* 伸光SK-307 Synthjesizer KIT

SK-307、基板はWAVE KITの基板と全く同じではなくエッチングKBD部分が無いですが基本配置等も同様な新基板です。回路はSA13と全く同じものでした。


* SK-307基板

月刊マイコン1980/06月号でWavekit SA13の回路図が公開されましたが、それ以前の1978/04月時点でSA13と同等の回路図がラジオの製作で公開されていたとはおどろきです。 両雑誌とも電波新聞社発行の雑誌とは偶然とは思えないです。

1977/1978年にもなると初歩のラジオでは山下氏のDIY Modular Synthの製作記事の連載が始まっていますがライバル誌のラジオの製作でも五十嵐明氏のDIY Modular Synthの連載が始まっていました。 この連載の内容は”シンセサのすべて1978・電波新聞社”にもまとめて掲載されていました。

ラジオの製作1978/04月号ではこの連載が終了した後、伸光のKITの紹介を連載著者の五十嵐氏がレポートされています。内容としてはVCFの効きが少し悪いがこの価格で2VCO搭載しているのはメーカー市販のsynthでは該当するものがないので魅力だという評価。


* 木の筐体込みのKITのようで別売りでKBDもあり。
*(パネルが曲がって取り付けられているような?)

つまみ類というかパラメータ数等もほぼSA13の例のブラックパネルと同様ですが配置が違うと印象がだいぶ異なります。 それにしてもこのシンプルな(つかえない)BPF VCFに対してパラメータが多すぎます(下の段の左から3番目のUNIT)。

おそらくこのSK-307以降のアドニス等は伸光のオリジナル回路なのでしょうがなぜこのSK-307がWaveKITと同じ回路なのか謎です。



<2022/07/28>