第19回 フェブラリーS


東京D1600m


Last Update:16.02.2002
確定予想

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 1イシヤクマッハ牡457本田 優田所秀孝栗 東5-3-2-14
2ノボトゥル−牡657O.ペリエ森 秀行栗 東7-5-3-20
3トゥザヴィクトリー牝655武 豊 池江泰郎栗 東6-4-4-5
 4ゲイリーイグリット牝755松永幹夫増本 豊栗 東8-4-4-15
 5サウスヴィグラス牡657横山典弘高橋祥泰美浦北9-7-2-6
 6イーグルカフェ牡557田中勝春小島 太美浦北3-3-2-14
7ウイングアロー牡757岡部幸雄南井克巳栗 東11-7-5-6
8トーホウエンペラー牡657菅原 勲千葉四美水 沢17-5-1-2
9アグネスデジタル牡557四位洋文白井寿昭栗 東10-3-4-5
 10スノーエンデバー牡857村田一誠森 秀行栗 東9-6-3-17
 11ゴールドティアラ牝655江田照男松田国英栗 東9-2-3-17
12トーシンブリザード牡457石崎隆之佐藤賢二船 橋8-0-1-0
 13ワシントンカラー牡857後藤浩輝松山康久美浦南7-4-4-20
 14リージェントブラフ牡657吉田 豊大久保洋吉美浦北8-8-5-18
 15プリエミネンス牝555柴田善臣伊藤圭三美浦北8-3-4-13
 16ノボジャック牡557蛯名正義森 秀行栗 東9-4-1-7


◎アグネスデジタル
○トーシンブリザード
▲トゥザヴィクトリー
△ノボトゥルー
△ウイングアロー
△トーホウエンペラー

G1勝馬が9頭揃い、豪華さでは過去最高と言って良い今年のフェブラリーS。
メンバーが揃い過ぎているだけに、逆に難解な気がする。

本命は一番人気のアグネスデジタル。
父がMr.Prospector産駒のCrafty Prospectorに母の父がDanzig産駒のChief's Crown、祖母の父がAllegedの配合。祖父と母の父は一昨年2着のゴールドティアラと同じで、Nasrullah 5×6をNashua、Secretariatと馬力型の血脈を通じて形成しており、ダート向きのスピードに秀でた配合で、祖父Mr.Prospectorのスピードを強調している。
父Crafty ProspectorはMr.Prospectorに傍流の米国血脈を重ね、ダートの巧さ、仕上がりの早さ、クロスの少なさに定評にある種牡馬だが、同馬は、祖母の父がWar Admiral 3×4を持つAlleged、3代母がBlandford 3×4と、A級の欧州血脈から豊富なスタミナがバランス良く供給されていることが、同馬の配合の長所。芝でも斬れる脚が使えるのはこの母系の欧州血脈によるもの。
過去のG1の4勝を見ても、先行しての粘り込み2回と直線一気2回と、自在性が最大の長所。大崩れはないと思う。

相手は南関東史上発の無敗の三冠馬トーシンブリザード。
父がTopsider産駒のデュラブに母の父がブレイヴェストローマン、祖母の父がテスコボーイの配合。祖母の産駒にはステイヤーズS、ダイヤモンドS2着のシュアリーウインがいる。
基本的にはNasrullah 5×4*5を能力の源泉だが、Djebel 5×6に、Sir Gallahad=Bull Dog〜Teddy血脈も備え、祖母の父ブレイヴェストローマンのスピード・スタミナを前面に出した配合。スピードに優れ、府中の軽いダートは合うと思う。

昨年3着のトゥザヴィクトリーも侮れない。
父サンデーサイレンスに母の父Nureyev、祖母の父がSharpen Up。サンデーにNorthen Dancer系の配合でAlmahmoud主導だが、同馬は母の父がHyperion 4×4を持つNureyevで、祖母もOwen Tudor、Rockefella、Alibhai、KhaledとHyperion血脈を豊富に持ち、Hyperion〜Gainsborough血脈の集合が長所の配合。スピード、スタミナのバランスのとれた中距離馬。
ダート適性も昨年のレースで実証済みだが、昨年のようにすんなり先行できるかは疑問。

昨年の覇者ノボトゥルーは、父がDominoに遡るAck Ack産駒のBroad Brushで、母の父がNasrullah系Naskra、祖母の父がLefabuleuxの配合。
Nasrullah 6×4を持ち、父のTurn-to 3×3により、Nasrullah、Royal Chargerの疑似クロスにより、Nasrullahのスピードを強調した配合。父が米国血脈主体で母は母の父、祖母の父と欧州血脈主体で、両者のバランスは良くない。同馬の配合のポイントは父がDomino血脈を豊富に持つことと、3代母WitheriteがPenant 4×3、Peter Pan 4*5×4とDomino血脈のインブリードを持つことで、Domino血脈が強固に固められていることにある。
それだけに一発屋の印象は拭えないが、嵌まった時の強さはある。前走2着も59kgを背負ってのものなら評価できる。

一昨年の覇者ウイングアローは、同レースが引退レース。
父はTopsider×Graustark×Buckpasser×Swapsと本格派の血脈を代々重ねられてきたアサティスで、母サンヨウアローはミスターシービーにネヴァービート×ヒンドスタンで、底力とスピードを強調した配合。Nasrullahが5本と豊富なスピードを持ち、加えてHyperionを8本持ち、Hyperion〜Gainsboroughと底力に富む血脈をまとめているのが最大の長所。
昨年はノボトゥルーを差し切れなかったように、マイルは若干距離不足で、一昨年のようなハイペースがこの馬が浮上する絶対条件。力は侮れないが展開の助けは必要。

昨年のNAR年度代表馬のトーホウエンペラーは、父ブライアンズタイムに母の父がLuthier系ノーリュート、祖母の父マッチウォンの配合。母系は欧州血脈主体で、Klairon、Tantieme、Alycidon、Fair Trial〜Fairway、Man o'Warの血脈が並ぶ点で、シルクジャスティスと共通項が多い。父方の米国血脈との和合性という点でやや劣る。


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