駄位納密苦日記2004年8月

2004.8/29(日) 「月刊[セレクション] ハレ★あば」創刊。

というコトで、月刊「コミックRUSH」10月号増刊(JIVE)。

雑誌名に「セレクション」とあるように、収録形態は予想通りでしたね。 『ハレンチ学園』はマークル遊びを正面切って描いた「モーレツごっこ」 の巻から登場。コレ、もう話題になってから「じゃもっとやっちゃうぞ」 とばかりに、イチビリ精神で描かれた一本だというのは注意すべき。

この回アタマとケツを良く見ると、豪ちゃんぐぐっと女性の描線が柔かく 色気を帯びていくのが分かる。「描きたいもの=いや〜んな女の子」がぐ いぐい迫真性を帯びてるんですね。できればその前から見るともっと分か るんだけどね。

本来PTAに噛み付かれた要因である、エロ控えめ、教師イビリ抜き仕様は 今後も載らないのかな。

▼こういう収録形態になったから、あえて知識自慢しちゃうワケだけど、 山岸くんの相棒に、男言葉で話す気風のいい幻のヒロインがいたんですよ。 名前はターちゃん。デザインは山岸妹・マミちゃんとパンジーちゃんの間 みたいな石森プロ風カチューシャ娘。思えば、身堂竜馬はこの逆のキャラ なワケで、コンビ主人公の門土+竜馬や明+了の先を行く最初の相棒らし いキャラだと思うんですよ、俺は。

ターちゃんは、この21世紀のハレンチ学園復活には参加できなかったのだ なあ。俺は忘れないぜ!「ハレ★あばトリビア」に登場したらお慰み〜。

▼で、『あばしり一家』の方はどうだ…っていうと、とりあえずは初回よ り収録。次回は『神州纐纈城』もかくやの明るく爽やかに乾いたバイオレ ンス炸裂の「パラ中」編。俺やっぱし『あばしり』の方が好きだわ。

▼毎回ある様子のゲスト作家トリビュートマンガ初回は、えびはら武司先 生の『まいっちんぐマチコ先生 in ハレンチ学園』。「あっち方面に叩か れた繋がり」としちゃ、今回の人選は文句なしです。

ですが、展開と描線の欲望でエロを紡ぎ出す豪ちゃんに対して、あけすけ で惜しみなく直球勝負なえびはら先生という組み合わせだけに、ヒゲゴジ ラや山岸は危なげなくクリアしてる一方、やはり十べえは手に余った感が 漂いますね。カバーされているのは初期型十べえ。あの頃の豪ちゃんヒロ インを豪ちゃんらしく描くって難しいんだよね、多分。

次回のおおつぼマキ先生に至っては、ヤングサンデー掲載作品くらいしか (しかも消極的受動的)読んだコトがないので、果たしてどのくらい親和 性があるのかさっぱり想像つかず。3回目の森園みるく先生はその換骨奪胎 ぶりを読んでみたい。

…なぜ座談会にはおおつぼ先生がいない?

▼『デビ×ハニ』で辣腕振るった牧野博幸先生続投。やけに痴仮ン面の絵 に愛を感じる。いや俺が賢ちゃんファンだからなのか?更にほりのぶゆき 先生はお得意分野で味あるマンガ。コレ読んでて思ったんだけど、今回こ の『ハレ★あば』で是非やって欲しいのが、主要キャストと役名の完全一 致版リスト。ビデオ全話持ってるけど、どうしても分からない人がいるん です。

▼トリを飾るのは、豪ちゃん版『愛、知りそめし頃に…』なのか?引用さ れてるのは、「授業参観日の巻」の丸ゴシですね。初期は脇キャラに蛭田 風斜め上45°目線のキャラが結構いますよね。

▼今月の「手塚治虫マガジン」10月号。
『グロテスク』、いいなあ。それはさておき、『魔神王ガロン』。

…安田さん喰ったら、足元ふらつきますよ、新登場・黒獅子の魔神のひと。 なしくずしに一緒に喰われた岩佐さん哀れ。一緒にいたのはジョニーさん の方か?

とか何とかスタッフ話はさておき、今回は岸くんに力入ってましたね。 こう、豪ちゃんにある「理想の手塚風」とご自分の絵柄が拮抗している カンジがします。もう少しこなれたらいい味出そうだな。

2004.8/28(土) 『DEVILMAN』であって『デビルマン』ではない。

「実写版DEVILMAN 非公式サイト」というサイトを見つけました。

確かにサトエリハニーと違って、映画『DEVILMAN』のパブのフォーカス の絞り方は、ドコからか掛け違えたまま来ちゃってますね。ゲーム作って る場合じゃないですよ、マジメな話。

2004.8/27(金) 今週の『天空の狗』。

モーニング9/9(39)号(講談社)。表紙のカバチ連中にはるかが いるというレイアウトが凶悪。山崎さやか先生の絵ってココんとこ どんどん生々しくなってる気がするんだけど。いや、好きなのよ。

▼それはさておき、狗。

人魚大量図版収録、昔の少年誌のグラフ特集みたいなノリになって ますね。セイレーン話には気合い入ってるなあ。シレーヌだしな。 ところで、歴史に名を残す古妖怪は、大概社長の友達なんじゃない のか?(笑)しかし、回想で一本てなあ、大胆だなや。

次回は出雲と新平ちゃんですよ。人魚は出雲に惚れるのか?新平は また驚くだけなのか?(>おいおい)

▼『逃亡者』2巻
無事、「MOVE!」掲載の風先生読みきり分も掲載。

作画・風忍という割り切りなら非常に風テイストでしたね。なんと いうか、新聞配達する永井のポーズ一つに緊張感が走るというか。 風先生の線って、目を凝らせば凝らすほど危うさに満ち満ちてます。

本編の方は、動くべきキャラがそれぞれ目標をかっちり決めだした ので、非常に読みやすくなってきました。しかし、流石にリメイク する以上、仕掛けがさらにあったんですね。ネタバレになるんで、 深くは触れませんけど。後2冊は逃亡の手練手管で進めるのか?

佐々木和志先生とか、むらまつり誠先生の描く永井徹生なんてのも 見てみたかったりして。いや単純に。

2004.8/22(日) 今週の『天空の狗』。

モーニング9/2(38)号(講談社)。新章突入、第十八話「人魚(1)」。

若狭湾(福井県)で人魚伝説と来れば、そりゃもう八百比丘尼。 今回気になってネット調べてたら、本家福井県では「はっぴゃく びくに」って読むんだ、と自信もって書いておられるサイトさん があったんだけど、マジ?俺はずっと「やおびくに」と読んでま したよ。

次号の狗会議でその辺触れてくださるかしら?豪先生。

ふと思い立って、 Googleで「牧葉ひかる」をイメージ検索してみる。なんとも見事な結果が。 堅皇ちゃんが貼ってくれた 「牧場ひかる」 「makiba hikaru」検索 の結果も非常に香ばしい。ついでに 「まきばひかる」でも検索。グレンよ永遠なれ。 (つーかココに残して定点観測します…笑)多分マリアちゃんでも面白い結果となるんだろう。

2004.8/21(土) 『真説 魔獣戦線』4巻。

連載終了時の感想は、今年の日記6/21に上げてありますが、 単行本でも「それ以上」に言及されることはなかったっす。

つーか、今回のはタイトルからしてあくまで「真説」なワケで、 続編というよりも、前作で突っ込まれなかった「神」の存在に のみ再び言及したという方が正しい気がしますな。

思えば連載開始時のチンポタワーに始まり、ラストまで一貫し て「巨大なるモノ」が描かれ続けた、という印象でしょうか。

▼正直アニメとのタイアップてぇ意味合いの強い復活だった ワケで、あのオリジナルの、打ち切り駆け足気味とはいえ、慎一 が愛を叫んだラストに何かをつけ加えるっつーコトは、正直複雑 だったんじゃないかなあ、賢アニィ…と思わないではいられない んですが、粘着オールドファンとしちゃ。

しかしながら、近年の虚無文体の上で、慎一は慎一なりの進化を 毎回クライマックス出し惜しみなし攻撃にて見せ付けてくれた、 その事実だけでもやはり、ファンやってて良かったなあと。

元々「ドバーッと見開き」が得意なダイナミック式マンガですが、 賢アニィのあの奥行きある巨大感がますますグレードアップした のは、単純に見入っちゃいましたね。

▼富三郎代表するところのカネが好きで、せいぜい地球くらいの スケールでしかモノを考えられない卑小なる人類をどうにかこ うにか対照してた故、ギリギリバランス保たれてたんだとまと めて読んで思う次第。

富三郎は『ゲッターロボ號』で置いてかれた隼人だよね。

▼この『真説』は、今まで「虚無戦記」として描かれていた作品 群をも結果的に含む形になったけど、そのオチのみを取って、 「やっぱ『魔獣』も虚無かよ」と割り切るには、いささかもっ たいないのは事実。3億5千万円のクローン、なんていう卑小な 部分の演出が「らしくて」俺は好きでした。

今の賢アニィが、昔の賢アニィを俯瞰する作品だったのかな。 復讐の過程をじっくり書かなかったのはそのせいもあるかも。

▼今月の「BEATマガジン」9月号(バンダイフリーペーパー)。
今月も当然OVA『新ゲッターロボ』2巻宣伝あり。新キャラ・ 武蔵坊弁慶の魅力はやはり映像観ないと。ああいうパブでは まともに書けないヒトだしな。

▼今月の「TOEI DVD PRESS」(東映ビデオフリーペーパー)。
白黒つけるぜ!な方が表紙。開いてみれば、とうとう!DVD 『鋼鉄ジーグ』全5巻の予告が!越智一裕画伯のイラストも 解禁だ!

無論、『Re:キューティーハニー』の宣伝もアリ。しかし、 オマケがパンサーマスクですか。マルシンのエングレーヴ版 金メッキのゲーリングルガーP-08/4inキット(2万2000円相当) も必須ですか。それともマルイのアシュフォード・ゴールド・ ルガー(2丁セット・1万円相当)でも許してくれますか。 (>この辺、実写映画DVDが出たら確認したいところ)

…それにしても、東映スパイディ箱。欲しい。欲しいが…

2004.8/17(火) 仮面ライダーアマゾン

最近流行ってます。CSで全話一挙放送したのよ。わかりやすい俺 にはサブリミナル効果はいらぬ。いらぬわぬはははは。

リアルで見ていた俺でさえ、初見は引いたあの設定、血しぶき上げ るわ、首叩き落すわ、ヘタすりゃ超人バロム・1よりグロでワイルド な描写の数々、まとめて楽しんでます。

やっぱり初めて叫ぶ「バカヤロー!」ですね。白眉は。

▼『デビルマン』バリエーションの画像を一部新しくしました。 さすがに1998年にデジカメで撮った表紙絵はキッツイよな。

あと小説デビの表紙絵もアップ。レビューも加えたかったんだけど タイムアウト。今に見ていろ。

2004.8/8(日) ウチ「老舗」とか言われてるしな。

リンク2件追加。「Mint Mania」さんと「手塚治虫のすべて」さん。 ウチのように部分工事の嵐と違って、キチンとまとめておられます。 見習わないとなあ。

▼例のごとく、eBOOKさんの「最新ニュース」チェック。

玩具系に、タカラと海洋堂のコラボ企画『K・Tコレクション ダイナミックミュージアム』にて「ゲッターロボ」「鋼鉄ジーグ」 11月発売との告知登場してますね。タカラだから?最初のライン ナップにジーグ、コレステキです♪

劇中シーンをジオラマ仕立てで制作するこのシリーズ、『鉄腕アト ム』や『トランスフォーマー』がありましたが、さて。今回のゲッ ターとジーグはそれぞれどのバージョンで出るのかいな?

▼むらまつり情報。
どんどんひゃらら〜と、ウチとリンクさせて頂いているBsrさんより 非常に有益な幼年誌情報を頂いた。少し時間が空いてしまったが、 今回入れさせて頂きました。

2004.8/6(金) Blog作ってみた。

ウチとリンクしているh-kazuさんちでBlogオープンに当てられた…つーワケでもないけど。

<付記:2004/9/10> t-cupでも流行のBlogサービスを始めたので、一度やってみんべえと。 トラックバックを打てたりするのはありがたい機能なんだけど、やっぱり ウチの場合BBSの方が、アクティブ非アクティブ問わず訪問者の皆様に優しい つくりなんだなあと再認識した次第。

それと、映画『DEVILMAN』はココログさんで公式Blog始めたワケだけど、 どうもBlog提供サイトはどこ見ても、有名人Blogをエサにトラックバック 打ってみたい客を集めるだけのツールになってしまっている。この公式 Blogも一方通行のトラックバックのみを受け付けるスタイルに堕していて、 これじゃ公式サイトの日記とかわらねーじゃねーか、つーか今頃その手の 情報出して来られてもなあ…感激しく漂い、こちらから打つ気はしない。

なので今のところ、Blogの方はきままな日記・長文思いつきアップ用に してみている。

2004.8/5(木) きゃああああ、鉄也よぉ!ジュンよぉ!

「Web現代」内「e-manga」連載『ダイナミックヒーローズ』。 越智一裕とダイナミックプロ、第2話「マジン対魔獣」。

当時の愛に粘着しつづける少年のような心を持つ、オヤジ ダイナミッカー希望の星作品に、グレートの面々登場です よ。冒頭の直球ストライクなジュンにイカン、と思いつつ もまんまとノセられ、流れるようにグレートマジンガー。

鉄也のバイザーは案の定割れ、額から滲む血!鉄也は流血 が似合う男ダイナミックロボ作品1ですね。コレだけはゲッ ターファンの俺も認めざるをえません。

で、カットバック的に不動明と如月ハニー夢の競演ですよ。 そしてハリケーンハニーへフラッシュですよ。ああ。さら に原作準拠のシレーヌ登場に、次回へ引っ張る「アレ」。 ぬおおおおおお。

それにしても越智監督、デーモン族のイメージ画用妖獣が ウェザース、ウッドドゥ、ドロー、ダゴン、ゴンドローマ という狂いっぷりは一体?そういやドローの回では、十べ えちゃんが見られるなあ、レビュー進めないとなあ、など とテメエのサイトのコト思い出したり。

2004.8/2(月) 『コミック版 逃亡者』1巻。

TBSのテレビドラマ日曜劇場『逃亡者 RUNAWAY』(江口洋介・主演) のタイアップコミックをダイナミックプロさんが担当。描き下ろし 単行本だけかと思いきや、BBSにてちゅるふさんから雑誌「MOVE!」 (講談社)に全く別の「外伝」掲載情報をタレコミ頂き、焦ったぜ。

▼単行本1巻(講談社KCDX)。
原作・TBS『逃亡者 RUNAWAY』製作委員会 漫画・ダイナミックプロ(幸森軍也・田中成治・波多野秀行・蛭田未来雄ほか)

1963〜67年に大ヒットとなった『逃亡者(原題「The Fugitive」)』 のリメイクを江口洋介主演で。1992年にも田原俊彦主演でドラマ化 されましたな。アレはAVECカンパニーさんらしいジェットコースター ぶりで面白かったな。

設定変更が結構あったトシちゃん版と比べると、今回は妻殺しの設定 なんかはそのままみたいだけど、どうなるんでしょ。ハリソン・フォ ード主演の映画版もあったね。

…そのコミカライズ版つーコトで、描き下ろし単行本発売。

ダイナミックプロのマネージャーにして小説家、ツツイ党員でもあ らせられる幸森軍也氏のシナリオに、豪ちゃんマンガの90年代アシ 部隊といえばこのヒト、の田中成治氏構成。

下描きは波多野秀行氏。別ペンネーム「しむべそん」アリ。 このヒト、ダイナミックプロだったんですか。「ビッグコミックスピリッツ」 の連載経験(『ロープボール』全2巻)もおありという方ですが、 俺スピリッツ読まねえからなあ。…実は知らなかった。所属されたワケ じゃなく、今回のみの営業契約か?

ペン入れの蛭田未来雄氏は、あのテレビ版『デビルマン』コミカラ イズが今秋再発される蛭田充氏の息子さん。親子二世代ダイナミッ ク所属ですよ。

正直に言えばこの1巻、物語冒頭の「主人公はなぜ逃げるのか」と いうことの説明とバックグラウンドの説明がもう一つ未整理の感あ って、ちょっと混乱ぎみ。落ち着くヒマがないのはちょっと辛いか なあ。まあキャラが無茶苦茶に多いのを整理できないコミカライズ 事情、てのもあるにはあるんでしょうが。

絵的にも目を留めるべきところが、もう少しメリハリほしいか。ア バンタイトルの逃亡の瞬間へ気持ちが戻りにくいかなあ。

なーんて、「ならやってみろ」と言われるとごめんなさいなんですが。

ところで、殺される主人公の奥さん「永井淳子」さんというんです。 まーたダイナミックプロさんのお遊びかと思ったら、本編もそうな んすね。戸田菜穂さんが演じてました。

▼で、ちゅるふさまの恐るべきタレコミ一部掲載。
>もっととんでもないものが出ておりました。
> 講談社の「TOKYO★一週間」の「9/1増刊 夏休みスペシャル」
>として発売中の「MOVE! 9月号」に「逃亡者 RUNAWAY 外伝」が
>掲載されているのですが、描いているのが「風忍」氏にしか見えません。


> 主人公が保護観察官の職につくまでが描写されますが、
>描いている人が人だけに「何時、地球割りが!?」と
>気が気ではありませんでしたよ。

つーか風忍先生ですね。うん、風忍先生ですよ。邪気のな い表情がかえって、ハラハラさせてくれますねえ。いや普 通にマンガなんだけども。

それにしてもこの「MOVE!」イケメン前面出しで、マンガ雑 誌だかなんだか分からないテレビスポットまで打ってたり しますが、ナニゲに桐山光侍や松田洋子が載ってたりして、 心臓に良くないですね。講談社やはり侮り難し。


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