駄位納密苦日記2006年11月

2006.11/30(木) 石川賢先生、ご逝去。

11/16のBBSの書き込みを記録しておく。

今月の『五右衛門』石川賢。

「乱 -TWINS-」12月号(リイド社)。

秀吉と言えば、五右衛門もさることながら今回登場の果心さまや お茶の有名人千利休さん(出るのかな?)など、とにかく政略云々 別として、天下取ってから、やれあいつ殺した処刑した話が多い ワケですが。

そんな秀吉の手にかかった連中がナニしたか、なんてところに踏み 込んで行かれるんでしょうか。五右衛門さまの「しびれるぜい」 つーセリフがステキですね。将造の血族だなあ。

▼探し続けてはや半月。

ようやく『ミニコミ』vol.2(セガトイズ)の『デビルマン』3、4巻 げっと。やー、今回はなかったなかった。Blogにも書いたんだけど、 入荷しててもまだ出してない例もあるのか?

来月は『デビルマン』5巻と『新デビルマン』なのかしらね。

▼ヤフオ。
ミチルさん絵柄でぴんくの箱入りフォーク・スプーン・箸セット (無論当時モノ)見つけてライバルもなくげっと。ミチルさんは 当時からヒロイン性が強調されてたけど、やっぱりこういう商品 展開も睨んでたんだろうか。(ちなみに『グレン』時にはひかる さんの同系グッズアリ)

その他にも雑貨勝ったりしたので、『チックル』シナリオをみす みす逃す…致し方なし。つーか雑貨の方が燃えるんよね。

▼いやちょっと信じられないコトが…

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以上引用。

全くいつものように、賢先生のマンガを読んで、変わりなく愉しんで、狩り報告を嬉々としておりますが。ラスト一行の未確認情報を伺ったときは平静でいられなかった。ネットのあちこちに真偽を疑う書き込みが徐々に増え、ウチのサイトのアクセスも今までありえないような急激な伸びを見せていた。

一体何が起こっているのだろう、とは思ったものの、確かめる手段もなく、ひたすらネットに接続し続けました。他に何も出来ず。

翌日、一ファンであるとは承知しつつ、ご縁もないワケではなかったのもあり、ダイナミックプロさんに確認。マネージャーさんよりとりあえず事実だと伺った。まだ公式に何も発表する段階ではなさそうだった。ネットでイタズラに憶測を広めるのも危険だとは思ったが、いても立ってもいられずとりあえずBBSにその事実のみアップ。キーを打つ手が震えているのが自分でもありありとわかった。

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石川賢先生のご冥福をお祈りします

失礼とは存じつつ、ダイナミックプロさんに確認しました。 「事実です」とのコトでした。まだ詳細も決まらぬ状況のようです。

非常に残念です。

重ねて、石川先生のご冥福を心よりお祈り申しあげます。

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▼正直、今振り返るとファンの領分を越えた行動だったと反省している。一旦BBSを締めたが、後で公式に公開可との状況となり、その日のうちに再開。

そう、石川賢先生が亡くなったのだ。

全く信じられないが、知己にさせて頂いている方々からも事実を裏付けるお話を伺うに至り、ゆっくりと観念する。ありえないが、事実だと。まさか、ほんの数度お目に…というか目を合わせた程度の方ではあるが、彼の創ってきた者に如何に影響されていたか、どのくらい俺の血肉となっていたのか、思い知らされた。(こうして思い返しながら早くも半月が過ぎている今日でも、まだそのショックが消えてはいない。)

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石川賢先生のお通夜・告別式について

こちらでも転載させて頂きます。

■11月20日(月)お通夜 午後6時〜7時

■11月21日(火)告別式 午前11時〜12時半

会場:千日谷会堂

新宿区南元町19 (JR信濃町駅から歩いて2分)

お通夜にはお邪魔せず、告別式に伺う予定です。

既に限定的にはご遺族の方々も、ファンのことを気に掛けて頂いて 「一般の方もお参り可能」とのことで発表なさっているようですが、 改めてこの場でも掲示します。

様々な弔意・感想など書いて頂いておりますが、レスに関しては ご容赦ください。色々と思うコトはございますが、今は何も語らず お礼を言いに伺うコトを優先させて下さいませ。

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▼週が開けて11/21。先生の告別式だ。まだ先生の作品を読み返すことが出来ずにいたが、何か手にしていないと危険だったので、もっとも愛する『極道兵器』1巻を携えて出かけた。

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石川賢先生の告別式。

参列してきました。

永井豪先生、桜多吾作先生、リイド社「乱 -TWINS-」編集長の想いを 伺い、ファンでは推し量れない送り手同士のつながりを感じました。 それとともに、一様に語られる「無口だけど暖かい」「笑顔が忘れら れない」といった言葉に、やはりお写真でエッセイで伺われたような 方だったのだな、と思いを深めました。

そして、ご家族の方々から述べられる「夫・父としてのお姿」は、こ れまであまり語られなかったコトもあって、不謹慎ながら新鮮な響き がありました。それだけに哀しみが激しく伝わってきました。

その後の喪主挨拶での奥様のお言葉には、関係者からファンに至るま での気遣いがこめられていました。思わず俺も、こみ上げてきました。

霊柩車に棺が載せられ、式場を出て行くのを見送りながら、思ってい たのは感謝、それだけです。いつも次回作を楽しみにさせて頂いたコ トに加えて、…ほんとうに、石川賢先生の作品と出会えたそのコトに 深く深く感謝でした。

石川賢先生、ほんとうにありがとうございました。

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▼特定の作品がどう、というのではない。新連載が始まるたび、過去作品の単行本に触れるたび、単行本未収録作品を発見するたび、先生の作品に出会えるコトが喜びだったのだと思う。そのたびに枯れぬ魅力を発揮されていて、キャリアを重ねるごとに衰えるコトなく作品を繰り出されていた。何よりこのサイトで幾度も書いているが「出し惜しみなく」展開していく作風は他に類を見なかった。

不謹慎なのは承知でいうが、毅然としたスタイルを公私共に維持されたまま「俺たちの戦いはこれからだ!…第一部・完」そんな作風そのままで逝かれたのは奇跡的というか、告別式で奥様もおっしゃっておられたが、「かっこよすぎる」…本当にそう思う。

こんなに惚れこめる作家・作品に出会えるコトが出来てよかった。

石川賢先生、本当にありがとうございます。まだ何度でもコレクションを開いて、先生と出会い続けて行きたいと思います。

▼…というコトで、ようやく先生の作品を読み返す心の余裕が出来てきたので、更新。雑誌「COMICクラフト」に掲載された、単行本未収録2作品を上げましたよ。


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