第48回 有馬記念


中山2500m

Last Update:27.12.2003
確定予想

予想 枠番 馬番 馬名 性齢 重量 騎手 調教師 所属 戦績
1 1 (父) ツルマルボーイ 牡 5 57.0kg 横山典弘 橋口弘次郎 栗 東 6-6-3-11
2 2 (市) ゼンノロブロイ 牡 3 55.0kg 柴田善臣 藤沢和雄 美浦北 4-1-1-1
  3 3 リンカーン 牡 3 55.0kg 武豊 音無秀孝 栗 東 3-3-0-2
  4 4 ダービーレグノ 牡 5 57.0kg 蛯名正義 高橋成忠 栗 東 3-2-3-26
  5 5 (父)(市) ウインブレイズ 牡 6 57.0kg 木幡初広 宗像義忠 美浦北 9-7-3-9
5 6 (外)タップダンスシチー 牡 6 57.0kg 佐藤哲三 佐々木晶三 栗 東 9-5-7-11
  6 7 (父) チャクラ 牡 3 55.0kg 後藤浩輝 安達昭夫 栗 東 2-2-2-6
6 8 (父) ザッツザプレンティ 牡 3 55.0kg 安藤勝己 橋口弘次郎 栗 東 3-2-1-3
  7 9 (父) ファストタテヤマ 牡 4 57.0kg 安田康彦 安田伊佐夫 栗 東 3-4-2-12
  7 10 アクティブバイオ 牡 6 57.0kg 武幸四郎 崎山博樹 栗 東 6-5-1-26
  8 11 (外) アグネスデジタル 牡 6 57.0kg 四位洋文 白井寿昭 栗 東 12-5-4-10
8 12 (外) シンボリクリスエス 牡 4 57.0kg O.ペリエ 藤沢和雄 美浦北 7-2-4-1


◎シンボリクリスエス
○ザッツザプレンティ
▲タップダンスシチー
△ゼンノロブロイ
△ツルマルボーイ

過去10年では95年同様に最も少ない12頭立てとなった今年の有馬記念。リンカーン以外はすべてがステークスウイナーだが,全体的な小粒感は否めない。それだけにJCの上位3頭を中心視する。
展開としては,JC同様に逃げるタップダンスシチーをザッツザプレンティが追走し,シンボリクリスエスが中団から虎視眈々というところで,各馬の仕掛け所が鍵となる。

本命は連覇がかかるシンボリクリスエス。
父がRoberto系のKris S.に母の父がSettle Slew産駒のGold Meridian。基本的にはNasrullahと3/4疑似クロスにあたるRoyal ChargerのスピードをNasrullahと相性の良いPrincequilloでスタミナ・底力をサポートするというツボは抑えた配合。その他に米国血脈のキーホースをきめ細かく生かしている好配合馬。
Roberto系は自身を含め,過去10年で6勝。一蹴の捲りの脚が身上のRoberto系にとって有馬は絶好の舞台。昨年同様に好調期のRoberto系に無理に逆らうことはない。

相手は菊花賞馬ザッツザプレンティ。
父ダンスインザダークに母の父がサイレンススズカの母の父でもあるMiswaki,祖母がバブルガムフェローの母という配合。Northern Dancer 4×4,Raise a Native 5×4でシンプルさには欠けるが,サンデーの実績配合馬の血脈をふんだんに盛り込み,良質の血脈がきめ細かく生きているのがこの配合の長所。Princequillo,Bull Lea,War Admiralといったスタミナも欧米折衷ながら生きており,長距離適性はここ2戦で実証済み。
タップダンスシチーとの取捨では,追う強みから今回は分があるだろう。スタミナ勝負に持ち込めば,◎との逆転もありうる。

タップダンスシチーは,父がRibot系のPleasant Tapに母の父がNorthern Dancer,祖母の父Bold Rulerの配合。Nasrullah 5*6×5*6,Polynesian 5×5のインブリードがあるが,祖母の父Northern Dancerのキーホースを押さえているのが長所の配合。
Ribotらしくここ一番の底力に富み,自分の型に持ち込んだ時の強さは前走でも如実に表れる。ザッツザプレンティとの兼ね合い一つだが,自分の競馬に持ち込めば前走の再現もありうる。

ゼンノロブロイは, 父サンデーサイレンスに母の父がMr.Prospector×BuckpasserのMiningの配合。母系に入るIcecapadeはNearctic×Native Dancerで疑似Northern Dancerの形態。父の持つ米国血脈はくまなく生かされており,アメリカンなスピードと爆発力に富む。サンデーに母のミスプロ×Buckpasserは母の父がMiswakiのサイレンススズカと同じで,中距離で強い競馬をする馬。

アグネスデジタルは,父がMr.Prospector系のCrafty Prospecterで,母の父はDanzig×SecretariatのChief's Crown。父Crafty Prospectorはダートのスプリンターという印象が強く,この馬もNasrullah 5×6のスピードは生きている。母の母がAllged×Wild Riskといったスタミナ・底力に富む配合で,本来は中距離向き。
小回りコーナーを6回通過し,息の入りやすくマイラーも台頭するレースだが,初の2500mでは分が悪い。

リンカーンは,父サンデーサイレンスに母の父トニービン,祖母の父サドラーズウェルズの配合。フサイチコンコルド,ボーンキングは叔父にあたる。重過ぎる母系故に長距離適性は高いが,母の父トニービンの血は中山では厳しい。


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