駄位納密苦日記2000年10月
2000.10/31(火) 何とか終わった。
てなわけで、ついに更新できぬまま終わった今月だったが、最後の最後に
まんだらけ目録にて2点当選。
一つは冒険王・1976年夏休み増刊「ジャンボ
オリジナル特集号」。
石川賢『挑戦野郎』...PC(双葉)版『バトルホーク』2巻に収録されてるアレ。
桜多吾作『ちびっこ島バンザイ!』...15少年漂流記桜多さん的ワイルド仕様。
はまだよしみ『変身ポンポコマン』...いつもと変わらぬタマキンマンガ(笑)。
小山田つとむ『隠密犬士2』...イヌとヒトとの種を越えた恋愛物語(苦笑)。
他にも横山光輝、内山まもる、吉森みきお、金沢博、岩田廉太郎などコミカラ &ジャリ漫好きにはたまらんメンツ。
今一つは小学一年生1974年3月号
!コレはマジで祈ってたさ!なんたって...
単行本未収録版・石川賢『ウルトラマンタロウ』最終回だっっ!
池原しげと『リミットちゃん』も最終回だっっ!
真樹村正『ドロロンえん魔くん』は2年生にも続きます...だそうだっ!
なんたって、石川タロウもゲッターと同じく学年誌版は単行本に入ってないんだよね。 この最終回では、ワイルドに肩口切り付けられ、血しぶき飛ばすタロウや、額からビーム出す帰りマン、 カラータイマーの付いたセブンなど、ダイナミックな大らかさの中に光るアクションが楽しめますぞ!
『えん魔くん』予告のイラストは風忍さんかなあ?他にも、内山まもるの絵で 『ウルトラマンレオ』の予告が。レオのデザインが未定で、タロウに出てきたバルキー星人の顔。 「※レオのかたちは かわることが あります」という注意書きが泣かせます。
いやあ、よかったよかった。...が、 『バトルホーク』筆箱が外れたのは結構痛恨。
2000.10/30(月)
人造人間キカイダー THE ANIMATION
岡村天斎監督がどこかのアニメ誌のインタビューで語ってた。「今キカイダーをやる意味とは
...やっぱり石ノ森先生の絵を動かす
と言うことでしょう」いやマジで、凄いよ。その言葉が果たして正しいのか
どうかは分からないが、とにかく
石ノ森先生の<辛気くささ>がにじみ出てる
もんなあ。そうそう、ホント暗いんだよなあ...とひたる3話目であったが、
若干絵が崩れ始めたかな?いやそれでもこのクオリティは凄いけど。
ハンペンにキートン山田。コレは渋いキャスティング。はまってるし(わくわく)
さてそれと、兼ねてから掲示板等でちょろちょろかいま見えてたキネマ旬報さんの新雑誌。
『マンガジンマガジン』vol.1「永井豪」。
1冊につき、作家一人を掘り下げるという企画に深く感動。というわけで、ありがたくも
「永井豪とB.B.R.の世界」のホッシーとともに、
俺も末席を汚すことが認められたので、書かせていただきました。永井豪に関するキーワードを
挙げて評論するというスタイル。
事実関係間違って覚えてたり、思いこみで暴走したりで、随分編集の方や ダイナミックプロ幸森さんのお手を煩わせましたが、何とか校正までたどり着きました。
出た暁にはみんな読んでね。
2000.10/29(日) たまったビデオを見てふと。
その前に先立つ2週間というもの、本業で三日間、都内某所にて朝から晩まで演出したり、
会社に1週間泊まって準備したり、編集スタジオでソコにいた全員がADから移された風邪を
こじらせたり、直しにむっとしながらクライアントを如何に騙すか考えたりしてたわけだが。
というわけで、その間に録ったビデオを見まくったわけだ。『マジンガーZ』 5〜8話、『バトルホーク』11話、『ハレンチ学園』19話、『人造人間キカイダー THE ANIMATION』 2話、『仮面ライダーストロンガー』最終回。
特に印象に残ったのが、『マジンガーZ』 7話「あしゅら男爵の大謀略」。これは開始からまだ2カ月経ってない というのに、やっていのか?こういうツッコミ!と言いたくなる作品。
簡単に言うと、「光子力研究所が あるからDr.ヘルは攻めて来るんじゃないのか?」とあしゅら男爵が 化けた女に煽動された衆愚が、甲児たちを非難しつつデモするというシビアな話。最後は 投石までして兜家を器物損壊。そいつらにあきれ果てた甲児は出撃拒否、さやかは 「甲児くんのようなみなしご になりたくないっ!」とテメエ勝手言い出して弓教授を困らせるという激しさ。
でもその中で、甲児はシローに叱咤され、 そんなバカ野郎共に耳を貸した愚かさに気付き、改めてマジンガーで 闘うことを自分の内的動機であると気付く話なんだけど、『マジンガー』をお子さま向けと侮って、 メカ設定の細分化だけに目を奪われてる阿呆ども に、『時計仕掛けのオレンジ』のような状況で見せてやりたいものである。
...ところで『仮面ライダーストロンガー』最終回の予告って、「次回、 仮面ライダー最終回」って表現してるのね。 いやあ、そうだったんだ。