平成13年の旅行会

「原始の島・西表と日本の西端・与那国島」の旅」

** 平成15年 5月 29日更新 **

日時:平成13年(2001)3月30日(金)〜4月3日(火)
参加者: 竹川, 岩瀬, 横倉夫妻, 高野, 佐藤, 福地, 山村, 吉田,大場,服部

3月30日(金)

6:30羽田発のJTA石垣島直行便で行き、石垣港で横倉夫妻と竹川と待ち合わせ。
10:30の船浦行きの高速船で西表島へ。
11:10頃到着。1週間かけて行った学生時代とは大違い。
昼食後、住吉の水田脇で早速カンムリワシを観察。続いて星砂の浜で砂拾い。
北海岸から東海岸へ回る途中、高那の水田でムラサキサギを観察。
野生生物保護センターで、ヤエヤマボタルが祖内近くで見頃という情報を得る。
古見の学校前で木にとまるカンムリワシを観察。
大原の土産物屋前のデイゴの花には、太陽がさんさんの真っ昼間と言うのにオオコウモリが来ていた。
帰りは、日の入が遅いとのんびりしていたら遅くなり、古見の手前のサキシマスオウの板根を見学しただけで、祖内の西表アイランドホテルへ直行。
早速、白浜への旧道の途中で7:30頃から10分程度光るというヤエヤマボタルを見に向かう。車を降りると木々の間で小さな光がうごめいている。やがてそこここに光が現れ、斜面の上の方まであちこちで小さいながらしっかりした光が動いている。捕らえてみると長さ8mm程度のアリのように小さな細い体。15分くらいでひとときのショーが閉幕を迎え、ホテルに戻る。
集落のまわりではリュウキュウコノハズクの声が響き、デイゴの花にはオオコウモリの姿が。

<写真説明:上から順>
a.星砂の浜
b.カンムリワシ(古見)
c.ヤエヤマオオコウモリ(大原)
d.サキシマスオウの板根(古見)
星砂浜
冠鷲
大蝙蝠1
板根

3月31日(土)

夜が白々と明けてくるのは6:15頃。
この前後にアカショウビンの声が響き、明るくなるとともに止んでしまう。今日も上天気。
隣の星立の集落出口のGS付近で、リュウキュウサンショウクイを眺めていると、ツメナガセキレイ、ズアカアオバト雌雄、更にはなんとオウチュウまでが現れる。
朝食に戻り、8:20出発、西表小中学校前の水田にシロハラクイナ。ズグロミゾゴイも1羽飛来したがすぐに星立の方向に飛び去る。
9:30浦内川の乗船場から観光船に乗り、上流の軍艦岩まで。オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの気根などを見ながら進むと、川岸の木の上にカンムリワシがとまっている。
軍艦岩で上陸、ヒカゲヘゴやオオタニワタリなどが繁る山道を歩き、マリウドの滝、カンビーラの滝へ。帰りの船まで2時間。カンビーラの滝で少し休んだ後すぐに引き返す。
帰りの船の途中で、水辺に牛とアマサギが立っている場所があり、ここは稲葉の近くとのこと。稲葉は37年前に泊めてもらった小さな集落で、ヤマネコの話を最初に聞いて科学博物館の今泉吉典博士にその話を伝えた思い出の地。既に廃村になったと思っていたがまだ住んでいる人が居るようだ。
浦内川の乗船場のレストランで昼食。
倒産した?ゴルフ場の岬で月の浜方面の展望を楽しみ、再び浦内経由で月の浜へ。
流れ着いたヒルギの種子を拾ったり、シマアカモズの雄を眺めたり、横チャンがハチが居ると喜んでいるのを見て皆もホッとしたり、のんびりした時間を過ごす。
祖内を経て車で行ける西海岸最南端の白浜へ。
白浜小学校にもやはりヤッチャンの姿は無く、ここで高野、岩瀬、佐藤が残り、他の人たちは昨日入り損ねた西表温泉へ。
夕食後皆でまわりを歩き、マドボタルの淡い光と、木のこぶのようにとまるリュウキュウコノハズク、そしてデイゴの花に飛来するオオコウモリなどを見る。

<写真説明:上から順>
a.オウチュウ(星立)
b.ヒカゲヘゴ(浦内川)
c.カンビラの滝で
d.デイゴの花とオオコウモリ
オウチュウ
木性羊歯
大蝙蝠1
板根

4月1日(日)

未明に激しい雨があったが、夜が明けると止んでいて、昨日と同様アカショウビンの声が響く。朝食前に星立へ。
GS前の庭でズグロミゾゴイを佐藤さんが発見。やや色の淡い個体で警戒心も強い。
朝食後、皆で同じ場所に寄り再びズグロミゾゴイを見るがすぐ物陰に隠れてしまう。
10:00 栄英観光の高速艇で石垣へ。外海に出ると大波で船は揺れる。
石垣港の八重山観光に荷物を預け、今度は竹富島へ。
港から歩いて集落へ行き、ビジターセンターを見学後、昼食。
一度浜へ降りたあと、帰りに予定していた船の時間が迫ってきたので港に戻り、再び石垣港へ。
タクシーで石垣空港へ行き、与那国組は15:35発の乗客38人乗りの小型ジェットで西へ。
帰京組は16:20発のJTA機で那覇経由で羽田へ。
与那国到着後、ホテルにチェックイン。
その後は自由行動。竹川は女性陣を車に乗せて早くも島を一周したとのこと。
集落にシロガシラやキジバトが多いが、この日はヤツガシラやギンムクドリは観察できず。コムクドリが電線にとまっていた。
夜は高野・岩瀬以外のメンバーは近くのスナック「チャップリン」でカラオケ。

<写真説明:上から順>
a.ズグロミゾゴイ(星立)
b.リュウキュウアサギマダラ
c.与那国への双発機
溝五位
星砂浜
航空機

4月2日(月)

6:30出発で小中学校へ。中学校の校庭に入ると、探し求めていたヤッチャン(ヤツガシラ)が飛来、しばらく飛び回ったあと木の上にとまり、皆で観察。ほかに、シロハラやアカハラも。
朝食後皆で、クラベミト(池)に行き2羽のセイタカシギを観察。
クラベバリでヨナグニウマと遊び、イリザキ(西崎)で記念写真を撮り、海岸の美しい比川へ寄る。
祖内に一度戻り、高田勝ご推薦のパン屋でパンを仕入れて、立岩の展望台に行き昼食。風が強く、うっかりすると食べ物が皆飛ばされてしまう。
その後、アガリザキ(東崎)に行き、芝生を歩き回る4羽のツバメチドリを観察。
ホテルに戻り、あとは自由行動。
竹川組は泡盛の工場や土産物店へ。
高野・岩瀬は再び中学校の校庭でヤツガシラを追うが、今日から新学期が始まったせいか落ち着かず、しばらくしてどこやらに飛び去った後は現れなかった。
夜は皆で近くのスナック「チャップリン」でカラオケ。

<写真説明:上から順>
a.ヤツガシラ
b.日本の最西端・西崎
c.与那国馬
八頭
西崎
与那国馬

4月3日(火)

早朝探鳥組は、高野と横倉夫人のみ、中学校校庭に向かう。
ヤツガシラは現れず、木の上に時折りカラムクドリやシロガシラがとまる程度。
飛行機の時間まで余裕があるので、浜で貝拾いなどをしながらのんびりしたあと、空港へ。
今度はやや大型のB737で石垣空港へ。レンタカー2台を借り、川平湾へ向かう。
グラスボートに乗り、海中のサンゴやブダイ、コバルトスズメなどの魚を上から観察。
昼食後、再び石垣港周辺で買い物後、空港にもどる。乗る予定の飛行機の到着が1時間半も遅れ、那覇での乗り継ぎ便も1便遅れたが無事に羽田到着、解散。

<写真説明:上から順>
a.シロガシラ
b.川平湾
白頭
川平湾

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