第60回 皐月賞


中山2000m

Last Update:15.04.2000
枠順確定

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 1ラガーレグルス牡457佐藤哲三大久保正陽栗 東3-1-1-2
2ジョウテンブレーヴ牡457蛯名正義相沢 郁栗 東2-1-0-2
 3ダイタクリーヴァ牡457高橋 亮橋口弘次郎栗 東4-1-0-0
 4ピサノガルボ牡457横山典弘安田隆行栗 東2-1-0-3
5パープルエビス牡457石橋 守境 直行栗 東2-3-0-5
 6タイムリートピック牡457熊沢重文白井寿昭栗 東1-1-2-1
7リワードフォコン牡457後藤浩輝田中清隆美浦北2-3-1-1
 8マイネルチャージ牡457岡部幸雄池上昌弘美浦南2-0-0-3
 9カネツフルーヴ牡457松永幹夫山本正司栗 東2-2-2-0
10エリモブライアン牡457的場 均清水出美栗 東1-2-0-4
 11トップコマンダー牡457和田竜二崎山博樹栗 東1-2-2-3
 12ニシノアラウンド牡457藤田伸二小桧山悟美浦南2-1-0-2
 13アタラクシア牡457四位洋文池江泰郎栗 東3-2-0-0
 14チタニックオー牡457角田晃一渡辺 栄栗 東1-2-2-4
 15ヤマニンリスペクト牡457柴田善臣浅見秀一栗 東2-0-1-4
16エアシャカール牡457武 豊 森 秀行栗 東2-2-0-1
17クリノキングオー牡457幸 英明谷 潔 美浦南2-0-1-0
  18マイネルコンドル牡457伊藤直人相沢 郁栗 東2-0-0-3


◎エアシャカール
○パープルエビス
▲ジョウテンブレーヴ
△リワードフォコン
△クリノキングオー

フサイチゼノンの回避で、押し出される形でちょっと人気になりすぎている感もあるが、弥生賞のレベルを考え、まずはエアシャカールを中心視する。
父はサンデーサイレンスで、姉に98年のクラシックを賑わしたエアデジャヴー(父ノーザンテースト)を持つ。牝系がブライアンズタイムと同じ。母の父がRaja Baba×Majestic PrinceのWell Decoratedでスピードを、母の母方がHerbager×Ribotと連なりスタミナ・底力を供給している。姉も近年のノーザンテースト産駒の中では、良くできた配合馬だったと思う。
サンデーサイレンス産駒の活躍馬の中では、母方にNorthern Dancerを持たない珍しい形態。同じく母系にNorthern Dancerを持たないフサイチエアデール(牝5歳;ダービー卿CT)が母系を米国血脈で固めていたのに対し、エアシャカールは母の母方にHerbager×Ribotが入ることから、どちらかというと重厚で鈍臭い印象を受ける。それは不器用なレース振りにも表れていると思う。
しかしながら血統表中の8代から9代にかけてのクロスのかかり方が強烈で、G1を勝ち切るだけの迫力を感じさせられる配合となっている。どちらかというとダービー向きで、皐月賞で1番人気になるような馬では気もするが、突出した馬のいない今回は好勝負が期待できる。

相手には堅実なパープルエビス。
ジェイドロバリー×リアルシャダイ×ノーザンテーストという社台血統を集めた配合。ジェイドロバリー×リアルシャダイはNashua(4×5)〜Nasrullahのスピードを強調する好配合と思う。ただこの馬の場合、母の母方にノーザンテーストが入ることで、Northen Dancer(4×4)、Lady Angela(6×5)と影響力の強い血脈がクロスし、シンプルさを欠いた配合になっている。逃げでしか良績を残せていないのは、おそらく掴どころの無い配合ゆえだと思う。
生きている血脈は良質のもので、逆に言えば、自分の形に持ち込めば強い。特に前走スプリングSでは、逃げるのが難しい中山1800mで、平均ペースの逃げで二の脚で粘り2着を確保した内容は評価できる。今回も独り旅が濃厚で、侮れない。

あとは叩いての変わり身に期待できそうなジョウテンブレーヴ。
父ダンシングブレーヴは母系の影響を強調する種牡馬で、例えば、エリモシックにはテスコボーイの切れる脚が、キョウエイマーチはブレイベストローマンのダート向きのパワーが、キングヘイローにはHaloの爆発力が体現されているように思う。ジョウテンブレーヴは母系がロイヤルスキー×トウショウボーイで、Menow、Mahmoudといった良質のスピードに恵まれた中距離馬という印象を受ける。

スプリングSを快勝したダイタクリーヴァは、母系が軽すぎて底力に欠ける印象を受ける。ここでは苦戦必至で、思い切って消し。


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