原発事故と健康 関係探る

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県は2011年6月、県立医大に委託し、全県民約200万人を対象にした健康調査を始めた。

 事故直後の被曝(ひばく)線量を推定するほか、事故当時(2011.3.11)に18歳以下だった県民の甲状腺がんの検査や、事故がどのようなストレスを与えているかなどの調査にも取り組んでいる。

 甲状腺検査は14年度から2巡目を実施し、昨年(2016年)12月末までに145人が最終的に甲状腺がんと診断された。

 放射線との因果関係の有無について、県の検討委員会は「現時点で放射線が原因とは考えにくい」との立場を取る。ただ、専門家の間で意見が分かれており、県は今後も長期的に検査を継続し、関係性を調べる。

2017/3/7付日本経済新聞 朝刊


2016年10月21日配信の北海道新聞では、「甲状腺がんと確定したのが135人、がんの疑いが39人
」と報道されており、甲状腺がんと確定した子供が10人増加した。

つまり、現時点(2016年12月31日時点)で福島で子供の甲状腺がんが確定した人数は、145人である。

これに対して、甲状腺がんと放射線との因果関係は「専門家の間で意見が分かれている」という。

いっぽうで、ネトウヨの情報源である上念氏の見解は、

「甲状腺がんについて、医学関係者の99%は、ありえないとしている」(2016年3月14日おはよう寺ちゃん)

これは、上念氏が放った“フェイクニュース(ニセ情報)”ではないか。

つまり、

誤り:

「甲状腺がんについて、医学関係者の99%は、ありえないとしている」(上念氏)

正解:

「甲状腺がんと放射線との因果関係は、専門家の間で意見が分かれている」

ネトウヨは、どう考えるか。