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2005年8月16日 ソロツーリングto橋本 -未開拓の地へ-(たつや)

私はこの世に生を受けてから、和歌山県を出た事がない。
と言っても旅行や用事などではあるのだが、別都道府県にて定住した事がないと言う意味である。

そう思っていた時、1つ考えさせられる事があった。
「他府県を知らないのなら、和歌山をどれだけ知っているのか?」と言う事である。
どれだけ知っているかと言う解釈は人それぞれなのだが、私は単純に行った事があるかないかで判断し、考えてみた。

すると、住んでいる和歌山市と対極の位置にある1つの市が浮かび上がった。
それは「橋本市」である。
和歌山県にある7つの市の中でも比較的に人口の多いところであるが、和歌山の東端にある為に、その存在を詳しく知る事は殆どなかった。

両親に聞くと過去にいった事があるらしいのだが、如何せん私の記憶にない。
そこで今回、記憶に留める為に橋本市までツーリングに行く事にした。

まずルート選択であるが、幸いにも橋本市まで辿り着くにはさほど難しくはなく、国道24号線(以下R24)をひたすらに東へ行けばよいので、下手に回り道をして悩むよりも、判りやすい路を選んだ。

次に所要時間を考えたのだが、最近、橋本市の手前の高野口町と言うところに用事に出かけたことがあった。
その時は和歌山市から1時間半程度かかった為、長く見て2時間と設定した。

これだけ決まれば後は単車の調子1つなのだが、ここで私の愛車について記載しておこう。
私の愛車は正式には「ダックスホンダ」と言う1969年に発売されたレジャーバイクで、最たる特徴はフロントフォークが車体と分離し、トランクに搭載できる単車だということである。
信じがたい話だが、事実である。
これは初期型の特徴であって、後期型は固定式ハンドルになっている。
私のダックスは初期型なのだが寄せ集めの為、分離式ではない。

また、ダックスはモンキーやゴリラ、シャリー等と並び4miniと呼ばれ、絶版車ながら4mini好きには大人気の単車である。
私は免許もないのにダックスを手に入れ、それを乗る為に免許を取りに行ったのが思い出で、今では目を離さない街乗りや、ツーリングなどに活躍している。
ちなみに、昨年は和歌山市から南へ下った御坊市にある白崎海岸へツーリングをしたのだが、長期走行もこなせる見かけよりもタフな単車である。

このような単車で行くわけだが、肝心の機嫌は今ひとつだった。
酷暑によるセッティングの狂いやプラグ、オイルの劣化など、気が付いたところを全て改善し、ようやく本来の調子を取り戻してくれたので、日程は盆休み最終日となる8月16日と決定した。

ツーリング当日、朝から小鞄に工具をつめ、荷台にくくりつけ準備をし、午前10時15分頃、家を出発した。

メーター ダックス全体



和歌山市の天候は晴れ時々曇りと言った具合で、気温も快晴時と比べてはかなり低かったようで、停止状態でも汗をかかずに過ごす事ができるほどであった。


宮街道東署前


この写真は、道中のR24を撮影したものであって、日前宮と言う神社の裏の道であるために宮街道と呼ばれている。ここまでの所要時間は約5分である。

その後、高速道路と国道との分岐点があるのだが、その先は少し長い橋になっている。
この下を流れる川が紀ノ川である。
ここは雑誌にも紹介されるほどのルアー釣りスポットであって、今日も橋下には多くのバサー(バス釣りをする人)が船や岸から釣り糸を垂れていた。

橋を渡り終える頃、道は1車線になる。しかし、すぐに2車線へと戻り、そこからがひたすらに直線の道が始まるのである。

岩出R24


これは信号待ちでの撮影で、このような直線がひたすらに続いている。
この時点で出発より20分程度で、和歌山市から岩出町へと進んできている。

そこからしばらくすると、打田町と言う所に入っていく。
その少し前の所が下の写真で、ここにあるユニクロは古くからある有名な場所である。

打田町ユニクロ



ここから先もまだまだ道は直線なのだが、比較的信号の繋がりもよく路肩駐車は単車でも少し危険だったので、画像はあまり撮れなかった。
次の画像はファミリーマートで1回目の休憩を行ったときである。

ファミリーマート打田店


画像右上で判るように、打田上野店で1回目の休憩を取った。
なぜここを選んだかと言われると私もよく分からないのだが、この少し先から長く続いた2車線道路が1車線へと変わる為に、ダラダラ走行になったとき用の元気を温存したかったのかもしれない。
この時点で出発時より23km走行した事が伺える。

メーター



その後、1車線道路を道なりに進んで行ったのだが、やはり車の流れは悪い。
幸いにも路側帯が広かったのでそこを走行できたのだが、車で行った場合は、何分かかるのかと走りながらに考えていた。

そうしているうちに次の街、粉河町へと入った。
すっかりと画像を撮るのを忘れていた為に、慌てて税務署の看板を撮影した。

粉河税務署


画像でも確認できるが、この当たりから急に空模様が怪しくなってきた。
時折は晴れ間も覗いていたのだが、走行中は半袖で肌寒いぐらいに気温も下がってきたので、とりあえずは道中を急いだ。

すると、目の前にまたファミリーマートが見えてきた。
とりあえず天気予報でも見ようと思い第2回休憩を取った。

ファミリーマートかつらぎ笠田店


例によって店舗名との撮影なのだが、ここはもう半分を過ぎた当たりであると後に知る事になった。

携帯サイトで天気予報を見ると、和歌山県は降水確率20%だとあった。
20%でも降る事は降るのだが、降らない80%にかけることにした。
ここでは2枚の風景写真を撮ったのだが、焦っていたのと立地の悪さから大した物は撮影できなかった。
代わりに重厚な雲だけは確認できるだろう。

葛城風景1 葛城風景2



かつらぎ笠田店を後にしてすぐ、小雨がパラついてきた。
20%が的中したのかと思ったのだが、よくよく考えてみると、かつらぎ町以降は国道でも山に近い為、天候が不安定なのである。
と、納得したところで雨は止むはずもなかったのだが、高野口町に入った当たりで幸いにも雨は止んだのである。

次の画像は、ファミリーマート高野口名倉店である。

ファミリーマート高野口店


お気づきの方もいるかもしれないが、ここまで全てファミリーマートでの撮影である。
特に私が関係者だと言うわけでもないのだが、たまたま程よい間隔であったのと店名が見やすかったので選択した。
後で聞くとR24、岩出町以東の全てのファミリーマートでの休憩だったらしい。

高野口町まで来ると、橋本市はもう隣の市である。
ここまでで1時間と少し経過していたのだが、当初の計画よりも遙かに近い事が判った。
・・・と考えを巡らせていると、橋本市と言う看板を素通りしてしまった。
思いの外、近かったのである。Uターンをして、再度看板下へ行き、到着記念に撮影した。

橋本市の看板


ここで時計を見てみると、11時半を少し回ったぐらいであって、出発時間から換算すると1時間半弱の道のりであった。
走行距離は、画像を撮るのを忘れたが約50km程だった。

それからは、事前に示し合わせた某氏と落ち合い、4mini談義に花を咲かせた。

4L画像



楽しいときが過ぎるのは早く、時刻は14時近くなった。
逆算して今から帰ると、大体3時半頃には和歌山に到着する予定だったので、14時頃、橋本市を後にした。
帰りもR24を取ったのだが、何も目的が無いと淋しいので、行きに見つけた面白い物を捜索した。

それは、以下のものである。

キャロル ミゼット スバル


マツダ:キャロル、ダイハツ:ミゼット、スバル:てんとう虫、いずれも名だたる軽の名車である。
雨ざらしと言う酷い状況ではあったが、私は現物を見るのは初めてであった。
現在の自動車産業はニーズも多様化しており、大小様々なデザインがある。
しかしながら、画像でも判る単純な作りやデザインには、自動車産業の原点を感じさせられる物ばかりであった。

その後、相変わらずの曇り空の中をひたすら西進していった。
帰りは行きよりも順調で、岩出に入るまで殆ど信号にはかからなかった。
時間を見るともう3時近かった為、また休憩をとることにした。

ファミリーマート岩出店


ここで、小腹が空いたのでおにぎりを口にし、和歌山まで帰ることにした。

おにぎり



そこからまた快調に走行して行き、宮街道入り口で信号待ちになった。
この交差点には井出商店という和歌山では超有名な中華そば屋があり、いつもの通りのにぎわいを見せていた。

井出商店



そして、2時に橋本市をでて、3時20分頃、無事に自宅へとついた。
総走行距離は100kmほどで、往復の時間にして約3時間のツーリングであった。

何度もツーリングに出かけているならば少しもの足らない距離かもしれないが、一人で気ままに出かけたいときにはちょうど良い距離だと考えている。
ただ、景色や主たる目的地というのはあまりなく、R24をひたすら進むだけである為、もう少し目的地をはっきりして行ってみるのが良いのかもしれない。

次回ツーリングは、そこから更に足を伸ばして高野山を目指してみたい。
余談ではあるが、今回の燃費は45km/lであった。


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