(衣料品を安価な価格で販売する)しまむらの1商品あたりの単価は900円以下。客単価は2600円強にとどまり安い製品に強い。野中正人社長は「消費者は潜在的に安い製品を求めている」と業績回復の要因を説明する。
多くの企業で賃上げが抑えられるなか、消費者は品質(付加価値)と価格のバランスをこれまで以上に厳しく見極(みきわ)めるようになっている。外食や携帯電話でも値下げや割安な商品が広がっている。
アベノミクスのデフレ脱却と足並みがそろっていたユニクロの値上げだが、物価上昇を景気改善につなげる手法は行き詰まりも見える。
2016/4/4 20:31日本経済新聞 電子版
アベノミクスのデフレ脱却とは、「国民の貧困化を招く価格競争をやめましょう」だろ。
価格競争(安売り競争)は、過度の人件費の低下をまねきブラック企業が跋扈(ばっこ)する。
だからこそ、「デフレ脱却」なんだろ。
「物価上昇を景気改善につなげる手法は行き詰まり」と便所紙は言うが、
物価が下がり続けるデフレ下で経済成長(GDPの拡大)なんてないからな。
いつも思うのだが、日経新聞は「新自由主義とデフレ」という観点がない。デフレの元凶は、株主の利益の最大化を第一とする新自由主義(グローバリズム)なのであって、アベノミクス(異次元緩和・財政出動・成長戦略)で解決できるわけではない。
青山のいう消費減税(財政出動のひとつ)によってもデフレ(物価の持続的な下落)の克服(こくふく)はできない。
みんな勘違い(かんちがい)してるとおもう。デフレは、世界経済の構造(新自由主義)の問題であって、永久に、絶対に解決することはできない。
追記:

2016年2月21日(日) しんぶん赤旗
新自由主義がはじまったのは1980年からだといわれる。
この図は、新自由主義の深化とともに国民が貧困化している
ことを示している。
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