朝日新聞 平成8年3月頃の記事
東大名誉教授 松丸 道雄さん

●御物石器(ぎょぶつせっき)、石冠(せつかん)、独鈷石(どっこいし)
 写真借用・・・『日本の古代10』 山人のなりわい  中公文庫

奥飛騨白川郷で多く出土しているそうだ。御物石器は共通して安定した底面を持ち、底面に摩擦痕があることなどから磨擦器形祭祀用具ではないかと考えられ、石冠は性崇拝のための呪術的、儀器的用具、食物調理や武器などの実用的な生活用具と考えられる向きの研究者もいるようだ。

わたしは、これらは道具だと思う。
しかも、3つとも同じような使われ方をしたと思う。
共通点は、中央部分に凹み、もしくは引っかかりがあることだ。
縄を中央部分にかけ、両端を固定して使ったと思われる。
写真の一つに、丸いドーナツ状の石器もあるが、これも同様に縄を通して使ったと思う。
さて、縄と石器で何をしたのか?分かりません!!!
石を使うということは、すべりがよい必要があったと推測され、両端を固定したということは何か物を引き上げたと言うことではないだろうか。
白川郷と言えば、切妻、茅葺の合掌造りの民家が有名だが、なんか家を建てる時の道具ということもあるだろうか。(2005.10.22)


●中国四千年前の文字
 93年4月から95年12月にかけて中国で発掘された陶片(長さ4.7cm幅3.8cm)で、松丸さんの推測では四千年程前のものではないかとのことである。
 さてこれは何を表したものだろうか。
 僕には、人が動物を槍で倒すまでの四つの絵が上から順番に表しているように見える。
上下逆さま左右逆転も考えても今の向きが本来、見るべき向きで合っていると思う。
 1)槍が刺さった様子
 2)倒れた様子
 3)苦しんで暴れている様子
 4)血が沢山出て死んだ様子
に見えるのだ。
(2002.4.19)
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●勾玉(まがたま)

 あの形、いったいなんでしょう?
わたし、分かりました。
あれは、爪です。

鷲(わし)、鷹(たか)、熊(くま)などの爪の形だと思う。
アメリカインディアンが首からぶら下げている映像を見たように記憶している。
邪気を追い払うお守りのようなものではないだろうか。
勾玉は、爪の形を石で模したもので、美しく貴重な石で作られた勾玉を身につけていると霊験あらたかであったのだ。(2005.10.22)