駄位納密苦日記2004年2月

2004.2/17(火) PPVってのが…

ネット上を検索してみると、色々と情報が出始めてますね。

いや今度始まるアニメ『新ゲッターロボ(仮)』の話ですよ。おそらく ネット上第一報となった石川英郎氏のサイトに始まり、原画の方やら、 (その方のサイトによると、もう4話目に入ってるみたいですな。てコト はシリーズですか)噂に次ぐ噂を書き留めておられるところまで、ざっ と目を通しましたよ。結構輪郭は見えて来てますな。

竜馬が出るってコトは、『アーク』じゃないのかな?

どうも総合すると、『チェンゲ』『ネオゲ』のバンダイエモーションさ んラインは変わらず。コレは、著名作家シリーズほどの痛い目には合わ なくてすみそう、という保険だな(笑)。で「TVアニメ」というのはど うも違ってるみたいですね。あるサイトさんでかなり簡単に触れられて たけど、ビデオ発売に先立ってCSでのPPV(ペイ・パー・ビュー/一番組 ごとに視聴料取るやつだよ、念のため)の模様ですな。

しかも春…5月末の『ハニー』、6月アタマの『デビ』どころでなくリア ルに迫ってきてますよ。当然俺は購入すること確定なのだが、30周年と 絡んでのお祭りビデオでないことを深く深く祈りつつ。

まずは来月のアニメ誌総当りだな。

2004.2/15(日) 映画『デビルマン』予告編。

「なんじゃ!こりゃぁっ!」

…という出来なら、今後一切シカトするコトになったのだけど、シュ ミはさておき流石に那須監督、撮るところは撮ってるし、事前の記者 会見で触れておられていた「デビルマン感」とは微妙に角度の違う素 材が選ばれていて、あるいはそう世界観自体外してないのでは?とい うカンジ。

前のヤツは「あくまで『特報』」としながら、引っ張りに引っ張った 「予告」がネット上で公開される運びとなりました。既に東映チャン ネルで流れているバージョン(特報とも違う気がするんすが)とはま た違うモノでしたな。あっちはお馴染みの東映マークが赤い雲に包ま れて消えるんだけど。

▼まずは予告編そのものについて。まだまだみられるカットが限られて いる上に、多分予告編用の編集と効果が加えられているため、直ちに 本編の判断ができるシロモノではないですな。

『デビルマン』のスタッフ体勢がどういう形なのかは、想像するしか ないのだけど、この短い製作時間の中ということを勘案すると、特撮 部分は佛田監督にかなりの部分を委ねた上で出来たものを判断、それ 以外の本編部分に力を注いで撮影を進めた、というのは多分当ってる んではないかなあ、と。

▼予告編のメインをシメる牧村家襲撃シーンですが、郡衆を望遠レンズ メインで押さえて圧縮された「悪意」を表し、牧村家一同の「目」を 寄るように仕上げられており、原作後半の眼目である猜疑心そのもの はよく出ている印象。ただ、あそこの明がまだ見られないために、酒 井彩名と伊崎央登の演技がつり合っているのかどうか、そこに不安は まだ残るけど。

アレだけのエキストラを渦になるように配した上で、中央に生首美樹 が浮き上がるカットで盛り上がりを見せる絵作りはアリだしな。予告 編ではあそこでストップモーションをかけて白飛ばしにして、効果を 上げているけど、コレは短い予告だから出来ることで、本編ではどう いう編集が為されるのか、期待は出来ます。

▼一方特撮部分は、いまだどうしても重量感が見えないというCGの弱点 を補いきれていない印象が強く、今後(デビルマン一作だけでなく、 今後展開されるこの種の映画まで)に対する投資なんだろうなあ。そ ういう不完全な中でスキルを積まねばならないという状況下、どこま で誤魔化しつつ見せてくれるかは、完成品まで分からんですな。

予告見る限りは、大量の羽を舞わせてCGそのものの書き込み不足を隠 しつつ、カット割を短く積み重ねるコトで、1カット辺りに必要な効果 を最低限にしたり…という風にして、デビルマンのアップに力を注い だりしてるようですね。赤いクマドリには納得行かないけど。そうい やシレーヌのアップは?

…まあ、予告編てのは幾らでも誤魔化せるもんなんですけどね。わはは。

▼それにしても、この期に及んで予告専用掲示板を立ち上げるという無 謀な戦略には呆れを通り越して同情を禁じえないです。もはや否定前 提のヒステリックな客しか書き込まない状況なのにねえ。

しかし、BBSの吐き出しにブラウザサイズ制限かけるのは結構なんだが、 開発環境のせいか、ウチのIE6・SP4だと、横幅が合致しないのがうっと うしくてしょうがない。

※結局、後日書き込み不可〜閉鎖になってしまった。

2004.2/7(土) 『けっこう仮面』実写版。

一人で痛い目も見たくないので、オフ方々みんなで見てきました。 日本人だもの。

見終わった後、何か叫びたくなったので、みんなと一緒に唄いま した。『グロイザーX』も『バトルホーク』も『プロレスの星アス テカイザー』もない店だったけれど。

▼鑑賞後に入ったファミレスでikedaさん(初日・二日目ダブル 制覇)は「みんな、何か語るコトはないの?」とおっしゃいまし たが、個人的には自分でも届きそうな表現見せられても…と甚だ しく困っていたというところ。

どういうカタチにしても、ああいう発表の場を作る能力は、社畜 である俺としては尊重の対象だけども、ありゃ辛いよねー。石丸 謙二郎さんばかりが良いという印象です。

「映画」といってもフィルム撮影でなくて、ビデオの親玉HD(ハ イビジョン)撮影。それをDV-CAMという良くカメラに使われてる テープの親玉にダビングしたものにての上映。普通のテレビのク オリティです。つーコトもあって、フィルムなら照明が足りない 分暗くなって「味」に繋がる部分がスカスカに見えている。

加えて、一本調子の画面サイズが辛い。アイレベルが多すぎ。も う少し高めか低めにメインの視点を欲しい。特におシオキの場面 に言えるのだが、教師の視点と神のアングル(天井から見た絵)を多用しすぎ。苛め られる側の視点から組み立てて頂かないと、お姉さま登場まで待 ちに待つという気分にならない。

さらに、シチュエーションをキチンと見るにはイイが、感情移入 するには、もう少し気持ち良くヨリの絵を入れて頂かないと。少 なくとも、鰻の水槽にオンナ吊るすなら、鰻のアップは入るべき だろーが!水槽の奥覗かせて、教師にセリフで語らせるというの は怠慢。ナニ観客にいらん観察力要求してるのだ!

あまつさえ、「オンナ」を撮るカメラワークではなく「舞台」を 撮るそれであったため、悪乗りの記録記念ビデオのテイスト。フ ェティッシュにいえば、けっこうのお姉さまが振り返りザマに微 乳(なんだよなー。ありだけど)をお揺らしになるバストショッ ト(胸から上の上半身が移っているサイズ)絵。当然ココは体の 各パーツを強調するカット割を加えることが要求されるべき局面 なのに、どうもその乳揺れ自体に気付いてない=偶然写ってるに 過ぎないという無神経さが。

…原作読めば「プリ〜ン」とかいうコマがあるだろうっ!

また高橋真弓が先生に責められて汗を滲ませるシーンでも、足元 まで滴る汗がキチンと写っていないことに加え、ちゃんと額やシ ャツ、足元をアップで捉えないで、一歩引いた絵作り。何ですか、 こういうネタ撮ってる割には、吹っ切ってないという印象が強い のだが。演者さんがかわいそうだよね。

…テメーが立たなきゃ、観客は立たんぜよ。

脚本自体は映像の薄さに比べると、練りこまれた印象。もっとう まいコト撮ってれば笑えるところも多かったろうに、惜しい。 小ネタばっかしだけどね。

▼同時撮影したと思しき二本目の予告も上映されました。そちら にも、オンナ自体をねちっこく撮る手法はなさそう。編集が甘い のも気になったなあ。本編流用だとあの倍のカットはほおり込め るのに。

▼ただし、会場では約2名程度、信じられないくらい馬鹿笑いして いた方がおられたので、俺のレビューも当てにならん。見て判断 をオススメします。

▼ikedaさんがこないだ狩った『モンスターシップ』(劇画麻雀王 増刊ブギーマン11月号 辰巳出版1986)を見せて下さった。賢ちゃ ん自身が枠線外で「エイリアンズ見た後だよー」と書いていた通り、 バリバリにインスパイア分かるんだけど、面白い。

ストーリー的には、宇宙船内部でコールドスループから目覚めると、 妖怪が闊歩して乗組員を食い漁っていた、という話。その妖怪を生ん でいたのが、気まぐれに拾ってきた卵(石だと思っていた)。そこ から生まれたのが「神」の赤ん坊で、乗組員の持ち込んでいた絵本 を見て「無」から「有」を生んでいた…オチ。1980年代後期のシャ ープな頃の絵と相まっていいです。

2004.2/1(日) 「特報」更新。

やー。久々に映画『キューティーハニー』新聞ネタが入ったので。

「倖田來未『ハニー』主題歌で全米進出」 っつーコトなんだけど、以前真正面からダンス・シーンで入った時 の失敗はウソみたいだったようですね。そりゃアメリカ人でなくとも、 ノリノリの曲がテメエの国のモンで手軽に聴けるなら、何も海の向こう からやって来た誰だか分からん、当たり外れも分からんCDを手にする こたあないだろうというコトなんでしょうが、単純に。

なーんつって、ちゃんと英語でその方面のこと調べてみないと、 なんとも言えないけども。

その反省に乗っ取って、まずは向こうのオタク・コンベンションで 顔見せ、つーコトだったらしい。プロモーション考えりゃ、背に腹は 替えられないっていうところか。おたく分野は一時ブレイクして、 それから離れたいと思っても、「おぼえていーますーかー♪」とばか りに何年経っても粘着質に語られるリスクはあるんだが。それも呑んで、 まずは足がかりというところか。アメリカ好きなんだねえ。

ともあれダイナミック信者的には、アメリカ公開のために製作された 英語版主題歌があるっつーコトになるワケで、 その盤が果たしてこないだ改正された著作権法とも相まって、どう 手に入れられるのか、気になる所ではありますな。何やかやで国内に は入るんだろうけど。


[TOP]