第121回 天皇賞


京都3200m

Last Update:29.04.2000
枠順確定

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 1テナシャスバイオ牡858武幸四郎北橋修二栗 東6-8-5-35
2ラスカルスズカ牡558武 豊 橋田 満栗 東4-1-2-1
3ステイゴールド牡758熊沢重文池江泰郎栗 東3-12-8-13
 4トキオアクセル牡858松永幹夫山本正司栗 東6-3-2-22
5テイエムオペラオー牡558和田竜二岩元市三栗 東6-3-3-1
 6ジョーヤマト牡858須貝尚介須貝彦三栗 東5-5-6-28
 7トシザブイ牡558河内 洋音無秀孝栗 東3-2-0-10
 8ホッカイルソー牡958四位洋文田中清隆美浦北5-5-7-10
 9レオリュウホウ牡658菊沢隆徳杉浦宏昭美浦北4-2-2-14
 10タマモイナズマ牡758小原義之小原伊佐美栗 東6-2-4-18
11ナリタトップロード牡558渡辺薫彦沖 芳夫栗 東4-4-3-1
 12ノボエイコーオー牡558小野次郎高松邦男美浦南1-1-0-2


◎テイエムオペラオー
○ラスカルスズカ
▲ナリタトップロード
△ステイゴールド

古馬のチャンピオンを決める伝統の一戦ですが、今年も頭数が12頭とお寒い状況。スピード化の趨勢の中、致し方ないことなのかもしれませんが、ステイヤーの好きな私としては寂しい限りです。

まずは大本命テイエムオペラオーから。
父オペラハウスはSadler's WellsにHigh Topと欧州のスタミナ血脈主体のステイヤーで、オペラハウス産駒はスピード不足のズブい産駒が多いが、この馬の場合、母の母Noura内のBold Ruler、Sir Gaylordでスピード不足を補っている。母の父はNasrullah系ながら底力にも富むBlushing Groomで、Wild Risk、Owen TudorといったBlushing Groomのキーホースとなる血脈が生きていて、母系からの強力なアシストが豪脚の源となっている。
Blushing Groomの影響が強い配合としてはマヤノトップガン(父ブライアンズタイム、母の父Blushing Groom)がいる。また父オペラハウスの母の父High Top内にはBlushing Groomのキーホースがあり、父オペラハウスのSadler's Wells×High Topの配合を継続した形態をとっているのも興味深い。
阪神大賞典での後続に付けた2馬身半の差は決定的で、まともならつけいる隙はなさそう。この中間、カイ食いが細いとの報道もあり、敵は自分自身という気がする。

相手には、ラスカルスズカ。
比較されることの多い兄サイレンススズカは父サンデーサイレンスで母ワキア内にNative DancerとBuckpasserといった米国血脈が入るサンデー産駒の成功例。Turn-to(4×5)のインブリードを持ち、スピード能力が強く出た中距離馬だった。
ラスカルスズカは父コマンダーインチーフに変わったことから、兄同様にTurn-to(6*5×5)はあるもののRaise a Native(4×4)、Nashua(5×5)、Tom Fool(6×5)がそれぞれ影響力の強いクロスを形勢しているため、まとまりに欠ける配合となっている。生きている血脈の質の高さが能力の源泉と考えられる。配合自体は決してステイヤーのそれではない。ただ鞍上は魅力。

菊花賞馬ナリタトップロードは苦しいところ。
父サッカーボーイはスピードに優れた快速馬というイメージがあるが、もともとFine Top系は欧州のスタミナ血脈。この馬の場合はスタミナに優るズブい中距離馬という印象を受ける。ただFine Top系に母フローラルマジックのAffirmed×Never Bendは個人的にはベストマッチとは思えない。ツメの甘さもこのどっちつかずのアンバランスが影響しているように思う。
前走は馬場が悪かったとはいえ、ここでの巻き返しは難しいだろう。菊花賞で枠順とペースがこの馬に味方したように、今回も展開の助けが必要。

あとは割って入るとしたらステイゴールド。
父サンデーサイレンスに母ゴールデンサッシュ。母はサッカーボーイの全妹で、父サンデーサイレンスもサッカーボーイもMahmoud血脈主導だったという点で、父母の相性は良い。 決してステイヤーではないが、Gainsborough血脈の結合が強固で、長距離への適応力はある。2年前の2着の実績は無視できないところ。


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