「ニュース女子」フェイクニュース(偽情報)一覧
・「反ヘイトスピーチ団体のりこえねっとから基地反対派に5万円の日当が支給されていた」
☞5万円は、のりこえねっとが負担する交通費。
ジャーナリスト・安田浩一氏がボギーてどこん氏(本名・手登根安則)へ電話取材したところ、「日当だと断定はしていない」(てどこん氏)という。
また、IWJの取材でも、てどこん氏は、日当だとは決めつけてないと証言。
「私
は、あの茶封筒が基地反対派のものだとは言っていませんよ。基地反対派の人たちが反対活動している現場周辺で見つけたというだけで、それを日当だと決めつ
けていません。茶封筒は一次的な資料として提起して、それを見た方々が推測したり検証したりすればいいんだと思っています」(てどこん氏)
反ヘイトスピーチ団体「のりこえねっと」は確かに市民特派員を募り、現地から情報発信を続けていた。しかし、のりこえねっとは市民特派員に対し、飛行機代相当の5万円(交通費)をカンパ(募金)で負担しているだけで、日当を支払っているわけでもなければ、運動家を送り込んでいるわけでもない。
ボ
ギーとこどん氏は、極右ネット番組「チャンネル桜」の沖縄支局キャスターであり、日本の極右政党「日本のこころを大切にする党」の参議院比例第四支部長と
して2016年の参議院選挙に比例区から出馬するも、落選。オスプレイ推進派が集う「オスプレイファンクラブ」の会員として活動していたことでも知られ
る。
・「のりこえねっとの財源が不明である」
☞「カンパ(募金)」である。
のりこえねっとの財源は市民から寄せられるカンパ(募金)で、交通費5万円が集まるたびに特派員ひとり高江へ派遣するというシステムだった。
特派員の派遣は2016年9月から開始して、11月で締め切られた。派遣していた期間は12月いっぱいまでだが、その間に送ることができた特派員は、延べ16名。集まったカンパは、3〜4ヶ月で延べ16名を送り出す分の金額80万円。
のりこえねっとは広く特派員用にカンパを募っており、これは隠してもいない。調べればすぐにわかることである。のりこえねっとが、市民特派員に対し、5万円の交通費相当をカンパで支払っていることはのりこえねっと自身が明らかにしている周知の事実である。
・「基地反対派に機動隊が暴力を振るわれていて、その救急車が基地反対派に止められ現場に急行できない事態がしばらく、ずっと続いていた」
☞基地反対派が救急車を停めた事実はない。
ジャーナリスト・安田浩一氏が消防署への問い合わせたところ、救急車を停めた事実はないことが判明。
また、IWJの取材に対しても、江区を管轄する消防署長は「基地反対派が救急車を止めたことはない」と断言。
高
江周辺を管轄する国頭地区行政事務組合消防本部の辺土名朝英(へんとな
あさひで)署長はIWJの取材に対し、「それはないですね」と断言する。辺土名署長は、反対運動で現場が混雑した場合は、「人混みの中ですから、ゆっくり
安全確認しながらしか走行できないということはあるかもしれませんが」と前置きしたうえで、「反対派が救急車の行く手を妨害したという報告を隊員から聞い
たことはないですね」と繰り返し、VTR内の地元男性の証言を明確に否定した。
・「二見杉田トンネルをくぐっていくと、米軍基地の高江ヘリパッドの建設現場に到着する」
☞二見杉田トンネルを通り抜けても江ヘリパッドは現れない。
VTRだけ観れば、まるで二見杉田トンネルのすぐ向こう側で、高江のヘリパッド建設に反対する市民らが過激な反対運動を展開しているような印象だが、実はこの二見杉田トンネルから高江のヘリパッド建設現場まで距離にして40kmも離れている。IWJ中継市民が2017年1月7日、法定速度内(時速40km)で二見杉田トンネルから高江まで車を走らせたが、到着するまで、ゆうに1時間以上も費やした。二見杉田トンネルとは、それほど高江の現場からかけ離れた場所なのである。
地
元住民や、高江を一度でも訪れたことがある人からすれば、井上和彦氏が二見杉田トンネルの前で「足止めを食っている」姿など、滑稽でしかない。何の猿芝居
をしているのか。また、「高江には反対派の暴力行為で近づけない」というが、高江の現場にはこれまでもIWJやフリージャーナリストだけでなく、民放各社
も頻繁に出入りしている。
二見杉田トンネルから先には大型リゾートホテルや大浦湾などの観光名所がいくつも存在しており、井上氏の取材VTRは、地域に対する風評被害さえ招きかねない、極めて悪質なものだ。
・「辛氏らは、もともとは反原発、それに続いて反ヘイトスピーチを職業的にやっているプロ活動家である」(須田慎一郎氏)
☞辛 淑玉(しん・すご)氏は、人材育成コンサルタントして働いていて、プロ活動家ではない。
番
組内で経済ジャーナリストの須田慎一郎氏は「のりこえねっと」が5万円の飛行機代相当を捻出(ねんしゅつ)する財源について、「辛さんってのは在日韓国・
朝鮮人の差別と闘ってきた中ではカリスマなんですよ。お金がガンガンガンガン集まってくるというのがある」とまで述べている。
しかし、辛氏は、2013年に株式会社香科舎から独立、「辛淑玉事務所」を開設し、人材育成コンサルタントとして研修プログラムの開発・実施等をして働いている。
よって、辛氏は、左翼運動それ自体から収入を得ているわけではない。
・「辛
淑玉(しん・すご)氏は、親北派です。北朝鮮が大好きな人です」(上念氏)
☞辛氏は、親北派でもないし、新韓派でもない。
辛氏は、北朝鮮を支持する朝鮮総連と仲が悪いし、韓国を支持する民団とも仲が悪い。
・辛
淑玉(しん・すご)氏の活動は、外国人の政治活動の自由の例外であり、違憲である
☞のりこえねっとによる市民特派員の派遣及び中継などは、外国人にも保障された政治活動の自由の範囲内であり、合憲である
辛氏が共同代表をつとめるのりこえねっとの政治活動は、江におけるヘリパッド建設反対デモを中継するための市民特派員を派遣することであり、外国人にも保障された政治活動の自由の範囲内である。
マクリーン事件の最高裁判決は、日本の政治的意思決定又はその実施に影響を及ぼす政治活動の自由は、外国人に保障されないというものであり、外国人による反戦デモやその中継及びレポートは、外国人の政治活動の自由として認められる。実際、判決文も「(日本で反戦デモに参加したマクリーン氏の政治活動は)外国人にも許される表現の自由の範囲内にある」と判示している。
虎ノ門ニュースやニュース女子の極右言論人を信奉するネトウヨは「日本で外国人は政治活動をしてはいけない」などとねじ曲げて主張しているが、まったくの嘘である。外国人の政治活動の自由も、権利の性質上日本国民を対象としているものを除いて、日本国民と等しく保障されるのである。
ソース:
|