就任のご挨拶
照葉の里箕面病院 副院長 日裏 彰人
10月1日付で箕面病院にお世話になることになりました日裏彰人と申します。
医師になり30年が経過しましたが、学生のころは手術ができる外科医にただ「かっこいい」という理由だけで、消化器外科に入局。
その後は長時間の手術になることも多い肝胆膵領域を専門とするようになりました。このまま臨床外科医で過ごすのかな、と考えてい
たその一方で基礎研究のおもしろさに目覚め、急性膵炎の循環動態、実験膵癌の作成や発癌抑制物質の研究、免疫隔離膜を使っ
た異種膵島移植などの実験にのめり込み、それまで勤めていた十三市民病院を退職してしまいました。そして山中伸弥教授で有名
になった京都大学再生医科学研究所で日夜研究に没頭する生活を送ることに。
というように、やりたいことが見つかると、トコトンまでやらないと気がすまない、別の言い方をすると気分次第で臨床をやったり基礎
研究をやったり、安定性の微塵もない半生でしたが、「60歳超えたら、どこからもお呼びはかからへんよ」と私が最も恐れている人か
らの一言で、「もうそろそろ落ち着かなあかんな」と思い、研究は卒業と決め、臨床に専念するつもりで箕面病院に参りました。
基本的に体育会系のアウトドア大好き人間です。もともとバイクが好きで、学生時代には北海道や九州、四国へテントなどを積んで
ツーリングに出かけていました。外科医にとって、手指の怪我は命取りになりますので、長い間控えていましたが、研究所