駄位納密苦日記2003年3月
2003.3/31(月) 金曜にさくらやホビー館へ行くも。 |
最小変型ゲッタードラゴン売り切れと言われた。せっかく貯金 下ろしていったのに。余程悔し紛れに衝動買いしようかとも思 ったが、既にこの日、『永井豪 デザインスケッチ オブ ス ーパーロボット』と『キューティーハニー天女伝説』6巻を狩っ ていたので、大人しく店を後にしたのだった。 なんでだようっ! で、哀しいキモチで『魔獣戦線 THE APOCALYPSE』を見た日曜日。 …もうどうしてくれようか。俺のルシフェルさまを返せっ!更新。 ▼『永井豪 デザインスケッチ オブ スーパーロボット』。 前にも触れたけど、鉛筆のタッチがココまで読めるサイズなのが 嬉しい。パラパラとめくりながら、描き手当てクイズ状態の俺。 豪ちゃんのグレートかっこいいなあ。賢ちゃんのマンガのコマ割 り状態のラフも素敵だ。桜多さんのグロイザーにも浸り、ゴーバ リアンの顔のバリエ検討に驚嘆。 ゲッターアパッチってしかしバトルホークみたいだねえ。
▼『キューティーハニー天女伝説』6巻。 |
2003.3/26(水) 今週の『ハニ天』。 |
ナイフ構えた黒キュー見て、ふと既視感にとらわれた。『凄ノ王』 に出て来た身堂竜馬入って来てねーか?その他のバージョンだと 違うカンジがするのだが、雰囲気がねえ。 それにしても武羅怒さんの1ページ、豪ちゃん気合い入りすぎです。 対する黒キューちゃんもハニー横目にどうしちゃったんでしょうか。 マジでユッキーと出来てしまったりするんでしょうか?豪ちゃん明 らかにそっちへ気が行ってる感じがする今日この頃。 …いや俺は一向に構わないんだが、編集さんのほう大丈夫かなあ、と(笑) |
2003.3/25(火) とうとう挫折(笑)。 |
『魔獣戦線 THE APOCALYPSE』第5話。 見た後、なんだかとても釈然としない気分になってて、いきな りレビューをイキオイで書けない状態だったりするのだった。 アニメとしちゃ多分、「そこそこ」出来てるのだが、主人公が 立ってないゆえに積極的に評価できない。その上ダイナミック プロマンガ・ファンの俺としては、ええ加減にせえよ気分だし。 ほら、信者だから(げらげら)。 …ココで止まると、続かねーだろうな。わはは。次回登場の 「あのお方」が下手糞な関西弁喋ったら、もうダメだよ。 (『聖魔伝』しようとしてるのかなあ?) ※付記:結局その後の放送見た結果、そもそもオマージュどころか、 愛のカケラもない引用に過ぎないコトが判明。 |
2003.3/24(月) 『千と千尋の神隠し』。 |
第75回アカデミー賞・長編アニメ映画部門、受賞。それに 先立ち、ベルリン映画祭で金熊賞。いやはや凄いっすねえ。 世界一の保守国家のこれまた保守の殿堂みたいなところで、 「日本のアニメ」が賞を取ったという事実にはひねくれず賞賛 していいと思う。 けっども、俺、去年の同賞受賞作『シュレック』見てねえんだよな。 今年の並み居るライバルたちも見てねえし(つーかまだ公開されて ねえ作品の方が多いし)…なので、今アカデミー賞で評価されたこと の意味を語らずにおきます。 |
2003.3/23(日) 天本英世氏逝く。 |
やっぱり『仮面ライダー』ドンピシャの俺としては、圧倒的に 死神博士なのだが。近年の芯の通った好々爺、てな風貌も実に 味のあるお方でしたなあ。合掌。 まあこの人の場合、スペインか新宿辺りに住んでおられたので、 東京圏在住者は結構目撃してるはず。俺もご多分に漏れず、小田急 新宿駅構内のトイレで小便してる際に、いきなり隣で放尿なされてた という遭遇経験があるです。 すっくと大きい上に銀の長髪、とにかく佇まいにパワーがあったっす。 ぬー、パワーじゃないなあ。押し戻されるようなもんじゃなくて、 その辺りの空気を音もなく集めて、ゆら〜りと空へ流してしまうような、 人を惹きつけてしまう、そんな感覚でしたよ。 |
2003.3/22(土) イーブック『永井豪短編集(5)さすらい学徒』。 |
無論行ってしまいました。収録誌全部は持ってないので。さすが 初出順に準じて続々収録中のこのシリーズ、カラー含めて、全話 収録!残ってるんですなあ♪ 「まんが王」1970.1月号〜5月号連載作品。ジャンプコミックス 『ハレンチ学園』9巻にのみ収録されるも、ページ数合わせのせ いか、衝撃のラストのせいか、5話中3話しか読めなかった作品。 ケンカ自慢のアナーキー野郎が、追手のトンデモ忍術教師や謎の 番長軍団らと戦いながら突き進む、ていうバイオレンスアクショ ンなのだよ。いきなりのとんでもねーラストが妙にうまくハマっ てるんだよな(思い付きかも知れんけど…いや、だろうけど)。 「たたかいだ!ゆくぜ!」じゃなくって(笑) 現在は豪ちゃん作品になってるが、連載時は「永井豪+石川賢一」 名義で発表されたんだよね。描き手といい内容といい「もう一つの 『ガクエン退屈男』」といった趣もあって、俺的には必須作品。 |
2003.3/21(金) 戦争開始。 |
「戦勝」の姿がイメージできないつー意味では、「聖域なき構造改革」 と何ら変わらない内需拡大策。いやいや今政治屋やる意味ってのはドコ にあるんでしょうかねえ。…などと高みに立ったコト言ってみる。 しかしこういう時には、ドコの職場にも「世界の構造」を説く愉しみ 振りまいてる上司がいることと思いますが、じっと耐えましょう(笑)。
▼『爆末伝』下巻(リイド文庫)。 |
2003.3/20(木) バトルホークのデザインは永井豪だった! |
文中でも触れられてますが、俺ぁこの25年間、賢ちゃんデザイン だと信じて疑ってなかったもんねー。いやあ、長生きはするもん だよ、ばあさんや。 ▼つーわけで、双葉社『永井豪TVアニメ大全』(原著作・永井豪 /不知火プロ・編)ですよですよ。1972年の『デビルマン』から、 1999年の『デビルマンレディー』までを網羅。タイトルに「TV」と ある通り、OVAは外れてます。 惜しくも全話レビューが付いてない作品もあるものの、初出しの スケッチ類やサブタイトルリスト、企画決定の経緯話、未発表企 画、ダイナミック企画重鎮の談話などなど、まあとにかく今まで 推測に頼ってた部分が相当明らかになったっ! タイトルは「永井豪〜」となってるものの、賢ちゃん原作の『サ イボットロボッチ』や桜多吾作先生原作の『グロイザーX』もバ ッチリフォロー。(『ロボッチ』はせめて賢ちゃんの絵は欲しか ったけど…) 個人的には『魔女っ子チックル』のダイナミック側イラスト類が アレだけ出たのは快挙!豪ちゃんのチックルだよお(涙)…全話 レビューがないのは無念だが。DVD箱出してください。 いずれにしても、悪いことは言わないからコレは行っとけ。無く なってから騒いでも遅いから。 絵を見ると一目瞭然だけど、よしかわ進+永井豪でチックルができたのね。やっぱし
▼今月の『真説 魔獣戦線』。 「こう見えても…俺は大金持ちなんだ!!」富さん最高。 ラストの慎一は、『極道兵器』に通じる暴走振りですなあ。力持ち。
▼今回の『ゲッターロボアーク』。 今書き込んでてようやく「それでゲッターザウルスはどうなったの?」 って疑問が蘇ってきましたもん。 しかし今月は『魔獣』も『ゲッター』も数分しか話進んでねーよな(笑)
▼東京国際アニメフェア2003・ビジネスデー。
『鉄腕アトム』産業の力の入れ具合、相当なモンです。お陰で、
1980年版アトムも見られましたよ。他、密かな喜びとしては、青木
悠三直筆絵コンテやら、杉野昭夫直筆原画やら、『きぐるみーず』
作者とお話したやら、色々あったわけだが。 しかし俺はメディアワークスさんのブース行って、まず立ち読み。 『永井豪デザインスケッチ オブ スーパーロボット』置いてある んだもん。コレ、いいっすよ。(今月28日発売) 『TVアニメ大全』では喰い足りなかった絵も大きく見られるし、 機械獣・円盤獣など敵キャラも結構収録されてます。何より、描き 手が相当数特定されてるのがいい!ちなみにごく限定された方面へ の情報…ゴーバリアンのスケッチはこっちの方が充実してますぜ(笑) |
2003.3/19(水) 今週の『ハニ天』。 |
やっぱりオナベ・オカマ弁当ギャグ考えてた際に、今回のネタを 思いついたんでしょーか、豪ちゃんは。
>「お礼にオッパイ触らせてあげます」 しかし、またもやの遺産騒ぎ。ご自分の意思が弱いオネエ様方ですなあ。 |
2003.3/15(土)〜16(日)未明 ダイオフ会。 |
銀座・三越百貨店で開催された『永井豪 スーパーロボットリクリエイ ティブ展』を見がてら、集おうという企画。ちなみに「リクリエイティブ」 てのは、マンガからコマ絵を抜き出しイメージを広げながら、彩色や 効果を施し、一枚絵としての完成度を追及したもの。版画の部類に入る ワケだが、手作業オンリーの製造工程である。 個人的には、マンガってのはコマの流れが非常に大事なんで、一枚絵の 完成度よりも、流れ自体をうまくさらってモチーフに昇華して欲しかっ たかなあ。イラストとは違うマンガの良さだし。 ▼オフ会の方は、上野のうまいイタリアンと、偶然その上に位置するカラ オケ屋と、まったりモードで迎えたファミレス。都内は歩くのが向いているのか。
kikuchi宴会部長、今回もナイスな進行どもでしたー。
電話参加の
ブツ参加(笑)の
▼てなワケで、三越には当初の予定通りには長居できず、
掲示板で飛び交う情報なんてのも、氷山の一角ですんで、 |
2003.3/14(金) 今週の『ナンボDEナンボ』。 |
大阪は8チャンネル・関西テレビのローカル番組。 「天才漫画家。激白デビルマン&マジンガー秘話」とのタイトルで豪ちゃん ご出演。お仕事場ご訪問は、テレビ向きでなく結構マジで、いつもの豪ちゃん とのウワサ。 (α初心者さんのタレコミより)
▼「モンキー・パンチ責任編集『ルパン三世』マガジン」 「先を決めない」二大作家集合、てあたりが面白かったっす。 実は今まで山上正月のルパンは連載読んでりゃいーや、などと 思っていたため、初めて手にして後悔。おおすみ正秋さんが連 載しておられたんすな。(言わずもがなの初期『ルパン』監督) 『パールハーバー』のモンタージュ話は、もう身に染みますな。 まあそれより何より(というと語弊があるが)、実は真の目的 は大塚康生(言わずもがなの『ルパン』作画監督)がルパンマ ンガを描くというステキな企画ゆえ。まあ、往年の線はもう出 ないんでしょうが。ある意味「お描きになってること」が価値 である。アニメーションのあり方そのものに言及するカンジの 内容なんでしょうかね?今回前編。 |
2003.3/13(木) 『真説 魔獣戦線』1巻。 |
出ましたよ。連載開始の2002.10〜2003.3月号まで収録。 ドアタマにちょいと描き下ろしあり。 よくよく考えてみたら(いやみなくても)導入からの一連は 『禍 -MAGA-』っぽいなあ。 帯付き。別にゴールドテレカはいらないけれども。 |
2003.3/12(水) 今週の弁当。 |
ダメ押しがまだあったとは。いや、クロキュー・ユッキーお二人は 弁当ネタ初体験なんだけど、黙って見送るしかないわなー、あれじゃ。 週刊連載で読んでないと、このバカバカしさはきっと伝わらないに 違いない。「今週までかい!」って。
▼つーわけで『今週のハニ天』。 青子さんコレ幸いとやっぱり海外行ってそうな気はしますな。ラストに 轟への冥土の土産持って出演か? ふと思い出したように黒球つぶやきつつ、ジル一派はもう「こっち側」 って風情ですが。30年も続くと、不思議なファンタジーになって来ま したねー。 しかし中世ルーマニアの血を引く方とご親戚の資産家。ついでにチョビ 髭生やした生まれつきの被害者男が出たりして。あと薬屋の姉弟ね。 ハニーはもちろんウサギの耳付けて。まてよ、するとタランチェが出な いといかんなあ。(いや、ふと思っただけで、別に切望してねえっすから) |
2003.3/8(土) 今週の『グロイザーX』。 |
恐らくこの世で最も恥辱に満ちた個人攻撃に満ち満ちた番組 を放送するっつー、テレビ局へのテロの7話と、洗脳したガキ 使って譲を処刑しようとする慄然たる8話。 1970年代前半のキャラクター及び設定の配置を取りながら、 ほおりこんでる縦筋が妙にリアルなのが怖いですなあ。きょう び北朝鮮の手を変え品を変えた攻勢をさ、みんな笑いながら観 てはいるけど、「アレがマジ」ってところに底知れぬ脅威は感 じるワケじゃないですか。そういう感じ。 『ゲッターロボG』も作品的にはかなり限定区域で起こるテロ を視野に入れたプロット構成を取っていたが、この『グロイザ ーX』はそれにも増して、そういう色が強いっす。うーん、こ のまま行くと、グロイザーページ作るな、俺。 |
2003.3/5(水) 今週の『ハニ天』。 |
「いいじゃないですか!温泉は一緒に入れたしいい旅だった」 …アンタ、全くそのとおりだよ。轟くん。今回は弁当ネタの ためにあったようなエピソードでしたね。 まあ、いつもながらハニーの哀愁がどーとか、血に染まる肌が どーとか言うムキには向いてないエピソードでしたが、青子と 轟の漫才マンガとして見てる俺にはOK。ま、できれば『ハニー F』で山口亮太氏が挑んでいた、マヌケ入ったマジなハニーと パンサーのやり取りてのも見たいのは確かだが。 例)第一話・下水道での「お前、ただのシンクロナイズドスイ マーじゃないな?」みてーな。 |
2003.3/1(土) しろがねのぉ つばさぁ〜♪ |
つーわけで、CSはAT-Xで『グロイザーX』放送中、今週は5、6話。 作画はナックなので、ヘタな期待はヤケドをするが、ストーリー は面白えっすよ、マジでマジで。 なーんか先週は3話で敵が隕石型爆弾の実験で雹を降らして、北 海道の某地域、畜産農家全滅。その件で両親殺されたガキが、敵 と同じ宇宙人のヒロイン・リタの精神にひどくダメージ与えて しまうし、 ゲストかと思ってたその少年が何と、今週5話はレギュラー入り! 参観日に学校サボってケンカして、またもやヒロインの心に影を 落とすなんつー、苛めるにもほどがあるだろ!という、コレもう 確かに桜多節としかいいようのない厳しさ。 同じエピソードで、主人公・海阪譲は、敵の攻撃を受けて偵察中 に墜落、オトナゲない敵は、ロボで譲を追い回す。リタはグロイ ザーを発進させて助けに行きたいのだが、それは敵がグロイザー の基地を突き止めようとする作戦なので、博士がひたすら制止す るという非道さ。あまつさえ博士が、 「ジョー!立つんだ、ジョー!」(お茶の水博士の声で) なんつって励ます声がサイコーでした。 その次の6話では、譲がその腕を認められて、マッハ3.5で飛ぶ ウランエネルギー使用の最新旅客機のテストパイロットに 選ばれる。だがその開発研究所を敵のテロで抑えられ、核エネル ギーを積んだ旅客機が敵の手中へ。 国防軍は敵の手中に落ちたその旅客機を「攻撃して処理しろ」なん ていうシビアな命令出すんだけど、主人公たちはもちろん大弱り。 しかも毅然としたままその旅客機を操縦させられていた開発者は、 飛び立った所で操縦放棄、逆ギレした同乗の敵に撃ち殺され、その まま墜落してしまうという、救いもなーもない展開。 巷では「ロボにならない」が大きな売りのロボットものと認識され てますが、こうして見てみると、「スポンサーにはロボと騙して、 渋いこと企んだアニメ」と俺の中では評価軸が変わってきております。 …やり過ぎです。もっともっと!
▼安藤豊弘さん。 ダイナミックファンの俺としては桜多吾作の香りを『グロイザーX』 に感じるワケだが、「さらば妖獣ドランゴ」辺りに見える、安藤氏 の「泣かせ」の作風が、この作品の設定に合致してるのかなあ、な どと思うココのところ。 アニメーションは集団作業ですから。
▼イーブック。 |