| |
|
日時: 2004年9月18日〜20日(出発:17日夜)9月17日:大船発20:00−八蝗山荘23:50(同泊)9月18日:八蝗山荘発7:00−白樺峠10:00-12:00鳥見−乗鞍山麓− 民宿「たんぽぽ」着16:30(同泊) 9月19日:「たんぽぽ」発9:00−上高地10:10−15:30鳥見− 「たんぽぽ」着17:00同泊 9月20日:「たんぽぽ」発8:40−白樺峠9:30-12:00 鳥見−同発12:30 −松本IC13:45−大船着20:00 |
|
参加者 : 小高・上野・石川・大場・高野・奥村・真柳+金田(1日のみ同行) |
|
記録 : 昨年の秋に同好会の鳥仲間と訪れた時は2日間連続の悪天候で1羽のタカも出なかった 信州白樺峠に再挑戦の旅に出た。 メンバーの入れ替わりはあったが今回も7人となり 初日だけは金田君が飛び入り参加。 大船駅で最近BWを始めたと言う大場君をピックアップし、他の人が待つ中央高速・談 合坂ICへ向かう。 3連休の前夜と事故による渋滞などもあったが10時過ぎには皆と合 流し、長坂ICで下りて八蝗山荘へ。 一先ずは8人で明日からの鳥の出を祈り乾杯、1時 前に就寝。 |
9月18日(土)朝食を済ませ、午前7時に山荘を後にする。早朝に鳥を見に出たのはどうやら真柳君一人だった模様。 再び中央高速長坂ICに戻り、松本ICから一般道を山に向かう。 国道158号を上高地方面に進み、途中、奈川のトンネルで左折して奈川村へ入り、しばらく で「乗鞍スーパー林道」に着く。 曲がりくねった林道を高度を上げていくとやがて白樺 峠駐車場。 午前9時30分。 駐車場は周辺の空き地も含めすでに満車状態。 伊良湖岬 ほどではないにしても、大変な人気である。 駐車場から「タカ見の広場」までは道標どおり約20分の上り。 道路の脇にはアキノキ リンソウやマツムシソウ・ベニテングダケが見られた。 |
|
| 白樺峠は位置的には松本市と乗鞍岳を結ぶ線上にあり、乗鞍岳前衛の山々の稜線の一角 と言うところであろうか。 「タカ見の広場」はプロミナのコーワが開拓した所でシラカ バが切り払われて松本方面が一望に望める場所である。 すでに数多くのバーダーが集ま っている広場の一角に我々も陣取る。 |
| 峠の上空にはかなりの数のアマツバメ・ツバメ・イワツバメが飛びまわり、久しぶりの ハリオアマツバメも4−5羽豪快な飛翔を見せる。 サシバやツミも現れ、峠を越えて行く。 渡りの時期に関係するのかも知れないが伊良湖と異なり、ハチクマに比べサシバの数がは るかに少ない。 |
| 次第に天候が悪化し、小雨が降り出した頃にはタカも出なくなったので今日はひと先ず 白樺峠を後にする。 林道を乗鞍高原に進み、途中の牧場からあざみ池という小さな池の 前に立つと前方の丘の上空をハチクマの小群が飛んで行くのが見える。 方向的に乗鞍岳 のかなり上の方と考え、三本滝の駐車場まで上がったが時間が遅くなり過ぎたのか位置が 違ったのか、ここでは見られなかった。 かくして今日の鳥見を終了し、民宿「たんぽぽ」 に入る。 |
9月19日(日)夜来の雨がようやく朝には小降りになってきたが、このコンディションではタカは飛ば ないものと判断して、今日は上高地に向かう。さすがに3連休の上高地は大混雑。 タクシーを大正池前で降り、池のほとりから歩き 始める。 大正池ではマガモ・オシドリが観光客から餌をもらっている。 梓川の中洲にはイカルチドリも見られる。 何時の間にか雨も止み、明神岳や前穂高岳の頂上が姿を現す。 学生時代、北アルプスに歩を進めなかったため、この付近にはまるで土地鑑がなく、2回目の上高地だがまるで初めて来たような気がする。 昼食後、河童橋を渡り今度は梓川の右岸を少し歩いてみたが鳥の方はミソサザイの声を 聞いただけで、特別なものは出なかった。 バスターミナルへ戻り、長蛇の列のバスは遠 慮しタクシーに乗って沢渡の駐車場から帰途についた。 |
9月20日(祝)いよいよ最終日。 天気も好転し、青空が顔を出している。 まず、早朝の鳥見に出る。 宿の前の道を左に取ると高野チームの4人が空を見ている。 かなり離れた山の頂上の木 にノスリが止まっているのを発見したとの事。スコープで見てもはっきりしないほどの 距離だが形がノスリ風ではあった。 この道をさらに進むと次第に上りになり、途中の川 にカワガラスが出たとの事だったが、上流を見ていたために見損なう。 道の先はスキー リゾートになっており、ここでバーダーのグループに出会う。 オオルリやその他のヒタ キ類が出ているとの事。 確かにここでは次々にエゾビタキやオオルリが現れ、もう少し 早く起きて来るべきだったが、朝食時間になったため止む無く宿へ戻る。 神奈川支部の 三城さんに会ったので昨日の白樺峠の様子を聞くと、朝から晴れていたがタカの数は200 羽程度だったとの事。 天候が急速に回復している今日のほうが期待できそうだ。 |
|
| 先着の人の話では、7時半頃から渡りが始まったとの事。 タカの移動にしては非常に早い 時間である。 午後から天気が下り坂との予報なので、それを感じて早めに飛び始めてい るのだろうか。 反ってこの時間の方がタカが現れない。 それでも待つほどにかなり低 空をハチクマがぽつぽつと姿を見せる。 昨日よりも峠の真上を飛ぶ個体が多い感じがす る。 谷筋を妙な飛び方をする小型のタカ出たと思ったらホシガラスだった。 7月に北八 ヶ岳で声を聞いたが、姿を見たのは久しぶりである。 一昨日と同様、ハチクマが圧倒的 に多くサシバは宿で見た後現れない。 その代わり、一昨日峠では出なかったオオタカ・ ノスリ・ハイタカが現れる。 ハイタカとツミの差は微妙で、あるいは一昨日ツミとした 中にハイタカもいたかも知れない。 |
|
その後もハチクマはぽつぽつ現れたが、次第に雲が出始め時間も12時となったので今回
の探鳥行を終了とした。 全体として、天候が今一つだった事もあってタカの数が少なか
ったが、伊良湖とは異なり山なみを眺めながらのタカ見は非常に気分の良いものだった。
また、2日目に上高地に行ったのも最高のプランだった。 人出の多さは仕方がないので、 それにもかかわらずキバシリなどの森林の鳥も見られ、満足の行く探鳥行だった。 帰路は白樺峠の駐車場を12時半に出て、覚悟していたとは言え3連休の最終日の大渋滞 に巻き込まれ、八王子ICを出たのが17時20分、そこから16号線がまた込んでいて、大 船到着が20時。 出発してから丁度丸3日間となった。 |
|
日時: 2004年1月25日天候 : 快晴 微風参加者 : 小高・上野・石川・井上・近辻・川島・奥村・日比・真柳 (リーダー: 真柳) |
|
今年の新年鳥見行は小櫃川となった。 去年の4月に真柳氏に案内してもらい小高さんと3人で初めて来た所だが、今回は冬の干潟を訪ね、終了後、木更津で新年会と言う趣向。 高野氏が前夜からの同期会で欠席となったのは残念だったが、佐渡から近辻氏、静岡から日比氏と遠くからの参加者もあって9人も集まった。 最初にリーダーの真柳氏から今日の目的は本物の干潟を訪れることで、この時期、鳥は期待できないとのご挨拶。 木更津駅からバスで金木橋を渡った先の停留所で下車、駅方向へ戻って橋を渡ると上流・下流共にカモの群れが見られる。 橋の上から通過する車に気を付けながら河川敷の葦原を見るとアオジ・ツグミ・ウグイス・オオジュリン・カシラダカ・カワラヒワなどが次々に現れる。 橋を渡り切った所から道を左に取り暫く歩いてから川沿いの土手に向かう。 チョウゲンボウ・ヒバリ・セッカなども出てあっという間に20種を超える。 土手に上って川面を見るとすごい数のヨシガモの群れ。 150羽ほども居るだろうか。 このように多数のヨシガモを見たのは初めてである。 群れの中にはマガモ・コガモ・オナガガモなども見られるがいずれも少数。 圧倒的にヨシガモ。 最初は比較的近くに群れている。 結局カモは10種を数えた。 ヨシガモを除けば普通種であるが、現在の住まいの周辺ではカモ類があまり見られないので同じ場所で10種を見たのは久しぶりだった。 金木橋へ戻り渡り返して今度は右岸を歩く。 右手の田には水が張っていないのでツグミやタヒバリが見られる程度だったが、突然、どこから来たのか視界にオオタカ成鳥の姿が飛び込んで来た。 田の上空10メートルとはない低空飛行。 双眼鏡で追って行くとオオタカの行く手に2羽のタゲリが入る。 一瞬オオタカがこれを狙ったかと思ったが、タゲリはのんびりと翼をパタパタと羽ばたき飛んで行き、オオタカもどこかへ飛び去って行った。 やがて海岸に出る。 すでに潮は引き干潟が現れている。 遠くの水際あたりにはハマシギの大きな群れが飛び交っている。 シロチドリも近くの干潟の上でしきりと餌を探して走り回る。 シギ・チは季節柄この2種だけだったが、まずまず珍鳥に入るズグロカモメが観察された他、干潟に立てられた杭の上で休むミサゴや、葦原の上を飛ぶチュウヒも現れる。 干潟を前にしてコーヒーを沸かしのんびりと昼食を取る。 厳冬期にもかかわらず快晴・微風で暖かく実に気持ちが良い。 干潟を後にして小櫃川沿いに金木橋へ戻る。 バスを待つ間にもノスリが現れ、ワシ・タカも6種となった。 結局、真柳氏の「鳥は出ない」との警告に反して実に56種を観察した(ただし、私自身は49種まで)。 木更津駅に戻り、真柳リーダーが予めインタネットで調べておいた「黒潮」という魚料理屋で新年会。 リーダー自らが干潟に財布を忘れたのに気が付き取りに戻ると言うハプニングもあったが無事見つかり、好天に恵まれ、鳥も出て一同大満足で祝杯を上げた。 |