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2006年2月21日(火) プチツーリング −激録!山登りを克服せよ− (たつや)

先月末に大阪へツーリングに行った折、帰りに大川峠と言う山道を通った。
その際に私のダックスは上りにまるで歯が立たず、悔しい思いをした。

その鬱憤を晴らすべく、私は昨年秋頃より計画していた新エンジン製作に着手した。
エンジンを全部バラし全てに手をかけた為、以前よりは遙かにハイスペックのエンジンが仕上がったのである。
そのテストを兼ねて、雑賀崎という近所の峠へ繰り出すことにした。
今回も同行はK氏である。
生憎今週は雨が続くとの予報だったが、21日だけは晴れるらしく日程はこの日にした。

雨の前兆か、風が生ぬるくなってきた13時半頃、自宅を出た。

ガレージ前にて


雑賀崎へは自宅から10分もすれば到着した。

雑賀崎の峠と言うのは、和歌山の俗称で和歌浦から山道を越えると雑賀崎へ抜ける為そう呼ばれている。
途中、田ノ浦と言う所を経由するのだが、それほど距離はない山道である。
道幅は峠にしては広く、車が十分対向できるほどある。
また途中から観光旅館や民家が建ち並び路上駐車も多いので飛び出しなどの危険も多いのだが、運転の練習や車体の調子を計るには丁度良い峠道である。

そうしているうちに峠の入り口のトンネルにさしかかった。
トンネル手前は和歌浦漁港である。

トンネルを越えると少し緩やかな上りが続く。
しかしすぐにダイナミックに道がうねり、なおかつ傾斜も急になる。
その傾斜は萬波と言う政府認定の観光旅館前で最大傾斜となるのである。

レストア当初(2年前)のダックスであれば全く歯が立たなかった傾斜も、新エンジンを搭載した今、楽に駆け上がっていく。
ギアもがちゃがちゃと変速せずに3速に入れたまま加速していったのである。
そのまま上りきり、緩やかな傾斜に変わったと思ったその時、「ガチャン!」と異音が鳴った。
それと同時にアクセルを開けても車体に手応えが無くなったので、廃旅館前に停車して様子を見ることにした。
すると、なんとスプロケットが脱落していたのである。

スプロケット破損


普通は2本のボルトで固定している部分なのだが、おそらくはエンジンを載せセッティングを繰り返した為に振動で緩んだのだろう。
このままでは動くことが出来ない為、K氏に協力を仰ぎ、部品を私のガレージで調達して貰うことにした。
それから半時間ほどしてK氏が戻ってきてくれた為、早急に故障箇所を修理し、再度出発することにした。
待つ間、雑賀崎の峠道を撮影した。

道1道2


そのまま道を進んでいくと、すぐに山頂を迎える。
そこからは下りで、更にカーブが多くなり道幅も狭くなる為により安全に走行した。
下りでの課題はブレーキ回りのチェックだったのだが、問題はなかった。

ここは峠を下り終わろうかと言う途中、道が分岐している所がある。
そのままの下りと脇道の上りである。脇道を上ると雑賀崎燈台があり、そこからは雑賀崎名物の双子島を眺めることが出来るのである。
燈台につき、上って風景をカメラに収めた。

燈台燈台2
双子島


西日がきつく、モニタを満足に見れなかった為に構図がズレてしまった。

すると、神戸のビーナスブリッジの南京錠伝説に習ってか、潮風に当たって錆びた手すりに雑賀崎燈台伝説の痕跡を見たのである。

南京錠


日付を見ると昨年、一昨年であった。
K氏と、今年のこの記念日に再びココを訪れることを約束したのは言うまでもない。

その後は分岐点を下り、築港(和歌山南港)と言う所に向い、直線の速度計測を敢行した。
さすがに新エンジンの加速は恐ろしいモノで、K氏にも試乗して頂いた。

K氏


一通りのテストは終了したのだが、やはり峠でのトラブルのおかげですっきりしなかったので、今度は反対側から峠道を上ることにしたのである。
幸いに、何もなく峠道を終えたのでホッとしながら、上りコンプレックスを克服した喜びに浸り、帰宅した。

K氏


今日のK氏の単車はape(エイプ)と言う単車で、最近発売されたホンダの人気車である。
ダックスよりも一回り大きいので、乗りやすそうな単車である。

K氏のエイプ


総走行距離は30km弱であったが、今回はそれ以上に走行して頂いたK氏にただただ、感謝するばかりである。


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