PPVで一回600円、税込表記630円というバカ高い上に録画不可
もう一度見たいと思ったらまた630円?何なんだよたけーなあ
レンタルビデオだったら借りたら一晩は繰り返し見られるだろ
うが。俺どーせパッケージも狩るからさ。
つーワケで、見ましたよ。
『新ゲッターロボ』#1「竜馬が行く」#2「隼人が来る」。
それと#3「武蔵坊弁慶」予告にオマケの石川英郎、川越監督
に脚本の大西さん3者のパブリシティ対談。
早乙女のジジイ、鼻血吹きますよ。下駄で竜馬殴りますよ。
「下駄…?」「ゲッターロボ…?」なんていう竜馬のギャグも
楽しめますよ。竜馬、潰れかけた道場持ってるくせに街金に借
金して逆ギレしてますよ。隼人、ほとんど声裏返ってますよ。
爪尖ってるですよ。
ココら辺りは原作準拠が良く出てるところ。
一方、「オンナコドモは黙ってろいっ!」と田嶋陽子が読んだ
ら卒倒しそうな賢ちゃんマンガの中にあって、微妙に影の薄い
ミチルさんですが、今回のアニメではオヤジに複雑な感情を持
ってそうなカンジとか、考古学研究者?っぽいクールさを前面
に押し出してるところとか、別キャラとして構築されてます。
うまいなあ、と素直に思ったのが、
隼人はテロリストとして登場、政府機密を掴んだらそれがゲッ
ター線開発の記録文書で、ソレを求めて浅間山へ。そこへ来襲
を見越していた早乙女研究所が無理矢理ゲットマシンへ乗せる
という展開。「お前の欲しがってたモノがココにある(記憶)」
と隼人に語りかけるジジイ、ステキですよ。
絵の話すると、クオリティは流石に高い。#1はネオゲのアクシ
ョンで賢ちゃんの絵が動いている!という感覚。#2はキャラが
似てないですが、崩れているウチには入らないでしょ。
蓋を開けてみれば、達人と共に倒れるのが亀の子顔のゲッター。
ソレを乗り越えて竜馬が乗るのが新ゲッターでしたな、やはり。
#2ラストのどんでん返し(まだネタバレ防止のためナイショ)
に最もよく現れているのだけど、賢ちゃんゲッターに惚れてい
るファンが、大事に考える「他のマンガなら悪役だろうヤツラ
が、たまたまこっち側にいて闘っている」感覚を強く押し出そ
うとしているのに好感。
#3で登場となる破戒僧・武蔵坊弁慶。コレが鬼の正体と絡む
みたいですが。今のところアタマぶっ飛ばさない限り、何度で
も復元し人を喰らうこと、鬼に噛まれつつ死を免れた人間は鬼
に変わってしまうことくらいしか分かってませんな。ゾンビか。
▼今週の『天空の狗』(モーニング4/22・19号 講談社)。
主人公・狗井の幼なじみ、洋子。彼女は今後登場できるのか?
豪ちゃんに主線を入れてもらえるのか?(笑)
社長と狗井が二人でクルマ乗って会話してると、青子・轟漫才
を少し髣髴とする。しないか。危機的状況の中、無意識に超能
力を発揮するつーのも、豪ちゃんマンガらしいですね。
絵の説得力をけっこう有効活用して来ているところに、「本気」
どの高さを感じます。嘯吹つきの歪んだ顔を見せたりとか。作
品内「専門用語」に溺れないといいなあ、とちょっと感じない
でもないっすが。
▼今月の「コミック乱」(5月号・リイド社)。
むらまつり誠『OH!江戸グラフィティ』は、小話の基本、大家
と店子&馬鹿ダンナモノ。騙して花見…というネタですが、ち
といつものキレがなかったかなあ。俺が酒飲みじゃないからか
なあ。
壮野睦・篠原とおる『白浪二人羽織 天下頂戴!』はサンカネ
タ。阿片中毒にされた羆男の描写がちょっと、「奴隷農場編」
のジャックを彷彿とさせる…てーと両先生に失礼かなあ。
|