第60回 桜花賞


阪神1600m

Last Update:08.04.2000

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 11アカズキンチャン牝455熊沢重文五十嵐忠男栗 東2-2-1-5
 12サニーサイドアップ牝455四位洋文山内研二栗 東3-1-2-5
 23ベルグチケット牝455柴田善臣手塚貴久美浦北2-1-0-3
24シルクプリマドンナ牝455藤田伸二山内研二栗 東2-1-0-0
35レディミューズ牝455岡部幸雄藤沢和雄美浦北1-2-0-0
 36アルーリングアクト牝455秋山真一郎野村彰彦栗 東2-0-0-4
 47グロウリボン牝455松田大作崎山博樹栗 東1-2-2-4
 48チアズグレイス牝455松永幹夫山内研二栗 東2-2-0-3
 59ジョーディシラオキ牝455武幸四郎松田国英栗 東1-0-0-1
 510オリーブクラウン牝455的場 均松田国英栗 東1-1-0-3
611マヤノメイビー牝455幸 英明坂口正大栗 東2-0-1-0
 612スプリングガーベラ牝455後藤浩輝前田 禎美浦北1-1-1-3
713サイコーキララ牝455石山 繁浜田光正栗 東4-0-0-0
 714エンゼルカロ牝455田中勝春南井克巳栗 東0-0-0-1
 715パールビコー牝455上村洋行島崎 宏栗 東2-0-0-1
816エアトゥーレ牝455武 豊 森 秀行栗 東1-1-1-1
817フューチャサンデー牝455横山典弘伊藤正徳美浦北2-0-0-0
 818カシノエトワール牝455安藤勝己山内研二栗 東2-0-1-2


◎サイコーキララ
○レディーミューズ
▲マヤノメイビー
△シルクプリマドンナ
△フューチャサンデー
△エアトゥーレ

91年のシスタートウショウ以来の無敗の桜花賞馬が誕生するか否かが注目の今回だが、4連勝中のサイコーキララを実績通り中心視して良いだろう。
父は朝日杯3歳Sを勝ったリンドシェーバーで、母の父がHerbager系モーニングフローリック、母の母の父がHyperion系セントクレスピン。父と母の父でNeactic、Nasrullahをクロスさせスピードを強調し、母の母方のセントクレスピンがHyperionからスタミナ・底力を確保している。
父のリンドシェーバーの代表産駒としては、レインボークイーン(クイーンS)やカネトシシェーバー(桜花賞4着)、エーピーランド(アルゼンチン共和国杯2着)がいる程度で、未だ大物は出ていない。サイコーキララの場合はHerbager、Hyperion、Wild RIskといった母系のアシストが見事で、ともすれば一本調子に成りがちなスピードをうまく支えていて、現時点ではリンドシェーバーの最高傑作といっても良いだろう。
今年はそれほどレベルが高くはないように思うので、ここは勝ち負けになるだろう。鞍上の雪辱も注目の今回だが、揉まれる心配の少ない外枠に入ったので乗りやすいのではないだろうか。

相手は1勝馬ながらレディミューズ。
父はBCジュヴナイル、ベルモントSを勝ったティンバーカントリーで、母はマイルCSを勝ったシンコウラヴリィ。父がHyperion系Swapsのクロスを持ち、母も母の父がHyperion系のポッセでさらに母の母方にセントクレスピンを持っているように、Hyperion血脈を豊富に集めた底力に富む配合。母シンコウラブリィ自身がマイラーとしては重たい感じのする配合だっただけに、レディミューズも本質は中長距離にあると見るが、厳しい流れのG1で好走するのは、こういう底力に富む配合馬だと思う。

注目は抽選をクリアして出走のマヤノメイビー。
父Miswakiはマーベラスクラウンを出すなど産駒には中長距離での活躍馬が多いが、もともとはMr.Prospector×Buckpasserのパワフルなマイラー。マヤノメイビーの場合、母の父はNijinskyだが、母の母方がNasrullahなどスピード血脈を強調した配合となっており、父の他の産駒とは異なりマイラー色の強い配合となっている。
暮れの阪神3歳牝馬Sは前残り気味のレースで、仕掛けが遅れ、僅差の3着。猛然と追い上げて末脚が光ったレースでもあった。一頓挫あり、暮れ以来の出走だが、現時点でのマイラーとしての資質は高く、一発があるとすれば、この馬。

シルクプリマドンナはブラインズタイム×Northern Dancerで、ナリタブライアンと3/4同血。配合形態も似ており底力に富むが、もっと距離は伸びたほうが良い。前々走スプリント戦をあっさり勝ってしまったように能力は高い。
フューチャーサンデーはサンデーサイレンス×リアルシャダイ×ノーザンテーストと、昨年のステイヤーズSを勝ったペインテドブラックと7/8同血だが、スピードに富む中距離馬という印象を受ける。
エアトゥーレはトニービンにスキーパラダイスで、トニービン×Northern Dancer系に有りがちな父の母方のHyperionを強調した配合だが、鍵となる母の母方がミスマッチの印象を受ける。前走でしっかり権利取りに専念し、立て直しの過程には魅力を感じるが、G1では少し足りない気がする。


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