駄位納密苦日記2001年11月


2001.11/6(火) バイオレンスジャック・戦国魔人伝(ネタバレ大いにあり)
本日発売、週刊ヤングジャンプ2001.12/10増刊「別冊ヤングジャンプ第14弾」掲載。 …豪ファン誰もが、いずれまた会うに違いないと期待していた暴力の嵐を呼ぶ男の復活だ! 巻頭(つーか扉だけね)カラー描き下ろし101ページ読みきり…へ?読みきり?!。

一読の感想。僭越ではございますが、「ゆくぜ!たたかいだ!効果」や異界魔界はともかく、 関東の大地にて物語を展開すべし、という法則は守って欲しかった気がするです、豪先生! なにやら賢ちゃんの『魔空八犬伝』ですよー、てなダイナミック的ツッコミはさておき。 関東で物語が始まりながら、時を飛ぶ城と稲円の物語が始まりましたよ。おうおう。

キャラは先に各誌で「戦国魔人伝」と告知された段階で、『黒の獅士』か『豪談』かはたまた デビュー前にさかのぼって『本能寺異聞』か(>ないない)『株式会社徳川家康』か(笑) などとあちこちで、豪マニアックスな連中の噂にはなっていたものの、蓋を開けてみれば なんと連載終了直後も直後、しかし確かに戦国魂で貫かれた『戦群』『機神』のダブルパンチ! あいややられたあ。(つーか、まさかまさかね、と思っていた弱点をいきなり突かれたカンジ) 更に一度素のままで登場しながら、今度はアレンジ入れられた『オモライくん』ですか!死ぬし。 俺の中のオモライくんはそれでも「なんやー」とか言ってよみがえるキャラですが、轢かれたん じゃしょうがないですか。そうですか。(今度のオモライくんは2001版からということか)

少し、引用でないオリジナルキャラ久々の登場にも期待してたんですが、まあ、もはや ジャックには引用の期待もあるからサービス精神旺盛な豪ちゃんのこと、「アリ」ですか。 いずれにしても同年に描かれたキャラが総登場という事態でございます。で、肝心のストーリー そのものは「現代の日本の若者を斬られれば殺される世界」へ誘うという仕掛け。(そういう 意味ではオモライくんが死んでしまうところで、豪ファンでもそういう世界観なんだと納得でき る仕掛けはある意味さすがですか)やや因果応報物語的で、血も涙も無いカンジがあるような ないような気もしますが。あった方がうれしいが。

…と言いつつ、「ジャックは出会った者の心のありようによってその姿を変える」…と いうことに則ると、今回のジャックが稲円の見た姿なら、斬牙も機械兵も百姓も戦国絵巻も 時間を飛ぶ城もひっくるめて、ジャックであると言えば、なんと今までの枠内にて成立するで はないか!享楽日本で番張れずにうじうじしていた稲円の、その軍師としての能力を発揮する 方向付けとしてのジャックの存在。そして次に時間を渡った時、稲円が見るのはやはり戦国と 化した、しかし自分が暮らしていた関東なのかもしれないぞ。

…が、そうすると、機械兵使って斬牙が何しようと企んでいるのかは、物語の俎上に乗ら なくなるか。くうう。特に結論らしい結論に達せないまま、更に思いは堂々巡るのであった。 誰にでも薦められる作品なのかどうかはともかく(苦)俺は楽しんでるね♪そろそろジャック ページやるか。


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