駄位納密苦日記2004年1月

2004.1/30(金) 「月刊完全版 デビルマン×キューティーハニー」vol.1。

さて、出版社ジャイブのサイトでも、年明け後まで中々その表紙 すら姿を見せなかった映画タイアップ誌登場。当然2冊購入。

連載時のスタイルに非常に近い形での再収録。両作品とも今まで トビラまで入れ込んでぶつ切りにした収録というのはなかっただ けに、コアなファンには注目でしょう。連載の引っ張りはどう意 識されていたか、というのは案外単行本では分からないもんです。 更にB5判というサイズとカラー原稿まで収録も良し。

今回は収録されなかった初回掲載「マガジン」の表紙を飾った 絵と、ピンナップはどうするんだろ。俺は持ってるから、まー いいんだけど。

この1号目では『デビルマン』10話(合体した明に恐怖を抱く了まで)、 『キューティーハニー』4話(青児が入院、ファイアクローが笑うまで) の収録。よく考えりゃ、ファイアクローの引っ張りとシレーヌの引っ張 りって同じだよなあ…(笑)

目次に描き下ろしの豪ちゃんのパロディ4コマは、やはりハレンチ。

柱コラムは誤字も散見されるけど(弁天ゆりを「ユリ」と書くのは不可!)、 裁断の際に一行目がやられてる所もあるけど、豪ちゃん作品は断ち切り オーバーが多いので、そんなに入れる所はないだろうけど、一応目を通す。

全部で5〜6冊は出るのか?5月下旬『ハニー』公開、6月上旬 『デビ』公開だとすりゃそういうところですかな。余計なお世話だけど、 立ち読みは出来た方がいい気がします。ビニ本でなく。付録ピンズの付 加価値よりも、まずはマンガ読んでもらう方が先だと思うんですが。

▼さて「デビ×ハニ」はジャイブの「コミックRUSH」増刊号という 位置付けだったりするワケですな。当の本誌の方も創刊号つーことで 狩りましたよ。オジサン置いてかれてるけど。「原作・ダイナミック プロ(K)/作画・ふしみゆうり」の『学園チェックメイト』という作品 も載ってたことだし。HP 拝見しましたが、人生初の単行本が出るとイイですね。

内容的には団龍彦先生の一連のコバルト小説を思わせるけど、 (K)てのは誰かのイニシャルなのか?株式会社?

▼同じジャイブからは、ダイナミックプロ・プロデュースによる 『おもいっきり科学アドベンチャー そーなんだ!』 のテレビアニメ版のコミカライズ単行本1、2巻も。小川京美・おぎのひとし・ 蛭田未来雄氏が描いておられます。特に蛭田未来雄さんといえば、ダイナミ ックプロとは縁深いマンガ家・蛭田充先生の息子さんで、豪ちゃんのアシさん だった人。「マガジンZ」以来の作品拝見…でしたが、割合原著作に縛られ 気味の絵面もあって、線がイマイチ伸び伸びしてないような気がするですが。

2004.1/27(火) 『永井豪エッチまんがセレクション【グレート】』。

リイド社よりこのシリーズ2冊目。企画力の勝利ですねえ。

『いや〜んHANNY』完全収録!…もう少し大きくいれて欲しかった てーのはあるけども、まさか単行本に収録される日が来るとは思 ってなかったので素直に喜んでおこう。コレで「プレイボーイ」 竹下景子号の無闇なプレミアムに泣かされるコトもなくなるしね。

『まいるど7』からノーパンテニス!…前巻に続いての登板。 理想を言えば、この作品はちゃんとまとまった単行本に なって欲しい所。『凄ノ王』『スペオペ宙学』『花平バズーガ』 と同時期の作品として、表現なんかも近いところあるし、70年代 前半の荒削りとは違う面白さがある作品だけにねえ。

『イヤハヤ南友』から弁天ゆりvsテレヤ・シェイの八つ裂きテスト! …コレも同じく。確かに俺はこの部分が一番好きだっ!だがそれだけ に、愛する『イヤハヤ南友』がまとまって手にしにくい今の状況を 憂えるなあ。ただし、こういうキラーコンテンツがあるから、 この「まさか」の短編も収録された単行本が成立してるというのは 認めるけど。

他にも『おさかん家族』『ランボーセンセー』『スペオペ宙学』 (いずれも一部)に『グッバイ・ボーイ』『女子プロレス2100年』 『女賊ふろとかげ』!

さて、次は【グレン】で『恋の痛みは超特急』かな?(ないない)

▼講談社「ヤングマガジン」にて映画『けっこう仮面』特集カラー2p。 何よりも俺の目を引いたのは、『けっこう仮面P』が3月から再開される という事実だったり。気になるのは、続編まで決まっているこのシリーズ、 フィルムで撮られているのか、ビデオで撮られているのか、ということに 尽きる。公開には足を運びたいけど、はてさて。

▼ホビー誌にてT.O.P.渕さんのゲッター2見ました。飛行バージョン と立ちバージョンの両方のパーツがついてるんですね。割といいカン ジ。つーか、ご自分でも「太いだけじゃない」とおっしゃってるのが ナイス。

2004.1/24(土) 映画『デビルマン』公式BBS。

…良くもまあ、皆さん書き続けますね。リピーター書き込みの方 もいるという熱心さにはもう、アタマ下がる思いです。佐々淳行 先生や役所広司さんといえども突入する元気は出るまい。あさま。

▼「特撮ニュータイプ」3月号(角川書店)。
イヤまあとりあえず、映画『キューティーハニー』情報が一番フ ォローされてるのは、この雑誌だろうと。年末年始の雑誌には、 サトエリ先生出まくってましたが、真正面からおたくモードで答 えてくれる俺に優しい雑誌はなかったし。

庵野監督の用心深くセンシティブなインタビューと、何テメエの 文章に酔ってんだ、というロケルポでとりあえず満足を要求され る俺の消費行動にちょっと同情。

▼同誌、『ハニー』の次のページに『デビルマン』掲載。しっか し、他に画像はないのかというくらい、同じスチルしか出ないっ すね。いや、それだけ現場は一杯一杯なんだろうけども。(経験 上、押してる現場では広報タイムを設けにくいつーコト)

情報を受け取るのは、読者である我々とそう変わらないスピード なのが見えてくる記事構成が哀しい。ネット時代って怖いねえ。 つーか、最初のテレビアニメは'79年じゃなくて'72年だからね。

▼もう一冊。「HERO VISION」vol.13(朝日ソノラマ)。 コレが売れる世の中と、「宇宙船」が売れる世の中、どっちが好 き?…てなこたさておき、こちらは明・伊崎央登と了・伊崎右典 のインタビューが載っています。特撮雑誌からの分家筋なのに、 映像に対する愛よりも、役者に対する愛の方が勝っているインタ ビュアーにステキな殺意覚えること請け合いです。割合いいコメ ント取ってるにもかかわらず。

コレは傾向として「特撮ニュータイプ」の上記レポと同じニオイ を感じるワケだけども、作品主体に接するのか、役者主体に接す るのか、特に前者の読者に配慮して、もう少しインタビューが行 なわれた時の様子を客観的に描きとめる手立てが欲しいつーコト なんだけどね。

良く読むと、始めはどっちがどっちって決まってなかっただの、 始めの方は右典さんがデビルマン演じてるだの、中々に不安にな る要素を振りまいてくれてる二人ですが、お互いの役をどう理解 しているか、というコメントを見ると、ほほおなるほど今の子達 はそういう風に理解するのか、アリだなそれは、とも思わせてく れます。

…ただし、それは明×了で『デビルマン』を読み解くなら、とい う但し書付きですが。俺はそっちじゃねーんだよなー。とはいえ、 「マンガ」の純粋な「映像」への翻案なんて出来るワケない、と いうスタンスの俺としては、どういう『ネオデビルマン』になる のかな、と観る気満々ですよ。

▼あと、「アップ・トゥ・ボーイ」の最新号では酒井彩名さんイ ンタビューが載ってましたが、わずか10行にも満たない触れ方だ った上に、愛のカケラもなかったので、スルー。藤本美貴は興味 ないし。

▼そうそう、「映画秘宝」50号。
梶芽衣子御大のインタビューありき、で狩ったのだけどマンガ家・ ウエダハジメ氏のページで、『デビルマン』エキストラ参加レポ マンガが掲載されてましたな。ウエダ氏ともうお一人のメタモル フォーゼがステキでしたが、やっぱし松明の方がいいと思うんだ けどなー。

▼んでもって、今日はマガジン系単行本発売日なので、当然本屋 に行ったワケです。『魔王ダンテ』4巻「神魔大戦編」これにて完。

連載時より加筆ありました。こういう言い方しては何ですが、豪 ちゃんがああいうトコロに愛を見つけて加筆するというのは、俺 にとっては驚きでしたよ。ただ、おそらく70年代の豪ちゃんは、 あの神の側に憎しみとも思える突き放し方をしていたからこそ、 「凄み」があったのではないでしょーか。ラストがああいう去り 方というのは、勢いある10代読者だった場合「違う」と写るでし ょうな。

スラム街の描写は『凄ノ王伝説』の無空上人化した真吾を思い出 しつつ。正直全体として今回の『ダンテ』は納得できないんです が、「てめえは許せねえ!」のダンテvsゼノン戦は好きです。や けにリキ感じましたな。

2004.1/20(火) 有料人民救援隊 赤龍社!!

レッド・ドラゴンだよ、富三郎えげつなくかっこいーよ!

…つートコで今月の「チャンピオンRED」3月号(秋田書店)。 今回も付録アリで、立ち読みを頑なに拒んでおります。

▼『真説 魔獣戦線』。
「衝撃の新展開!」だそうだが、毎度衝撃の展開している このマンガに今更、なあ。滅亡寸前の難民たちが魔獣軍団 に襲われてます。源三パパの夢想する世界へは確実に進ん じまったんでしょうか?

土の中から、獣化した慎ちゃん登場。でかいですー。賢先 生、相変わらず出し惜しみというコトを考えておられない かのような引っ張りで以下次号。

…マリアは?

▼『降魔伝 手天童子』。
鬼獄界の仕組みが、少し明らかにされましたか?今回は少 しカワイイ系で押している空気がありましたが、はてさて。

一方、原作ではアイアンカイザーの元だったあの方が登場。 力自慢は相変わらずですが、あの怨念までトレースされる や否や?

▼更に雑誌。
「DVDビデオぴあ」2(1/21-2/20)号、発行・ぴあ株式会社。

第二特集「2004年日本映画はコミック&アニメヒーローの時代」 …ホントにそうなのかどうかはともかくとして、
『CASSHERN(=新造人間キャシャーン)』
『キューティーハニー』
『デビルマン』
『NINNIN(=忍者ハットリくん)』
『鉄人28号』
『けっこう仮面』
を採り上げてます。ハットリくんの装束は青色なのね、やっぱし。

それはともかく、『デビルマン』の那須博之監督(凶気の目つき気味)、 『ハニー』の庵野監督始め、全作品の監督インタビューに加えて、 豪ちゃんのインタビューありです。企画が動くまでも難産だったコトが 匂うお話ですなあ。

2004.1/19(月) なーんとなく久しぶりに

OVA『デビルマン 妖鳥死麗濡編』を見返してみたんだけども、 ジンメンパートは、「導入部の明、夜の商店街をいく」シーン のうまいアレンジと、青野武さんのキャスティングでスゲエ成 功してて(つーか、演説だけになりそなホンをカバーしきって) 15分飽きさせないんだけど。

美樹ちゃんが風呂入るくらいから、表現として拡大して欲しい コマが必ずしもそうなってなくて、じれったく感じる部分があ りますねー。人それぞれだと思うけど。例えば、「ゴングだ!」 と扉開ける明のくだりとか、有名な腹から血しぶきデビのカッ トとか。

や、もちろん基本的に様々なメリハリつけて「動かす」コトで 肉斬り骨軋む悪魔の対決を描く、という表現はリスペクトした 上で、ですけど。飽きないものな。さすがはジブリ系のスタッ フです。

小松原さんのシレーヌ、美しいっすねえ。『誕生編』ではナウ シカさんだった絵柄が少し小松原節に戻ってるし。

▼んで、このOVA『誕生編』『死麗濡編』とも50分くらいでしょ? まぼろしの第三部『ハルマゲドン編』も50分で納めようと思えば 出来そうなワケで、すると3本計で150分。

個人的に『るろうに剣心』の再編集ビデオを作った経験から言うと、 先の2本を70分くらいには縮められそうなんですよ。だとすると、 120分くらいの『デビルマン』はやろうと思えば案外出来そうな ことに気付いたんだが、俺。どうしても部分的に予告編的なツナギ にはなるだろうけどね。

▼だから、先のOVAを盾にとって「『デビルマン』は三部作でないと 無理!」と言ってる意見は、映像を知らないヒトのワガママです。 誤解するなよ、『デビルマン』というマンガ作品自体は、確かに 三部に分けられるし、そこでテイストも違うゆえに、独立した 作品には製作できるのは言うまでもない。そこを盾に取るなら 「三部作」という意見はありだ。

2004.1/17(土) 『ウルトラ博物館』(小学館)

正式タイトルは、
  「学年別学習雑誌で見る
    昭和子どもクロニクル1 ウルトラ博物館」

って、長ぇなあ。昨年末には出てたんだけど、置いてある 本屋に行けなかったんでようやく。俺がガキ時分って、ウ ルトラ情報は小学館の学年誌。よって表紙が良ければ学年 が違ってようが狩ってもらってたのね。親の方は、年上向 けの本を読むんだって、騙されてたワケだけども。

てなワケで、今読み返してもけっこう覚えてる記事が多い っすね。なっつかしー。ただ、編集の仕方が意図不明。年 代別であるとか、扱ってるウルトラマンごとに区分けする とかだと良かったんだけど。どうもウルトラマンオンリー系 〜怪獣系〜メイキング系という並びにしたようで、ち ょっと気色悪い。

とはいえ、坂口尚さんの『帰ってきたウルトラマン』初回 みたいな初見のモノあり、表紙はがすと学年誌掲載ウルト ラマンガリストがあったり、保存価値は充分。国会図書館 でひたすらコピーするしかなかったものが極々一部とはい え、こうして見られるのは素直に嬉しい。

▼楳図かずお版『ウルトラマン』、コンビニ本で復活。 こりゃサンワイド以来だから久しぶりの復刻で何より。 賢ちゃんの『タロウ』は出さないのかなー、双葉社さん。

2004.1/15(木) 映画『デビルマン』の公式ページ

エキストラ募集告知以来、なーんの動きもありませんね。 BBSで繰り広げられる、「期待しないけど観る」&「アイドル ファンとマンガファンの対立」にまとめられる不毛な発言の 繰り返し以外は。だからこそ、もう更新やめたのかな? なーんか、「モーニング掲示板」思い出すなあしみじみ。

つーか、俺と同年代のおっさんおばちゃんが、子供たち相手に マジ切れしてるという、ネット社会のボーダレス振りは、研究 に値するかもしれないし、しないかもしれない。

ともかく、スタッフの皆様にはがんばって頂きたいものです。

『ハニー』の方は壁紙サービスやら、監督顔出しでの宣伝やら 適度な間を空けて更新してるのにね。

…と書いてたら。あっ!冨永愛!(シレーヌの絵が新聞より後に掲載) これじゃ、専用サイト立ち上げてる意味ないじゃん。訪れる者に 他より早いとか、ココだけとか、選民意識与えてナンボよ。

2004.1/14(水) 写々丸的には

カラーページも欲しかったが、今週の「FLASH」1.27号。

【けっこう仮面】【キューティーハニー】【デビルマン】
実写映画化記念「初夢競艶 永井豪ヒロインよりぬきコレクション」


と題して、4ページにわたる永井豪ヒロイン特集。

なんか詰め込めるだけ詰め込んでて好感。豪ちゃんのマンガ版 だけでなく、越智一裕監督の絵でアニメ版もフォロー。その上 冨永愛さんも載ってますよ。

個人的には、弁天ゆりは当然としても、錦織つばさと白鳥美雪 がココ!という絵を抜いているのがナイス。

▼そんな中密かに、DVD『デビルマン』の箱でなく分売情報が出て たりして侮り難し。

2004.1/10(土) 正月早々

シレーヌ役・冨永愛の劇中のお姿が、スポーツ紙に掲載。合わせて TVのワイドショーにも登場。『デビ』ファンサイトでは、良くも悪 くも盛り上がっていたが、その他の特撮ファンサイト辺りじゃスルー。

いや確かに、後処理前提で作ってるんだと信じたいのだけども、 少なくとも載った写真は、羽植えた被り物とワンピース水着…。 で、むき出しの冨永愛の不敵なる笑顔。言いたかないがコスプレよ。

一番引っ張るべきネタを出して「やってもーた」感があるんだけど…。
>映画『デビルマン』

▼つーコトで特報ページに追加。ハニー記事も1個増えたよ。

2004.1/1(木) 今年も宜しくお願いします。

つーことで今年の4月で『ゲッターロボ』もいよいよ30周年!

まー他にも『ウルトラマンレオ』だとか『仮面ライダーアマゾン』 だとか『闘え!ドラゴン』だとか『イナズマンF』だとか、 なにより『グレートマジンガー』だっても30周年を迎える 2004年。ブラウン管で銀幕で、トンガったヤツラが大暴れしてたのよ。

あの頃小学校入学した男が小うるせえオヤジになるってえのに、 まったく衰えないゲッター線の放射線量に驚愕しつつ、今年も ガンガンガンガンと行きたいものであります。

そういう決意も込めて、去年からサリゲに名乗っていた「トン ガリ愛好会々長」という名前で各所に年始の書き込み。

本年も何卒御贔屓のほど、宜しくお願いします、皆様。


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