2016年5月2日 テレビ東京 WBS


2016年5月4日 テレビ東京 WBS

金融政策(量的緩和&マイナス金利)で、円安・株高に誘導できなかったから、今度は、財政出動(消費減税をふくむ)だということなのだろうが、仮にそれで円安・株高に誘導できても、企業利益(株主利益)が最大化されるだけで、国民(家計)が豊かになるわけではない

国民(家計)が豊かになれない以上、デフレ脱却はありえない。

円安になれば、輸出企業=大企業(株主)の収益が増えて、株高になれば、富裕層(株主)の資産が増える。円安・株高は富裕層がさらに豊かになるだけ。

富裕層をさらに豊かにしてどうしようというのか。柳井会長の資産(2兆円弱)を2倍にしてどうしようというのか。

けっきょく、財政出動も無意味なのだ。

悲しい結末しか待ってない。つまり、国民の貧困化




『2012年大恐慌に沈む世界 よみがえる日本』p29 三橋貴明 徳間書店 2011年10月31日

財政出動は、政府の支出だから、GDPは増える。しかし、GDPは、国内の所得の合計(企業の所得+政府の所得+家計の所得)であるから、家計の所得が増えるとは限らない。新自由主義は、企業(株主)の利益(所得)が最大化されるしくみだから、GDPが増えた分は、企業(株主)の利益として吸収されてしまう。そして、金融市場で、投機マネーとして消えていく。