第61回 菊花賞


京都3000m

Last Update:21.10.2000
確定予想

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
1エリモブライアン牡457藤田伸二清水出美栗 東2-2-0-6
2ダイワバーミンガム牡457柴田善臣二ノ宮敬宇美浦北2-2-2-2
 3ヤマニンリスペクト牡457福永祐一浅見秀一栗 東2-0-1-8
 4ケージージェット牡457佐藤哲三嶋田 功美浦南3-0-0-10
 5トップコマンダー牡457松永幹夫崎山博樹栗 東1-2-2-7
6アグネスフライト牡457河内 洋長浜博之栗 東4-1-0-1
 7ホワイトハピネス牡457小原義之小原伊佐美栗 東2-0-0-3
 8スプリームコート牡457四位洋文松田国英栗 東2-1-2-2
 9ジョウテンブレーヴ牡457蛯名正義相沢 郁美浦南2-1-0-3
 10マッキーローレル牡457本田 優昆 貢 栗 東0-0-0-0
 11ゴーステディ牡457吉田 豊大久保洋吉美浦北1-0-0-2
12ヒシマジェスティ牡457角田晃一佐山 優美浦南3-0-0-10
13トーホーシデン牡457田中勝春田中清隆美浦北2-3-0-1
 14マイネルビンテージ牡457熊沢重文佐々木晶三栗 東2-2-1-5
15エアシャカール牡457武 豊森 秀行栗 東3-3-1-1
 16カリスマシルバー牡457小林 徹古川 平栗 東2-1-5-9
 17フェリシタル牡457高橋 亮橋口弘次郎栗 東1-5-3-4
 18クリノキングオー牡457幸 英明谷 潔栗 東2-0-1-3


◎トーホウシデン
○エアシャカール
▲アグネスフライト
△ダイワバーミンガム
△エリモブライアン
△ヒシマジェスティ

先週の日曜の京都9Rで2400mのコースレコードが更新されたように、まさに”高速京都”という感じで馬場状態はかなり良さそう。とはいえそこは3000m。最後はスタミナ・底力が決め手となるとは思う。そこでスピード・スタミナ兼備の馬を中心に考える。

まずはセントライト記念2着のトーホウシデン。
父ブライアンズタイムに母の父Blushing Groomという配合は95年菊花賞馬マヤノトップガンと同じ。マヤノプッガンは母の母方がVaguely Nogle×AlibhaiでHyperion血脈を固めてシンプルに欧州血脈を強調していたのに対し、トーホウシデンは母の母方がNijinsky×Sir Ivorで米国血脈が混在したことでシンプルさを欠ける印象を受ける。高速京都の申し子だった高速ステイヤーのトップガンに比べると素軽さを欠け、一枚落ちる印象は否めない。やはりスタミナには良さがあるだけに、ここは好勝負必至。

続いては皐月賞馬エアシャカール。
父はサンデーサイレンスで、母アイドリームドアドリームはブライアンズタイムと同じ牝系。母の父Well DecoratedはRaja Baba×Majestic Prince×Tuder Mistrelでスピード優位の配合だが、母の母Hidden TrailがHerbager系Gleaming×Ribotと連なりスタミナ・底力が補強されている。
エアシャカールは、母系にNorthern Dancerの血脈を持たず、米国血脈で固めているわけでもない。母の母方にHerbager×Ribotが入る上に血統表中の8代から9代にかけてのクロスのかかり方が強烈なことから、軽快なスピードよりも重厚で鈍臭い印象を受ける。それだけに距離は長めのほうが良さが生きると思う。

ダービー馬アグネスフライトは、父はサンデーサイレンスで、母アグネスフローラ(父ロイヤルスキー)が桜花賞馬、祖母アグネスレディー(父リマンド)がオークス馬という配合。
母系にはRaja Baba、Intent、Menow、Tudor Minstrel、Teneraniが入る。祖母アグネスレディーがHyperin、Lady Juror、Blandfordといったクロスを持ち、長い距離でも切れる脚が使えるのはダービーでも実証済み。高速京都なら3000mでも切れるだろうし、ここでも有力。
エアシャカールとの比較では、切れならアグネスフライト、底力・距離ならエアシャカールという印象を受けるが、3000mではエアシャカールに少し分があると思う。

ダイワバーミンガムは500万を勝ったばかりだが、父サンデーサイレンスながら、母系がHerbager×Never BendのコインドシルバーにVaguely Nobleとスタミナ血脈で固めている。生きている血脈だけを見ると、歴代サンデー産駒の中でもステイヤー適性では上位のものがある。
エリモブライアンは、父ブライアンズタイムに母の父マルゼンスキーに、祖母の父がRivermanという配合。97年クラシックを賑わしたヒダカブライアンと共通項は多い。距離が伸びて良いだけに、ここは期待できる。
ヒシマジェスティは、サンデーサイレンスに母の父がマルゼンスキー、母の母の父がテスコボーイと7/8まで、96年の2着馬ロイヤルタッチと同じ。現在の馬場状態を考えると、96年同様にスローな上がり勝負なら台頭の余地はある。


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