駄位納密苦日記2012年7月

2012.7/7(土) 『改訂版 デビルマン』と『激マン!』。

2012年は『デビルマン』『マジンガーZ』発表45周年。

『マジンガーZ』は先だっての『真マジンガー 衝撃!Z編』の折に、様々な出版物や、 当時の連載再現版・加筆版の単行本も出されたりしていたが、ココに来て『デビルマン』が 新規に復活。2007年に幻となった「永井豪撰集」版がようやく日の目を見た!よかった…! というワケで、その情報追加。

それはそれとして…

豪ちゃんによると、連載当時アニメ終了に伴い最終回掲載号が決められてしまった一方で、 さらに広がる作品世界をページ単位で切り詰めながら収める努力をした印象がかなり強い、 と回想されている。そのためか、今回の「改訂版」もアーマゲドン一連が 「いつもより多めに伸ばされております」といったカンジなんだけど、個人的には やはりあの一気に畳みかけられるカタストロフィの印象がとてつもなく強い。

やっぱり了の裏切りを経て、美樹の死という絶望的な出来事で、 明の物語自体は緊張感をぷっつりと途切れさせるワケで、 その後に闘い続けなければならない哀しみは、あのスピード感でないと駆け抜けられない 気がするんだよね。

その一方で、80年代の筆のように繊細になったタッチと比べて、今の線はペン主体の 力が現れていて、その線で加筆されたデビルマン明の闘い自体は歓迎。 この辺は『激マン!』の加筆部分も足した「新改訂版」とかまたいずれ出たりしないかな…とか。


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