駄位納密苦日記2003年9月

2003.9/28(日) アリマーちゃん。

掲示板ご常連・ちゅるふさんのレポによれば、一年前有馬温泉での 豪ちゃん参加のトークイベントの折より、鳴り物入りでデビューし た豪ちゃんデザインキャラ・アリマーちゃん。温泉地の地図にしか 存在しないそうです。

2003.9/26(金) 『フォトガラ屋 彦馬』1巻(リイド社)。

壮野睦(おのまこと)・シナリオ、三山のぼる・マンガ。 いやいやいや『サムライたちの明治維新』以来のむらまつ り関連単行本!

今現在「コミック乱 TWINS」に連載中の、日本初のプロ カメラマン・上野彦馬を主人公とした幕末人間模様作品だ。 ま、詳細なリサーチを元に虚実うまいコト織り交ぜる先生 だけに、どのくらい史実と合致してるのか分からんですが、 坂本竜馬や沖田総司、清水の次郎長などなど、幕末を同時 代感覚で引き寄せる人物配置のうまさが光りますな。

三山氏のタッチもあっさりしてるように見えて、メリハリ 利いてます。坂本竜馬の立ち往生の絵はかなりぐっと来ま すなあ。

…しかしむらまつり名義作品の旧作・新作も出してくれな いっすかねえ。ネタ選びがいい分、今流行りの「へぇ〜」 ってノリにも合致すると思うんだけど。

2003.9/21(日) ちまちま更新。

ちょっと前にヤシキくんから頂いてた『魔女っ子チックル』 コミカライズ情報を追加。コレは『永井豪TVアニメ大全』にも 出てなかったんで(必要なかったといえばそれまでかい?)、 ココでまとめとくのもイイでしょ。

『チックル』コミカライズに関しては、成実原作分も全部手元に 揃ったんで、いっちょじっくりレビューしたいがしかし! できればアニメと比較検証したいなあ。観たいなあ。切望中。

▼「手塚マンガが全米で初の書店流通!」
…とニュースになってました。脱力です。コレ、アメリカがマン ガの書店流通に関しては欧米社会の中でも特に遅れていた、とい う事実に触れてないのは、記者がどうにも使えないヤツだからな のか。ヨーロッパ、ことにラテン国家ではもう10年前からそうだ から。ちなみに今回の作品は『ブッダ』。

またぞろコレをネタに、「手塚マンガのヒューマニズムを 世界(とか言うけどアメリカ人のことな)に伝えて欲しい」 とか「イラクを踏みにじったアメリカを気付かせて欲しい」 とか乱暴な子供の作文みたいな感想抱くんじゃねーぞ、い いな!みんな。

つーか、いまだに新聞屋さんのようなヒトたちには、
・マンガは活字より一段下
・アメリカは偉い。そのアメリカで認められたい。
…なのだなあ、と暗い気分になるさ、そりゃ。

▼ところで、関東地方は震度4に見舞われましたが、皆さん の本棚は大丈夫でしたか?ウチは大丈夫でした。

2003.9/20(土) さらば隔月刊「石川賢」。

▼今月の「スーパーロボットマガジン」vol.14終刊号。
双葉社といえば、今月9/30号をもって「WEEKLY漫画アクアション」 も休刊を迎えるワケだが、それでこちらが生き延びるはずもなく。

ついに増刊のまま。しかも前号にも増して薄さを感じる、寂しい 「ABAYO!!」「大団円」でしたな。アイパッチのおっちゃんから 「敗者には何も言ってくれるな」と怒られそうですが、しかし。

看板の石川賢、長谷川裕一、冨士原昌幸各氏辺りを除けば、驚き のある作家がいなかったつーのが、俺の感想。個々の作家さんは 無論ファンもおられるだろうし、ソレを否定するものではないが、 こういうセクトで予想される絵柄と物語作りしか見えない布陣だ ったのが当初から厳しかったのは事実。つーかなんですか、元々 が不定期単行本形式での発刊だったモノを定期刊行雑誌にした、 という時点でまさかこんなに続くとは思ってなかったっすけども。

とはいえ、はぬまあん先生のラストならではの、「昔のロボット 担ぎ出していつまでも戦いを強制するゲーム」なる掲載誌全否定 ギャグに、暗い笑みを浮かべながら大きく頷く俺だったり。

…てことで、今回の『ゲッターロボアーク』。

ようやっとこれからじゃねーか!と「少年アクション」ラストの 『魔獣戦線』を読んだような気分。あ、アレも双葉社さんだよ!(大凶)

今後賢ちゃんが構想しておられた方向が示されてますが、コレが 実際はどういう展開を経てどういうバランスで進められるのか、 見られなかったのは非常に、余りに、無性に、悶絶するほど残念。 どう考えても今回一話で見せる予定じゃなかったろうに(大泣)。

続く予定も何も示されていないことに再び涙。3巻はないのかっ! カーンは表紙を飾れないままかっ!

そうそう、GBA『豪翔伝』情報が登場しましたね。ゲーム中の絵は、 マンガのコマから抜いてリファインしてるみたいだけども、一応 キャラ紹介絵は豪ちゃんの最近の絵柄でキャラたちがリメイクさ れてるのが新鮮…つーか、一時からすると随分かつての味に立ち 戻ってるなーというカンジ?

パケ絵と思われるカラーでは、亀甲原作顔のゲッターが豪ちゃん 絵で描かれてるという珍しいモノも拝めたりして。賢ちゃんキャ ラは賢ちゃんが描き下ろしてる風情なので、行かねばならんか。

▼今月の「チャンピオンRED」(秋田書店)。
『ヤニーズ』、にわかに社会派だねえ。

てな事はスルーして、ガンバレ続けよ『真説 魔獣戦線』!ピチ ピチスーツにマント姿のマッハ文朱に指差されそうな、シンゴくん。 対するボルトの如意棒がステキだわ、シンイチちゃん。「シン」 ナンバーは何番までか?野球チームかサッカーチームか?バトルシーン は楽しめます。バリアもあります。

んでもって、静江さん復活(?)。またぞろオヤジさん、人とし ての一線を超えた兵器を用意してしまったんでしょうか。

それと『降魔伝 手天童子』。

俄然面白くなってきました。豪ちゃんの原作では、予め決められ た「運命」の絆が強調されていた感のある直やリッキーたちを、 今回は自分で選択していく展開に持ち込んだのは、アリでしょ。 直が自分で変身するトコは血沸きました。

それと、内輪ウケ感は無きにしも非ずだけど、「地獄の裁き人」 えん魔くん…いやいや「エンマ」登場に単純に燃え。やや不自然 な大阪弁は、ご愛嬌かな。

2003.9/16(火) 道頓堀飛び込みは正直構わんだろうと思うワケだが。

18歳の時に、ハレー彗星の到来とともに迎えた阪神V達成ですが、 それからまる18年ですか。火星接近とともに。Bクラス入賞記念 ZO-3狩ったのはいつの日のコトだったろうか。

▼戦略的思考の欠如に泣く。
今年は5月から優勝が見えていたのだから、「阪神タイガース漫画 大全」希望!とか何とか騒ぎ続けてれば、『これがホンマの猛虎魂 や!』の復刻もありえたかも知れん、と今日になって後悔。

妻に「展望がなさ過ぎるよ」と激しく突っ込まれ大凶。

2003.9/10(水) 『神州纐纈城』(国枝史郎・作)。

常連・ちゅるふさんのタレコミで、講談社から賢ちゃん描き下ろし単行本が 10月発売との情報だったが、いきなり販売予告から削除。ナニ、入れ込む余り 遅れてるのなら、期待するまで!(まさかグリーンに出過ぎたんじゃあるまいな)

2003.9/8(月) 何が何やらよう分からん。

こんなメールを頂いた。

-----------------------(以下引用)-----------------------

デビルマン祭やってます。リンクのお願いです!

Date: Wed, 03 Sep 2003 17:26:59 +0900

http://www.inter-comms.co.jp/comic/

初めまして、バナーリンクをお願いしたく、メールを差し上げました。
ダイナミックプロ承認の元、サイトをやっております。
バナーを添付致します。
ぜひ宜しくお願い致します。

-----------------------(以下・略)-----------------------

ダイナミックプロさんから承認を得ているのはいいのだが、 それがどうしたと言いたいのだろう?「へー」と言って欲し いのだろうか?

いきなり画像ファイル送りつけてくる方法も ちょっと感覚的にズレを感じる。相手が太い回線ならいいけ ど、ナローバンドだと大変だろうさ。しかもウイルス花盛り の昨今、自分が確実に信用されてるという自信はドコから 来ているのだろう?

とにもかくにもアドレスへ行ってみるが、豪ちゃんインタビ ューがあったり、グッズ販売があったり、名前も良く知らな いアーチストのデビルマンネタ「アート」が並んでたりする。

コレは一体どういう趣旨でのリンク希望だろう?…というワ ケで返信してみたが、9/8現在、なーんのバックもない。ト ーシロなめんなよ(怒)。

-----------------------(以下引用)-----------------------

RE:バナーリンクの件にて

Date: 5 Sep 2003 02:39:13 +0900

はじめまして。ダイナミックプロ非公認ファンサイト 「ビバ!ダイナミック」を運営しております、ふりー く北波こと北波英幸と申します。

>初めまして、バナーリンクをお願いしたく、メールを差し上げました。
>ダイナミックプロ承認の元、サイトをやっております。
>バナーを添付致します。
>ぜひ宜しくお願い致します。


とのメールを頂きましたが、受け取ったこちらとしては、 ダイナミックプロさんがどういう承認をされたのか、そち らのサイトが何を目指して開かれているのか、正直サイト を見る限り分かりません。

物販(何となく某社の在庫整理にも見えますけれども)を メインに考えておられるのか、永井豪インタビューを元に 田所氏のプロモーション活動をされたいのか、デビルマン の二次創作をなさっているアーチストのプローモーション をされたいのか?

そもそも永井豪先生の紹介ページに、絶版コミックの表紙 を説明なくランダムに3つ掲載されている点からして、ウチ のサイトとは相容れない感覚を感じます。

こちらとしてはバナーリンクするにあたり、貴サイトをど う紹介差し上げたものか、と考えてしまいます。「バナー リンクさえしてくれれば構いません」ということでは、残 念ながらお受けできません。

失礼なことを書き連ねましたが、営業であれば、こういった 説明はあってしかるべきだというのは普通の感覚ではないで しょうか?

では、失礼致します。

-----------------------(以下・略)-----------------------

※付記・その後、別件でネット検索してたら日本ユニシスの プレスリリースページにて「コミックス・アニメ祭」という インターネット博覧会のオープン情報を目にした。そもそも この博覧会自体にダイナミックプロが協力していたのだ。

で、コンテンツの目的はその協力を得て、若手クリエータの 作品発表の場の提供、ひいてはクリエータの発掘・育成のモ デルケースとして実験的に開かれているコトが分かった。

またその結果を日本ユニシスが展開するデジタルコミックサ イト「FRANKEN」及びデジタルコンテンツポータルサイト「ど りまぐ.com」に反映していく意向であるとのこと。

…まずはそういう話してもらわないと、わかんねーってばよ。 (それにしてもバナーリンクすることによって、ウチがどう いうメリットを受けるのかは、何も解決されないのだが)

2003.9/7(日) 只今更新中。

なーんか飽きたので、TOPページのボタン類を一新。「それっぽい」パチ ベース絵を描いてみた。…とそれだけでは何なので、見切り発車で「と ダイナミックプロ」ページ新設。「むらまつり祭」だと一過性にしか見え ない、と某所でお叱りも受けたことだし、もう少しキチンと「とダイナミッ クプロ」について充実させたいとか思ったし。

ま、いつものように紙コレクション並べてるだけって言やあ、そうなんだけどもね。

それに他のサイトほど元所属作家さんたちについては、充実したブツ持ってる ワケじゃないんだけど、俺なりに文字で埋めたいと。アチコチに流布してる、 「永井豪」と「ダイナミックプロ」に関する関係性を、俺なりに捉え直しておく というつもりも込めて。以下続く。

それと、久しぶりにゲッターグッズを2点追加。

2003.9/2(火) 阪神好調だが。

この機に1985年発売の『劇画猛虎魂』がうっかり復刻されたり しないでしょうか、徳間書店さん。

▼『けっこう仮面P(ピーチ)』(講談社)。
原作者・原田さん。生まれる前の作品なのは構わんのだが、ちっ たあリスペクトくらいしてみてはどうかね。

「ヤングマガジン」9/15(40)号にて連載2回目。何かを語る 気力を失ったので、立ち読みに切り替えたいのだが、『カイジ』 のクルーンは佳境だし、『湾岸MIDNIGHT』も有也が動きそうだ し、『シガテラ』はまだ手の内を見せないし、『彼岸島』は何 となく読んでしまうし、『万祝』はようやくお宝の在り処が登 場したし、まだまだ付き合うのか俺。

イーブックさん、「清水重臣」を「湊 青樹」に直すべきだと 思うが如何か。

▼『真説 魔獣戦線』2巻(秋田書店・チャンピオンREDコミックス)。
蜂さんからヘリ突入、笹の葉クッキーまで。月刊で毎度毎度の 盛り上がりもさることながら、単行本になった時にできるメリ ハリは相変わらず凄いっすねえ。

ただ、タッチが少々こなれてきたのか、連載当初の慎一のシャ ープさがやや丸くなって最近の賢キャラ主人公になってきまし たな。

▼「別冊宝島・僕たちの好きな『マジンガーZ』」(宝島社)。
合わせて同シリーズ『ルパン三世』も行ってしまいました。カ ネが切れたので『あしたのジョー』はあと回し。

2話のコブシ色違いを表紙に持ってくるところ、狙いなのか何な のか?よく見る妙なディテールの東映版権イラストではなく本 編の抜き絵で構成しているマメさはいいんじゃないでしょうか。

「幻」の大安売りなコラム屋さんの文章や、幾つかの事実誤認 やケアレスミスなど気になるところは無いではないが、とりあ えず読んでる間は「俺は山浦脚本・若林作監・芹川演出が好き だったのだなあ」としみじみ出来たので、OK。


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