企画編集:高松高校2年11組広報室
1999年7月31日発行
新聞バージョンをホームページ用にレイアウト変更
              (1999.8.3)



それは1999年5月のある日、「しゅう」のところに来た1通の手紙から始まったのだ!

そこには「一泊してアウトドアを愉しもう、それも鮎のエサ釣りで、仕掛けや竿はすべて私(小比賀くん)が用意しますが、老眼鏡の必要な方は自分で用意すること」とある。 さらに、「しゅう」が参加して、高知空港まで迎えに行く場合は高松での出発時間を調整する-などと、「しゅう」 が東京から高知まで飛んで来るだろうと予測しきった感じで、鮎茶屋での1泊、旧友が会して美味しい食事と酒うんぬんの勧誘が記されていたのだった。

           ◇        ◇         ◇

それから2ヶ月後、7月17日(土)の早朝6時に、松戸の家をでる「しゅう」の姿があった。行く先は、羽田空港。 8時30分高知行きの全日空便に搭乗するためだった。 そして9時50分、高知空港には、高松から来た小比賀、河合、吉川、綾田の面々が、「しゅう」を待ちかまえていたのだった。 

のどかな伊尾木川の清流には心和まされる。    
四万十川は、あまりにも有名になっているが、ここはそっとして置きたい川だ。

国道55号線で安芸市を過ぎ、伊尾木橋から上流へ2キロ、伊尾木川に接して「一の瀬茶屋」がある。

小比賀くんの馴染みの釣り宿だ。


       さっそく講習会!

 鮎のエサ釣りは、仕掛けが 小さく、細いはりや糸を使う。小比賀師匠も初心者相手に熱心に指導。 着いた時は日差しが暑く、ちょっと鮎は釣れそうもない。勝負は夕方からということで、とりあえずビールでも飲んで昼寝というのも 一興だ。なぜか余裕あふれる、にわか釣り師の一行で あった。

 その間、小比賀師匠は、エサの買い付けや、入漁料の支払いのため大忙しだ! そして、いよいよ伊尾木川での鮎釣りの挑戦が始まった。でも、鮎も、簡単には掛かってこないよね。


   ヒット第1号!!

竿をセットし、小比賀師匠 にエサの「のれそれ」をつけてもらい、全員が釣りを開始。仕掛けを振り込み、川面 を浮きが流れ、それを眺めつつ鮎の引きを待つ。当たりがなければ、しばらくして、竿をあげてポイントに仕掛けを振り込む。淡々とした繰り返しの連続。日差しはまだ暑い。 しゅうの動作をじっとみていた小比賀師匠、「狙うポイ ントはいいところをついているんだけどな」「ちょっとやらせて」といいながら、 ひょいと投げ入れる。1,2回繰り返したところ、「きたよ!」と言う。「うそ!」としゅう。「ほんまや、釣れたよ」「えーっっ!」と大騒ぎ。鮎ヒット第1号は小比賀師匠だった。

                  負けじとばかり!

 これを見て、いよいよ全員 がやる気になったが、気持ちがはやるばかり。そんななか、河合くんがきた!というのでカメラを構えたが、地元でコヒというハゼの一種だった。ちゃんちゃん。

 勝負は明日!!

 なかなか竿さばきも難しく、 思ったところへ仕掛けを振り込むのも大変。エサもはずれたり、川底に針が引っ かかったり、そのたびに小比賀師匠は、お呼びがかかって大忙しなのだった。 結局、この日は、陽もまだ高いが、お風呂に入って18 時からバーベキューなので、勝負は明日の早朝のお楽しみ、ということに相成った。

 

カツオの刺身やタタキをはじめ、地元の鮎の塩焼きや、とこぶし(ながれ)も堪能。 えびや牛肉もいっぱい。

   



翌朝は雨!翌朝5時、二日酔い気味ながら、雨の音で目が覚める。合羽を着て釣りに出るか、そこまでするか、悩むところ?そんな折り、ふと雨が止んだ。このときを逃しては鮎と対面するチャンスがない!

いざ勝負! まず、しゅうがやった! ぶるんぶるんと竿先が震える。うわっ!引いてる!
これが天然鮎!

 続けて河合君ヒット!吉川君も! 綾田焦る!!

  


あとは、綾田くんにくれば、 初心者全員安打の快挙となり、小比賀師匠もホッとすることになる。でも、一向に 釣れる気配のない綾田くんに、焦りの色とあきらめの気分が……。 しかしそのとき、……♪♪

 やっと、きた!

綾田くん、ついにヒット!これでやっとこさ、全員安打達成。

綾田も一時は、これでは家に帰れん、と思ったそうな。でもようやく一安心。

 

このあと土砂降りの雨になって鮎釣りも中止、そのまま朝食タイムとなり、天 気の回復も見られたが、不安定な空模様で、「鮎釣り」はもういいか、ということで、室戸岬方面へのドライブ、室戸港での昼食のあと、 高松へ帰還した一行 であった。



   デジカメスナップ
                お土産には、三浦屋の「どろめ・釜あげちりめん」!
ここがうまいのだ!と閉まっていた店を開けてもらった吉川君


            今回の出演(50音順)=綾田君、小比賀君、河合君、しゅう、吉川君


いかがでしょう?デジカメ写真で綴られた今回の釣り紀行のドキュメント。感想を編集長までお寄せ下さい

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