ENSONIQ Synthesizers

下記文章は約20年ほど前にNetに書いた物に修正追加を加えた物です。

Ensoniqは1982年に設立されたUSAのメーカーで、USAのkeyboardメーカーとしては近年最も成功したメーカといわれています。1997年 Ensoniqは Emuと同様に Creative Tech.の傘下となり KBDは製造しなくなって末期にはparisという DAW systemなどを製造していました。 現在は存在していません。

Ensoniqは 6581 SID(Sound Interface Device)という音源 chipを開発したメンバーが中心となって創設されたメーカーで他のsynrthメーカーとは起源が違う音源ICの開発がスタート点となっていることもあってそのSIDをベースにした新たな音源 chip DOC5503の開発によりいち早く Low cost sampler Mirageの開発/販売を可能にしたのでしょう。 この時期、他メーカーも同様にcustomのSampler用の音源ICを開発するわけですがENSONIQはそれより一歩早く(1..2年程度) custo chipを開発していたということになるのでしょう。

* SID parameter


Ensoniqは 1985年に最初の製品 Mirageを発表しています。Mirageは 8Bitの samplerで Oscillator Chipに通称"Q Chip"と呼ばれる自社製の LSI(*1)、 DOC 5503 を使用し、oscillator以降の信号処理に CEMのVCFchipを使用した 8Voiceのsamplerで約 $1700(*0)という低価格で販売されました。

その後 1986年に work station typeの元祖とも呼べる Ensoniq初の synth ESQ-1を発表、ESQ-1の hardは 上述の Mirageに非常に近いもので、共通の hardをアレンジしsynthに仕上げたようなものでした。 また Mirageの sampling技術を応用し、 samplingPIANOを発売したのもこの時期です。

*0: Keyboard誌 1985年6月号の広告。
*1: IC chip自体は ICS社で製造。

1985年以前 samplerはとても高価でした。 Fairlight CMI、Synclavierを筆頭によりなじみのあるメーカとして E-MUの Emulator II、 kurzweiil K250等、最低でも国内では200万以上していましたがこの1985年を皮切りに各社が samplerを一斉に発表していきます。 この年SCIもprophet2000と言う普及帯のsamplerを発表しています。 国内ではこの年、確かAKAIがQDベースのS612を発表、CASIOがSK1を出したくらいで ROLAND、YAMAHA、KORGがsamplerを発表するのは翌年以降だったと思います。AKAI、CASIOも本格的な sampler投入は翌年以降。

Emulator II、 K250、Mirageは当時現物を見て音も聞いていましたがMirageの User I/Fはシンプルと言うか表示装置が7セグメントの2桁LEDのみ、SWはTEN KEYといくつかの機能SWだけでparameterをいじるは数値とparameterの対応を示した紙のプレートが別にありそれを見ながらEDITするということが印象に残っています。


個人的には ENSONIQに興味を持ったのはESQ1からでそれも国内生産(*2)のESQ1と言うよりはUSA製のプラスチック筐体版が出た時だと思います。 正確には当時 Mirageをanalog synthに変えてしまうOS(イケベ楽器に売っていたと思う)と言うのがあってそれに興味を持ったのが初めなのですがどうしてそういうことが出来るかというと Mirageは DOC5503の後には CESのCEM3328と言うVCFが付いているのでSample波形の代わりにSAW、Pluse等の1周期波形をFDDに入れればDOC自体にSYNC、AMといった機能もあるのでりっぱな Hyblid synthが出来上がるというものでした。 実際その後ENSONIQのメーカー自身が同じような対応を取って完成したのがESQ-1と言うわけです。

*2: Hammond SUZUKI製
 この時期海外synthの国内生産というのがいくつもありました。
 ・SCI Prophet600
 ・Oberheim Xpander/Matrix12
 ・Oberheim MatriX6/MatriX1000
 ・Chroma Polaris
 ・SCI Pro8
 ・Kurzweil MIDI board
 ・Kurzweil K1000/K1200 KBD

DOCは8bitのPCM音源の chipです。 基本的な能力として32VoiceのPCM再生能力を有しています。 これはSID chipの開発時、実現できなかったコンセプトをDOCでやっと実現できたことらしいのですがこのDOC5503は色々な点でSID chipとの共通点を有していることが特徴です。

Mirageにおいては 32のPCM音源を8Voiceとして扱い1Voiceに対して最大4っの音源を割り当てこれによりMultisampleを実現するというユニークな構造になっています。 1oscillatorがaccessできるmemoryのサイズは最大32Kbyte。 よって4pointのmultisampleでは1音色あたり最大128Kbyteまで扱えることになります。

1音色のprogramが扱える sample memoryのサイズが128Kbyteとは現在の感覚からすると大変小さいようにも思えますが1980年代中期の samplerとしては普通のサイズです。 おそらくDOC5503としては1980年台初頭の sampler E-MUの Emulator に搭載されたRAMのサイズが128Kbyteだったことが考慮されているのかも知れません。

これに対してESQ-1では1voiceに対して3っのPCM oscillatorをパラで使う使仕様となっておりPCM dataは基本1周期波形のみ搭載、PCM音源部はAUDIO振幅に対して乗算回路を有しているのでこれをDCA blockとして利用、DOC5503の出力は時分割によって3*8=24Voice分のPCM DATAを吐き出し、3Voice分まとめてこれらを1Ch分とします。 ESQ-1は8vioceなので出力としては Chごとに時分割でAudio Dataを出力、その後外付けの de multiplexerで8Ch分の独立した audio信号としその後、CEM3379によるVCF/VCA/PANを介して最終出力する仕様になっています。

DOCは外付けDACを必要としない構造で内部にそれをも持っています。 内部的には時分割の32VoiceのPCM音源で出力も時分割多重で16CHまで独立した出力が可能。

すなわち ESQ-1で DCAは1/2/3/4と4っ明記されていますが正確には 3DCA + 1VCF+ 1VCAの構成となっています。 3Oscillator +3DCA +1VCFと言うのはまさに SID chip的な構成と言えます。

DOCは半導体メーカーのICSで製造されていた物でAPPLE GSにも使われました。 現在ではNetでICSの data sheetを公開されている方がおられますのでDOCの構成機能等はある程度わかるようになっています。

SIDと言えばKORGのS3に使われてるPCM音源 chipも SID IIと言う名称であったと言うことを思い出しました。

* DOC5503
32 oscillators
8bit volume resister / oscillator
16bit frequency register
oscillator mode:
 * Free-run
 * Swap
 * Loop
 * Sync/AM
wave memoly: max 128Kbyte


この時期は確かイケベ楽器にいた人たちが中心になってENSONIQ JAPANが創立されたころでした。 Keyboard Magzineの1987年の何月号かに ESQ1の解説レポートが載っていてそれを読んでESQ1に対する興味が増大してすぐにESQ1を当時、銀座の山野楽器で購入したことを覚えています。(*0) ESQ1を買いに行った時、新品のChroma Poralisが確か定価の半額で売られておりESQ1を買わなければPoralisを買っていました。 当時は2台買う余裕はなかったのですが買っておけばよかったと今更ながら後悔しています。 このKeyboad magazineの記事は現在でもよく覚えています。 確かnetでこの号の記事を掲載していたサイトがありました。なつかしいです。

*0:
調べてみたらkeyboard magazineでESQ-1のレポートがあったのは1986/10月号でした。 ということはまだこの時期ではHammond鈴木の国内版が流通していた時期ですので特集記事を見て即購入したわけではなく、ENSONIQ JAPANの設立後のUSA版のプラスチック筐体の流通を待って購入したことになります。32年前のこととなると記憶があいまいで記憶が一部ショートして印象のあるものだけがつながってしまいました。それにしてもKeyboard magazineのデーターベースは役に立ちます。

1986年10月号は当然購入してその後も切り抜いてファイリングしてあったのですが33年後の現在見つからず。 当時の資料としてはESQ-1の国内版のマニュアルはUSA版の完訳版ではなくぬけがけっこうあってMIDIの詳しいImplementationがぬけていたので当時ENSONIQ JAPANのユーザ登録はがきにMIDIインプリ(Exclusive関連)希望と書いて出したら後日、インプリ16Page分が送られてきました。それを今でも持っていますが現在ではUSA版のマニュアルのPDFはネットで落とせます。

その当時のENSONIQ JAPANでは日本語マニュアルのみが製品に添付されていましたがVFXのころからはUSA版の英語Manualと日本語版が両方添付されるようになったのでぬけおちた部分は英語マニュアルで補完することがでました。

ネットにあったその記事は持っていますが、記事の内容からするとこの時点ではまだHammond鈴木版のESQ-1は発売されておらずUSA版のメタル筐体のESQ-1の写真が掲載されていました。ライターはKeyboard magazineの中島安貴彦氏でESQ-1の特徴を的確に捉えている記事であったのがやはりESQ-1購入のきっかけになっていると改めて感じます。

記事内の図解ではESQ-1の各ページの内容がけっこう細かく書かれておりよくある通りいっぺんの記事ではない力の入った内容でした。

・MASTER PAGE
・SPLIT/LAYER PAGE
・Sequence Controll PAGE
・ MIDI PAGE
・ Sequence Select PAGE
・ EDIT PAGE
・ OSC PAGE
・ Track select PAGE
・ Envelope PAGE
・ MIX/MIDI Page
・ Song Edit Page

が紹介されており、本格的な sequencer搭載の初のworkstation Typeのsynthという部分が強調され紹介されていました。 やはりこの記事でもEDIT等とてもわかりやすい機種だという感想が。 なおこの当時は workstation synthという言葉はなかったと思います。

この時代のsynthとして画期的だったのは MIDIのMode4(Mono Mode/Omni Off)とMultitimbreに対応していることだと書かれています。まさにその通り。

ENSONIQ Japanと言えば当時ENSONIQのKBDはメジャーではなかったのでENSONIQの名前を知らしめる意味もあってか Q Magzineと言う機関紙を発行していました。 何号かまでは続いたように記憶しています。 当時国内ではENSONIQを使うミュージシャンも少なく使っている数少ないキーボーディストとしてプリプリの今野 登茂子さんが特集されていたりしたのを思い出しました。 ちなみに Q MagzineのQとはMirageで採用されたDOC5503の通称Q chipからきているようです。

機関紙ではないですがENSONIQと言うとTransoniq hackerというユーザーグループの冊子が有名でENSONIQの製品を購入するとマニュアルなどと一緒に付いてきました。 当方も定期購入した時期がありましたが現在では netでアーカイブを公開されている方がいますので読むことが可能です。 このこともあって当時はユーザフレンドリーなメーカー感がありました。

1985年前後の時代、YAMAHA DX7を皮切りとするDIGITAL KBD等のDIGITAL機材が一斉を風靡しており analog synth関連商品はたたき売りとはいかないまでも定価の半額程度で売られていることが多々ありました。SCIのpro8などもそのくちでした。 そんなこともあって ESQ1とかKORGのDW6000/8000等はAnalog + Digitalのhybrid synthですが Digital部分のみが強調され宣伝されていた時代です。

ESQ-1は量産器としては初の本格的なsequencerをそなえたいわゆるworkstation typeのsynthであったわけですがその翌年登場したKORG のM1が Digital FX、sequencer、 Drum音源、PCM ROM samplerとして完成された機種であったため work station synthの元祖として認識されてしまいました。 実際KORG のM1もかなり ESQ-1を参考にしただろうという要素は持っています。

sequencer搭載のanalog synthとしてはESQ-1の前年の1985年にSCIのMULTI TRAKが登場してはいますが表示装置が7セグメントのLEDだけだったこともありやはりESQ-1が初の worak station という認識が強いです。 また ESQ-1のsequencerは9track仕様になっています。 voice数が8なのになぜ9Trackと思う人がいるかもしれませんが、 trackと voice数は同じである必要はなく9trakあれば1trackを外部 Drum 音源に割り当てることもできるわけです。

1987年..1988年に入ると 国産の digital synth ROLAND D50、 KORG M1が出てきます。 Ensoniqではこれらに対抗すべくESQ-1の機能 up version SQ-80を発表します。 これはESQ1の1周期波形にプラスしてshort sample波形、Drum Sample、さらに擬似reverb/delay効果を作るための 2nd release parameter等を追加してD50的なSOUNDも出せるようにversion upしたというものです。 さらにFDD、polyphonic key pressure KBDなどを装備していましたので価格は ESQ-1に比べてかなり高くなってしまいその部分では(も) D50、M1等に負けていました。

また同年新 samplerとして 13Bitの EPSを発表します。  EPSには新開発の Chip OTTODOC IIを採用しており、 Oscillatorから Filter、Ampにいたるまで Digital処理されました。 ただ世の流れとしてはKORG M1のように Digital Effectを内包したsynthが出てくるのですがEPSはsamplerと言うこともあってかEffect chipの開発がまだだったかEffectまでは内包していませんでしたが翌年、OTTOOTIS Chip + ESPというDigital Effect chipを搭載した VFXを満を持して発表しますが、これも若干フライング気味なのか半年後にDrum sampleとsequencerを新たに追加した VFX-SDを発表してなんとか元祖 workstation synthのENSONIQの面目を保つのです。 その後OTTOOTIS chipは OTTO IIOTTOとなり voice数は32に増加されVFX-SD II、SD-1等の後継機種からは32voiceとなりました。

さらに同時期には EPSは EPS16、 EPS16+という VFXと同等のhard wareとなり PCMは16Bitに対応ESP chipによる Digital FXを搭載するにいたります。 特徴的なこととして FX用の farm wareを FDから供給できたためいくつかのサードパーティから独自のFX programが供給されていました。

さらにこのESP chipはsynthに搭載されただけでなく単独でDP4、DP2等のDigital Effectorを生み出します。 これの内蔵FXアルゴリズム開発においては有名なりリバーブ開発メーカのエンジニアが ENSONIQに移って開発されたようです。


* ESP chip

ENSONIQは国産メーカーと異なりそれほど多くの custom chipを開発しているわけではなくそのこともあってOTTO II、ESPchipはかなり後の機種においても使われていました。

ENSONIQ custom Chip

5503 DOC Mirage/ESQ1/ESQM/SQ80
5504 DOC II EPS/EPSM
5505 OTIS VFX/EPS16/16+/SQ1/SD1
5506 OTTO TS10/TS12 etc
5510 ESP
5511 ESP II
5540 OTTO-FX
5548 OTTO-48



Mirageからの Keyboard/module/Effectorを以下に示します。

 ・Mirage
 ・Mirage Module
 ・Mirage 国内生産 version
 ・ESQ-1
 ・ESQ-1 国内生産 version
 ・ESQ-M
 ・ESQ-1(新筐体)
 ・Sampling PIANO
 ・Sampling PIANO Module
 ・mirage DSK
 ・SQ-80
 ・EPS
 ・EPS-M
 ・VFX
 ・VFX-SD (II)
 ・EPS 16pluse
 ・EPS-M / 16plus
 ・SQ-1/2 (plus)
 ・SQ-R (plus)
 ・SD-1
 ・KS32
 ・ASR-10
 ・ASR-88
 ・ASR-M
 ・TS-10/12
 ・KT-76/88
 ・MR-61/76
 ・MR-Rack
 ・E-prime
 ・ZR-76
 ・ASR-X
 ・Fizmo

 ・DP-4
 ・DP-4+
 ・DP-2
 ・DP-Pro



* かつて所有していた機種の 英語 original manualだけは保存しています。

以下に自分が過去に所有していた機種に関しての特徴を書いてみます。


ESQ-1/ESQ-M(1986)
ESQ-1の最大の特徴はそのuser I/F。Mirageの7seg LED 2個とは対照的に40*2のFL displayの見易さ、Displayまわりの10個のsoft SW、さらに60個近くの機能重複なしのSWによりparameteを階層無くダイレクトに指定可能。 さらにVCF、VCA等の各機能は全parameterが1画面に収まる設計となっています。 この1画面は音色No指定においても1画面で10個表示されるためすばやく音色選択が可能。

Data sliderは1っしかありませんが、目的のparameterを指定するのにcursorの連続移動等がないためわずらわしさがありません。 他のsynthでも soft Key等によつてcursor移動、 page移動を最小限に抑える工夫のあるsynrthはいくらもありますがESQ-1ほどストレスの少ないsynthは中々無いです。



* ESQ-1のvoice構造がそのままpanelに表示されているので迷うことが無い。

ESQ voice構造(modulation対応)

MAC(?)で作成されたと思われるvioce構造図。 当時はこの特徴ある図面が海外のsynth(EMU/Ensoniq/Kurzweil等)やOPCODEとかのmanualには多かったように思います。 とても雰囲気があってESQ-1ともマッチするように感じます。


* ESQ-1とMAC plus。 同時代の機材ということで雰囲気が合います。
* ESQ-1、MAC plus共に1986年の発売。


Voice構造としても1Voiceに対して 3OSC + 3DCA + VCF + 1VCA + Panという構造はとても使いやすい。 Volume sliderはfinal VCA CEM3360に対してのCV。 当然modulatorはMatrix Mpdulatioが可能。 同時代の Hybrid synthに比べてDCO/EG の挙動に対する細かい指定等勝っているparameterも多い。

1voiceで3DCO+3DCAという構成もあってか MINI MOOG的な lead soundも MINIと同じ音ではないですがクオリティは高く十分使える音色になっていると感じます。

Digital Synthの時代になると1voiceの構成では1Oscillatorというのが標準になってしまい、1Voice 2、3 Oscillator仕様というのはほぼ無くなってしまい必要なら layerを重ねることで対処することになるのですが1Voice複数 Oscillator仕様の方がEditしやすいです。 その意味では KurzweiのK2000から始まったVASTの構造、1Voiceで最大4Oscillatorまで可能と言う仕様は貴重といえるでしょう。

Voice Parameter
section 連続可変 sw
OSC 1 / 2 / 3 Semi tone(0..11)
Fine (0..31*3 cent)
*Mod1 src
*Depth
*Mod2 src
*Depth
Octave -3..+3
Wave form ( 32type )
DCA 1 / 2 / 3 Level
*Mod1 src
*Depth
*Mod2 src
*Depth
Output (ON/OFF)
VCF Cutoff
Q (Resonance)
**Keyboard
*Mod1 src
*Depth
*Mod2 src
*Depth
.
DCA 4 (VCA) Final Vol.(ENV4)
PAN
*PAN mod. src
*Depth
.
ENV 1/ 2/ 3/ 4 Level1
Level 2
Level 3
Level 4
**Velocity Level
**Velocity Attack
Time 1
Time 2
Time 3
Time 4
keyboard DecayScal.
.
LFO 1 / 2 / 3 Freq.
Level1 (Key ON level)
delay
Level2 (normal)
*Level Mod.
Wave(TRI/SAW/SQR/NOISE)
Reset (ON/OFF)
Human (ON/OFF)
Modes Gilde Time
Sync(ON/OFF)
AM (ON/OFF)
Mono (ON/OFF)
Voice restart Controll (ON/OFF)
Envelope restart Controll (ON/OFF)
Oscillator restart Controll (ON/OFF)
Envelope cycle Mode (ON/OFF)
Split /Layer .
.

DCO,DCA,VCFはそれぞれ2っのmatrix modulationを持ち、EG、LFOに対しては固定の modulationがかけられます。 特徴的なのは音量制御系が 3DCAとVCAの2段階になっていることで基本、最終音量はVCA+ EG4で行うのですがDCA1..3は固定音量でもEGによるエンベロープをつけることも両者を組み合わせることも可能です。 これによって見方としては1voiceで3layerのsoundをMIXするようなことができます。 さらにESQ-1はmulti timberであり本体のみでも Dual/splitが可能なのでそこそこ複雑な音も生成できるわけです。

各 mode parameterによりきめ細かい設定が可能。 LFOについてもHuman factorというparameterが付いておりLFOを低速にして human factor ONでDCOに対してわずかにmodulationをかけることでVCO的なゆらぎを与えるとか、LFOが3系統あるので 正統派なstrings ensemble的な効果もねらえるすぐれた機能と言えるでしょう。また波形のKey ON resetも可能

さらにLFOは L1、L2、Delayという出力レベルに対するパラメータを持っておりたとえば L1=0、 L2=ある値としてdelay時間を設定すれば delay vibratoにまたL1=ある値、 L2=0としてdelay を設定するとfade out typeのエンベロープとなります。LFO波形をDown SAWとしてこれを DCAにかけると ECHOのシミュレーションができそのようなpatchがあります。これなどもDCO+DCAが複数あることのなせる業ではあります。

多すぎず、かつ少なすぎないかゆいいところに手が届く感じのparameter数が絶妙ともいえる仕様ではないでしょうか。


* Matrix Modulation Source
LFO 1 / 2 / 3
ENV 1 / 2 / 3 / 4
Velocity 1(LIN) / 2(LOG)
Keyboard 1 / 2
Wheel
Voltage Controll Pedal
X CTRL (MIDI message)
Pressure

* Matrix Modulation Destination
OSC. 1 / 2 / 3 pitch *2
DCA 1 / 2 / 3 volume *2
VCF Fc *2
DCA4(VCA) PAN *1
LFO 1/2/3 Depth
EG 1/2/3/4 Level/attack(velocity) Decay(key) (*1)
*1: 固定 modulatorによる。

* ESQ1/ESQM parameter一覧


Modes

・Voice restart Controll
ONで reset assignになるようで、同一keyを弾くたびに同じ voice moduleが assignされ ます。 OFFで後着優先。

・Envelope restart Controll
ONの時は同一keyを弾くたびに releaseが残っていてもEGは resetされ0レベルからスター ト。 OFF時は直前の レベル(release)を引きずります。

・Oscillator restart Controll
ONの時は一般の sample playback音源のように波形が始めの pointから再生され (1周期波形ではありますが)、OFF時は Free Run動作をするので開始位相はランダムと なります。  つまりPIANO等の sampled wave formの場合はONで使用し、 SAW、SQUARE等のclassic waveformの時は Free Runにすることで analog oscillator的 な動きをさせるというような使い分けが可能です。

・Envelope cycle Mode
ONの時は EGが drum音源のような trigger ドリブンになり、EG再生中に鍵盤を離しても EGの各segmentの TIMEが0でない限りその時間分 EG動作が実行されます。  OFF時は通常動作。



EPS (Ensoniq Performance Sampler)

EPSの特徴としては再生sample rate可変である為、再生sample rateにより同時発音数を可変できることがあげられ、12から20 Voiceの間で発音数を設定できるといういままでの Keyboardにはない特徴がありました。

1Voiceあたりの構成は、 1Oscillator、2Filter、1AMP、3EG、1LFO、Modulation Mixer、Matrix modulation、PCM波形の読み出しpointの modulation等、後にいたるまでEnsoniq Synthに共通する Voice構造がここで確立しています。  

またユニークな機構として Patch Selectという機構がありました。 これは 1っの programが複数の voice programで構成されており、patch seletボタンによりそのなかから任意の voiceを複数個選択でき、それを4種類まで登録できるという機能あり、program changeをより柔軟にした機構でした。 

その他 EPSには鍵盤の 1Keyに対して独立して synth parameterを設定できる機能や、MAX Envelopeと Min Envelopeのカーブを指定し、再生時にはその velocityに応じてMAX、MINの Envelopeカーブの値を補間して EGの値を得るというユニークな機能もありました。

samplingを含む parameter関係の EDITは 基本的に20*1行+α(カスタム表示要素)のFL displayを見て行う為大変です。 この為 samplingに対してはAUTO LOOPをとる手段がいくつも用意されていました。

Ensoniqの sequencer付きの Keyboardの特徴として、sound Diskには必ずその音色のdemo sequenceが付いています。

EPSからCPUは16bitの68000になっておりEPSでは5504 DOC II chipにより5503 DOCにはないdigital dynamic filterが内蔵されるようになったようです。 自分としては長い間EPSからOTTO chipが使われているのだと思っていましたが基本構成は同じでも DOC II(EPS) --> OTIS(VFX/EPS16) --> OTTO(TS/ASR)にいたる使用 chipの遍歴があることを最近知りました。



VFX (1989)
まるで某国の戦闘爆撃機のような名称の synth 、VFXは基本的には EPSとよく似たvoice構成を持ち、 OTTOEPSとは異なるOTIS chipに加えて effector用の chip ESPを搭載した PCMベースの synthとして発表されました。

パネルデザインは ESQ-1と同様の40*2行FL displayに 6個の soft SWを配し、 data entry slider、各 functionに対応した 機能重複の少ない多くのSW、独立した program BANK select SW(10個)を持ち比較的使い易い操作性を実現しています。

61keyの鍵盤は velocity対応の他に、polyphonic key pressureにも対応している数少ない鍵盤で非常に戻りの早い鍵盤でした。 

最大同時発音数は 21voice、 12CH multi、PCM ROMは 12bit、1.5Mbyteを装備していました。 PCM容量は小さいですが、IC card slot等による PCM DATAの追加はできません。 発音数は 同一 chipDOC II chipを使用したEPSが 12 .. 20voice と可変なのに対して 21voice固定に なっています。

一般的な synthと比べて変則的ですが、VFXは 6voiceまでの layerが可能なので再生 sampling rate よりも voice数を優先したのでしょう。 また 21 voiceは OTTO OTIS chipの能力内での最大 voice数ということなのでしょうか。 SD1等では OTTO II chipにより?、 発音数が 32voiceに upしています。

当時雑誌に掲載されていた設計担当者の方の話では 1.5Mbyteの 容量のPCM波形でも十分なため、拡張は考えていないということでした。

*: VFX、SD1ともに同一のOTIS chipを使っているようでOTISのvoice数は元々
  最大32voiceだそうです。schematicsや chipのmanaualを入手して詳細がわ
  かりました。 長い間OTTO chipを使用していると思っていましたがOTTO使用
  はsound cardやTS10以降からのようです。

ensoniq soundの特徴は原音忠実というよりは、比較的少ない 容量の sampleでそれらしい soundを表現するのが得意で、国産 synthとは異なるアメリカンな音色で 以後多くの fanを獲得しました。

programは、EPSと同様に patch selectが使用でき、voice構成としては 1programに対して最大6っのsound voiceを登録でき、patch selectによって 6voice中任意の voiceを組み合わせたものを4種類作り、選択できます。

この場合 effct programは共用です。 さらに VFXでは Presetという 任意のprogramを3っ組み合わせて構成する、いわゆる performance presetにあたるprogramの一つ上の階層があります。  なお VFXではいわゆる drum mode/ sequencerは備えていません。

effectを搭載し、多くの parameterを持った synthにおいては program changeの際effect/parameter loadに時間がかかるため、このような構成にすると 4 typeのバリエーションを changeしている間はeffect/parameterの loadが必要ないため、瞬間的にバリエーションを changeする際に有利になります。

特徴的な parameterをあげてみます。


* VCF Voice config

VFX Voice Configuration
 ・1 Digital Oscillator
 ・2 non resonant Digital Filter
   (2pole/3poleLP + (1pole/2pole LP or 1pole/2pole HP))
 ・1 Amplifire
 ・3 Envelope Gen.
 ・1 LFO
 ・1 Noise Source
 ・1 Mixer/Shaper

Matrix Modulation DST.
 ・ LFO Level
 ・ LFO Rate
 ・ OSC Pitch Mod
 ・ OSC Wave Mod
 ・ Filter1 Mod
 ・ Filter2 Mod
 ・ Amp Volume Mod
 ・ Amp Pan Mod
 ・ Effect Parameter

なお固定 modulationは次ぎの通り

 ・OSC LFO Amt
 ・ENV1 OSC Amt
 ・ENV2 Filter1 Amt
 ・KBD Filter1 Amt
 ・ENV2 Filter1 Amt
 ・KBD Filter2 Amt
 ・ENV3 Amp Amt

Matrix Modulation SRC.
 ・LFO(7wave)
 ・ENV 1/2
 ・NOISE
 ・Mixer/Shaper
 ・Velocity(curve16種)
 ・KBD
 ・Timbre(Timbre Slider)
 ・Pedal
 ・Pitch Bender
 ・XCTRL(midi message)
 ・Pressure+Velocity
 ・WHEEL+Pressure
 ・WHEEL
 ・Pressure

Filter
voiceあたり2個の Digital Filterを装備しており、それぞれのfilterは LP/HPとして 利用できるため、 LPF、BPFのバリエーションが実現できます。  残念なことに resonanceは搭載していません。

Mixer/Shaper
2CHのmodulation Mixerですが、1CHはShaperにより modulation sourceに変化を 加えることができます。

TRANS WAVE
複数の1周期波形を組み合わせて、アニメーション的な波形の変化によるsoundの 変化を実現します。  波形の組み合わせをEDITすることはできません。  最新機種の Fizmoはこの TRANS WAVEを mainに据えた機種で、恐らく基本的な 部分は VFXと同じかと思われます。

Sample Start Point/Velocity Start Mod
wave sampleの開始pointをmanualまたは modulationにより移動できます。   最近のsynthでは多くの機種に搭載されている機能ですが、この機能はVFXが始めに 採用した機能のようです。

Envelope Mode
norma/finish/repeat という3っの modeを持っています。 finishは途中で離鍵して も設定されたenvelopeで最後まで再生するというDrum 音源的な modeです。

Timbre Slider
matrix modulation の SRCを Timbre (Slider)にしておくと、data entry sliderの動きに より modulationをかけることができます。

Voice Priority
LOW/MEDIUM/HIGHの指定により、発音数が overした場合の 発音中のvoiceの抜き取られ 方の優先順位が指定できます。

Restrike
VFXの特徴的なparameterの一つで、発音中の音を note offしまだ releaseが残っている 時に、再度 note onさせた時の、前の音のオーバーラップ具合(releaseの絞込み具合)を 調整する物です。

Patch select
EPSで採用された Patch selectが VFXでも搭載されています。

Effect
ESP chipにより、最大2系統の Effectを利用できる Effectorが搭載されていました。



SQ-R (1990?)

SQシリーズはVFXの後に発表されたVFXのLowcost version的なシリーズで最大3Layerの構成が可能なvoice構造でPCM ROMはわずか1Mbyte。 SQ-R plusになって3Mbyteに拡張されました。 基本OTTO/OTT-II OTIS + ESP chipという VFX系列と同じHard構成ですがEffectの種類もかなりはぶかれていたりと差別化が図られておりVFXほど個性のあるSoundは出ません。  さらに上記のようにplus でないversionはPCM ROM 1Mbyteなのでかなりチープな印象の方が強いです。 ENSONIQのRack音源はとても少ないのでその点については貴重なsynthではありますが。

SQと言う名称は SQ-80と同じく1Voiceが3OSC構成からくるネーミングかと想像しますが真実はいかに。



TS10(12) (1993/1994)

VFXの最終形態とも呼べるTS10は、SD-1をベースに、筐体の強度を改善した新しい筐体を使用し、従来よりバリエーションを強化した PCM波形 6Mbyte(5M?)を搭載、DP-4のalgorithmや、先に発売された ASR samplerで搭載された 体系化された新しいEffect algorithmを搭載し、 sample data用 SIMM を搭載し、EPS/ASR samplerの program/sample dataを読み込み EDITできる機能を有していました。

optionで読み込み専用のSCSI I/Fが搭載でき、EPS、ASR用のCD ROMを読み込めます。 OS version 3からは GM対応の modeを持つようになります。 自分が所有していたTS-10はこの貴重な?SCSI I/Fを取り付け ENSONIQのCD-ROMが読めるようにしていました。

soundについては従来の ensoniq soundを継承してはいますが、VFXなどと比べるとだいぶおとなしくなった印象があります。 TS12は鍵盤をKS32で好評を博した76Key PIANO鍵盤にしたものです。

hard 関係のmanulaを入手してわかったことですがTS10から音源 chipが OTISからOTTOに変わっているようでそれが音色にも影響しているかも知れません。


MANUAL
original manualは約 300page以上におよびます。 基本的なparameterは VFX時代と変わりありませんが、73typeにも及ぶ Effectに対するparameter表記が圧巻です。 所有していたTS10はFL displayの調子が時々悪くなるのとENSONIQが修理サービスを終了することになったのでまだ動作が正常時に売ってしまいましたが売らなくともよかったかと後悔。 このeffectのpageを見る為に英文マニュアルは売らずに保管しています。

それ以外には、EPS/ASR dataの EDIT、Hyper Wave、GM Modeに対する説明等が追加されています。  これに対して日本語manualは origianl Manualの完訳とはなっていず、所々 parameterの解説 HINTなどの項目が省略されているため、originalと比べて薄くなっているのがたいへん残念です。 省略されている中には有用な要素も多いのですが、どうして省略してしまうのでしょう。 特徴的な parameterをあげてみます。


EPS/ASR dataの EDIT
TS10/12では EPS/ASRの sample/program dataを読み込みかつ EDITすることができます。  これは VFX/SD1にないTS10/12の売りでsamplingこそできませんが EPS/ASRの資産を利用することが可能となりました。但し EPS/ASRの sequence dataは読み込めません。読み出し専用 SCSI I/F SP4を取り付けると CD-ROMが利用可能になります。

また sample memolyも SIMMにより最大8Mbyteまで取り付け可能で、この容量はEPSよりはるかに大容量です。TSのdisplayは EPS/ASRのそれより情報量が多い為 EDITはTSの方が楽なようです。


Hyper Wave
wave stationの wave sequenceのようにいくつかの PCM波形をチェインさせ再生することが、 TSでは可能となりました。


GM Mode
TSの ROM sample dataは GMを意識したようなバリエーションを備えていました。 この為Version 3から GM配列の MAPを別に持つようになりました。 GM mapを装備する際に、新たな sample ROMの追加等は行われていません。

GM mapを利用するには、通常の MODEとは別に GM modeに移行することで実現します。GM modeでは EDIT等は一切できません。  またvelocity curve等は国産GM音源と異なるようで国産GM音源用に作られた dataがよりよく再生できるというわけではありません。  

いくつかの GM 関連のmessageには対応しており、Effectの send levelは Controll change #91、#93をうけますが、実際は 数段階の変化しかしません。


Effect
Effect Chip自体は従来の物と同様な ESP chip 1個の Effectorですが、カテゴリー別に分類された多くの Effect typeが用意されているのも TSが VFX/SD1と異なる大きな特徴です。

また一つの Effect Typeには多くのバリエーションが用意されており、それをEditして USERのバリエーションを作るという方法をとっているのも特徴です。


Peformance Controll
各 Performance program に対してAttack/Release/Bright等の相対 editが行えます。


* TS10内部(main board)


PC Sound Card


*1: ENSONIQ SOUNDSCAPE ELITE (ISA)
*2: ENSONIQ AUDIO PCI (PCI)
*3: メーカー不明 OTTO Chip搭載のSound Card (ISA)

Sound scapeには OTTO2 chipが、 Sound scape Eliteには OTTO2+ESP chipがAUDIO PCIには、 ES1370(or ES1371)が使用されています。

当時初めに購入したのは3:のENSONIQ純正でない3のカード。 これは確かROM sampleの他にRAMを搭載するとdownload sampleとして新たなPCM dataを利用できると言うものでしたが肝心のdownloaderがメーカーから供給されなかったような気がします。(manulaのみ現在も保管) 

2:はcreative傘下になってから出したカードで SOFT synth機能が付いているものの従来のOTTO chipは搭載されていません。

1:のカードは基本構成はENSONIQのSQ1(*1)などと同様のHard構成で PCM ROMも2MbyteでEffectもESPを使っていますがバリエーションは多くは搭載されていません。 基本GM/MT32 Mapの対応ですが音はかなりチープだったような記憶があります。  それ以上にPCの IREQをたくさん消費する cardで当時は ISA busなのでステアリングIREQなどないのでこれを搭載してしまうと他のcardがさせないような状況であったような記憶が。 使い勝手が悪かったのあであまりつかわず10年くらい前にISA BUSということもあって処分してしまいました。 とはいえ現在では処分しなければよかったと後悔。

*1: 正確には 同時期のTS10などと同じ OTTO + ESP の chip構成。
   VFXやSQ1はOTIS + ESP


*soundscape elite


*soundscape elite の ESP Daughter Board
これだけ記念的に保存しています。 A/D 、D/Aを付けて外部からコントロールできなものでしょうか。


調べてみるとENSONIQの音源 chipはPCのsoundcardに与えた影響も大きいようです。 1990年代 GM音源の普及、Windowsの multimedia対応によってPCM音源のSOUND cardが普及していき、さらにはWave blasterのコネクタ仕様の互換のMIDI Daughter cardがいくつも販売され、synth メーカーの音源 chipがこれらの boradに搭載されることになります。国内メーカーでもYAMAHA、ROLAND、KORGといったメーカーから当時のsynthにつかわていた chipが使用され、なかでもYAMAHA の音源 chipは多くのsoud card(MIDI daughter card)に使われました。

一方海外のメーカでこの手の sound chipを販売していたのが ENSONIQ、 Kurzweil、EMUでした。 この中でENSONIQはあのCreative社より先にPCM wave table音源を採用したGravisのULTRA SOUNDに使われた ICS GF1 chip製造に対して技術的なライセンスを供給していたそうで、GF1は ENSONIQのの当時の OTTOなどのchipから派生した音源 chipだったようです(*1)。

*1: GF1にはfilterは搭載されてはないようなので音源部分だけのようですが。

時代的にも ULTRA SOUNDは1993年の発売、1993年と言うとOTTOを使用したTS10が発売された年でした。GF1は ICS製で ENSONIQのDCO5503から始まる chipもICS製でした。 GF1正式名称は ICS1614ですがこの後、ICS社ではWAVE FRONTと呼ばれるPCM音源 chipをいくつか外販しておりICS2115などは turtle beachのMAUI等のsound cardに使用されています。

ENSONIQでもOTTO chipなどは外販されPCのsoundcardや日本のGAMEメーカーに供給、面白いところでは ELECOMのPC98用のSOUND CARDにも搭載されているようです。 確かKORGのTGL2 chipもI/O社の MIDI daughter cardに使用されていました。 ENSONIQも自社製 SOUND CARDを発表してそれにOTTOが搭載されいたのは上記の通り。

KurzweilやEMUのsound chipを使ったsound cardはごく少数ですが、creative社がGravisに対抗すべくwavbe tabele音源めあてにEMU社を買収してPCMベースのsound blaster、 wave blasterを登場させたことは有名かと思いますが、最終的にはENSONIQ社さえも Creativeの傘下になってしまったのはこのsound chip開発能力を欲してのできごとでした。


1990年代のSound Card コレクション



Ensoniq 参考文献
・シンセサイザーメーカの軌跡 (199?/? Keyboard Magazine)
・最新楽器チェック ENSONIQ ESQ-1 (1986/10 中島安貴彦 Keyboard Magazine)
・海外レポート ENSONIQ (199?/?Keyboad Magazine)
・Ensoniq VFX Synthesizer / Jim Aikin & Mark Vail (1989/08 Keyboard USA)
・Keyboard Clinic #34 Ensoniq VFX ( sam s. mims 1992/06 keyboard USA)
・Transoniq hacker
・ESQ-1 Manual (USA/日本語)
・VFX manual
・TS10 Manual
・SQR Manual
・DOC5503 manual
・OTTO manual
・OTIS manual
・ESP/ESPII manual
・EPS service manulal
・EPS16 service manual
・SD1 service manual
・ASR10 service manual
・VFX service manual
・TS10 service manual
・DP2 schematics
・DP4+ schematics
・SD1 schematics
・EPS16 schematics

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