駄位納密苦日記2009年6月

2009.6/10(水) 11年。

やー、最初に更新して正式公開してから11年目ですよ。

いっときはマンガ関係の古書相場花盛りみたいな時期もありましたが、 近年はめっきりとその辺も減って、お店の品揃えも80年代中期以前の ブツを見るコトも少なくなりましたな。別所にも 書きましたが、平成入ったばかりの頃のマイナー出版社マンガなんかが 意外と揃えにくいカンジです。そういうのをまた単品で少しずつ揃えるのは、 かつて古書狩り巡りをしていた頃に似てるんですけどね。

ダイナミック系はそれでいうと、大体評価も定まった感があって、 郊外型でも決まった作品がプレミア棚に収まってるのが見慣れた光景に なってしまいました。つまんないなー…とか思いつつも、よく見返す 単行本なんかを複数狩ったりしています。この間はエルドラド門土しばりで KCSP『バイオレンスジャック』5巻、ゴラク『ジャック』22,26巻。

そういやこの間、来京したホッシーとkikuchi宴会部長とで飯喰った時に 話題になったんですが、日本文芸社『ジャック』は正式には3バージョンあるって 理解でいいんですかね?「GORAKU COMICS」青・緑と「NICHIBUN」黒で。

最近古書店で見かけるヤツは背焼けが多くてもう一つ判別できないんですが、 かくいう俺もばらばらに揃えた関係で、全初版じゃないんですよねー。

2009.6/15(月) むらまつりページ一件追加。

もうココしばらくはちまちまと、むらまつり誠先生リスト更新ばっかりですね。

今回は、コミックバンバン1989年1月10日増刊号「コミックおせち」。 昭和の大詰めも大詰めに出た雑誌でございますな。実際の発売は12月中だったと思うんだけど、 掲載作品中には見事に「昭和」表記がありません。

夢野一子や永松潔、ほそかわ春といった講談社系の作家さんと、加藤唯史やたがわ靖之 なんていう日本文芸社系に、なぜか内田美奈子や坂本しゅうじといった作家さんに混じって、 我らが村祭先生も参加。「おせち」という雑誌タイトルに反して和洋中織り交ぜ、 五つ星からラーメン屋までフルレンジ攻撃にて、グルメコミックだけをごった混ぜにした編集。 少なくとも「おせち」ではないのでは…と思わないでもないよ?

村祭先生の『ラーメン大好き』に至っては、なんと店にすら行かない、浪人生の インスタントラーメン・セルフアレンジマンガだっ。

同じアパートに住むかわいい女の子と、アレンジの蘊蓄で意気投合。 お先に大学合格して、外食グルメ三昧を謳歌する80年代バブル期らしい 恋のライバルも思わず納得!のアレンジを見せつけて、恋もうまくいき…。

うーん、いかにもあの頃らしいプロット。これで例えば読者からも ネタ公募して、本誌企画として連載格上げの目論見なんてのがあったんだろうか? 『新ワイルド7』や『ライオン』に混じって、浪人グルメ漫画なんてのが載ってたり したら、それはそれでアリだった気もするけどね。ちなみに村祭先生本誌には、 野末陳平原作のマネー漫画載せてたなあ。

▼それにしても、4月からこっちは『真マジンガー 衝撃!Z編』が始まったお陰で、 ブログの方で感想展開のみ。いや、ちゃんと「少年チャンピオン」に載った 『ハニー対あばしり』前後編や「乱」の『武田信玄』も押さえてますよ。 他作家トリビュートのマジンガーもゲッターももちろん連載予告から 狩ってるんだけども、こちらもレビュー・感想は様子見状態。

最近のトピックとしては、風忍先生イラストの朝日新聞夕刊小説『親子三代、犬一匹』 (藤野千夜・著)がついに連載終了したコトですか。なんとかうっかり捨ててしまう コトもなくコンプリできたみたいだ。バレンタインのチョコから憧れの彼女の転校までが かなり面白かった。


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