第51回 有馬記念


中山2500m

Last Update:23.12.2006
確定予想

予想 枠番 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 調教師 所属 戦績
 
1 1 ポップロック 牡 5 57.0kg O.ペリエ 角居勝彦 栗 東 6-1-7-6
2 2 (父) デルタブルース 牡 4 57.0kg 岩田康誠 角居勝彦 栗 東 6-2-3-10
3 3 (父) ドリームパスポート 牡 3 55.0kg 内田博幸 松田博資 栗 東 3-6-3-0
3 4 (市) ディープインパクト 牡 4 57.0kg 武豊 池江泰郎 栗 東 11-1-0-1
 
4 5 ダイワメジャー 牡 5 57.0kg 安藤勝己 上原博之 美浦北 7-4-1-8
 
4 6 スイープトウショウ 牝 5 55.0kg 池添謙一 鶴留明雄 栗 東 8-3-1-7
5 7 [地] コスモバルク 牡 5 57.0kg 五十嵐冬樹 田部和則 北海道 8-6-0-13
5 8 メイショウサムソン 牡 3 55.0kg 石橋守 瀬戸口勉 栗 東 6-4-1-3
6 9 トウショウナイト 牡 5 57.0kg 武士沢友治 保田一隆 美浦北 6-2-2-17
 
6 10 アドマイヤメイン 牡 3 55.0kg 柴田善臣 橋田満 栗 東 4-3-2-4
 
7 11 スウィフトカレント 牡 5 57.0kg 横山典弘 森秀行 栗 東 6-8-1-11
 
7 12 (父) アドマイヤフジ 牡 4 57.0kg 武幸四郎 橋田満 栗 東 4-1-3-4
 
8 13 (父) ウインジェネラーレ 牡 6 57.0kg 蛯名正義 国枝栄 美浦北 5-2-1-11
 
8 14 トーセンシャナオー 牡 3 55.0kg 勝浦正樹 森秀行 栗 東 2-1-2-8


◎ディープインパクト
○デルタブルース
▲ドリームパスポート
△コスモバルク
△トウショウナイト
△メイショウサムソン

6冠馬ディープインパクトのラストラン。
久々に現れた“誰もが応援できるスターホース”として、JRAもその人気にあやかり物議をかもす程の過剰演出までしてきた。“衝撃”“飛ぶ”“翼”といったキャッチコピーが過度に使われ、“作られたスターホース”という側面もある。もちろん実力的に近年最強馬であることは間違いないが、実力以上に人気が過剰に盛り上がり過ぎた感はある。
ここを勝てば最多タイのGI7勝になる。“競馬はロマン”だとするならば、同じGI7勝のシンボリルドルフやテイエムオペラーの方によりロマンやドラマ性を感じるのは私だけだろうか。“ディープ狂騒曲”とも言える“異常な”状況が明日でひとまず終わることに安堵感もある。競馬はこれからも続いていくのだから。

ディープインパクトは、父サンデーサイレンスに母の父がLyphardの直仔Alzao、祖母の父がBlandford系Bustedの配合。サンデーにNorthern Dancer系の配合で、基本的にはAlmahmoud主導のスピードが生きているが、同馬の場合、母系はBlandfordを始め、Princequillo、ヴィミー、Solarioといった欧州のスタミナ血脈が活きており、スピード・スタミナのバランスがとれた中長距離タイプとなっている。
昨年はハーツクライを捕まえきれず2着。展開のアヤもあるが、菊花賞で負った外傷の回復による調教の狂いなど体調が本物ではなかったとの声もある。実際に仕上げ過ぎの感もあった。前走は過去最低体重で出走し、今回も仕上げ過ぎの感は否めない。確固たる対抗馬がいれば、例年で言うと“負ける”のパターンだが、今回の出走メンバーはすべて何らかの形で負かしてきた相手ばかり。“飛ぶ”かはともかくとして、有終を飾ると見る。

相手はメルボルンCを制したデルタブルース。
父ダンスインザダークに母の父がNorthern Dancer産駒のDixieland Bandに祖母の父Allegedの配合。Northern Dancer 4×3で、Almahmoud 5*6×5のスピードを9本のHyperionがサポートしており、サンデー産駒に見られるツボは抑えている。なおかつ、父方のKey to the Mintと母方のAlleged内のRibot、War Admiral、Princequillo、Alibhaiといった上質のスタミナが生きているのが最大の長所で、配合の完成度は高い。

ドリームパスポートは、父フジキセキに母の父トニービン、祖母の父ディクタス、3代母の父ノーザンテーストの配合。祖母はサッカーボーイの全妹。近年の社台血脈を結集させた血統構成。父方のサンデーと母系のノーザンテーストによる定番のAlmahmoudのスピードを欧州血脈のスタミナ・底力をサポートしている。父フジキセキは、米国血脈主体の父と欧州血脈主体の母により、血脈の生かし方が難しい種牡馬だが、同馬は父の母方と祖母の父方のフランス血脈の融合し、非常にバランスのとれた配合となっている。

コスモバルクは、父Nureyev系ザグレブに母の父トウショウボーイ、祖母の父トライバルチーフの直仔ビッグディザイアー、3代母の父キタノカチドキの配合。父系のNureyevはHyperionを強調するNorthern Dancer系で、Hyperionは7*7*7 *8 *8 *8 x 5 *6*7 *7となる。テスコボーイの爆発力とHyperionの底力が絡み合い、 母の父トウショウボーイの良さ活かし切った配合。
トウショウナイトは父ティンバーカントリーに母がKey to the Mint×NijinskyのJava Gold、祖母の父がNorthern Dancer。Native Dancer 5×5*7、Tom Fool 5×6など馬力型の米国血脈主体だが、War Admiral 5*6*7*7*8×6 やHyperion 5*6*7×6*7*8でスタミナ・底力が強化された。
メイショウサムソンは、父オペラハウスに母の父ダンシングブレーヴ、祖母の父サンプリンセス、3代母の父フォルティノ、4代母が名牝ガーネットの配合。Northern Dancer 3×4で、父方のSadler's Wellsを強調。スピードはTurn-to、Nasrullha、スタミナはWild Riskをはじめ、Blandford系の欧州血脈が強固に連なる。素軽さに欠けるが、スタミナに裏付けされたしぶとさが身上。


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