鳴呼、太陽の塔

 知り合いの女性が応募したのが当たって、太陽の塔の特別内部公開に行ってきました。万博の当時、私は大学生で、ヒマだけはあったのですが、もともとイラチで行列の嫌いな私、何度か万博そのものには行ったものの、太陽の塔を含む人気パビリオンの中はほとんど見ていません。

 万博公園は30年あまりたってすばらしい森に育っていてしばしば楽しみに行っています。何々パビリオン跡というパネルを見ながら散歩するのが常ですが、いまになって太陽の塔の中を見られるとは思いませんでした。館内は撮影禁止だったので、残念ながらその写真はありません。私は網膜にしっかり焼きつけてきました。

 エキスポタワーなきあと、太陽の塔もいつまで保存していられるのかわかりませんが、私たちの世代には一種の青春の証。岡本太郎さんのあの独特のテンションへのあこがれとともに、いつまでも残っていてほしいものです。

 太陽の塔  大きな広場があって三方に観覧席。それを覆った大きな屋根の上にこの太陽の塔が突き抜けていました。

 いまはこの塔の前は、公園に入った正面にある、周囲を花で囲まれた広大な芝生広場。かつての面影はカケラもありません。

 遠くからひさしぶりにこの塔をつくづく見て、あれれどこかで似たものを見たなと思い出したのが「千と千尋の神隠し」に出演(?)している「顔なし」。同道の女性は坂口厚生労働大臣だという(笑)。

 それにしてもやはり存在感は抜群です。

 そういえば、太陽の塔の背中をまじまじと見たことはありませんでした。正面はすぐに思い出せますが、背中がどんなだったか、スッと想起できる人はどのくらいいるのだろうか。

 これが塔の背中。前より優しいように思ったのは私だけなんでしょうか。

太陽の塔の背中
受付  けっこう「野次馬」かもしれない私たちのために、主催者は雨の中このようなセットアップをしてくれていました。

 ところで、塔の内部への、今となっては唯一の通路は、塔の北側にある多目的広場の地下の一角にありました。日頃ならなにか倉庫の戸のようにしか見えないところ。

 こちら側のテントは、臨時にもうけられた「太陽の塔グッズ」売店。このあたりは大阪では抜け目がない。

 これが特別公開のときに首にぶらさげなくてはならないIDカード。指定時間帯ごとに地色が違っています。持っているのはこの抽選に当たった女性。

 塔に入るとテレビのクルーの取材がありました。知っている人が見たら、どーゆーツーショットなんだと思うのでしょうなあ。
名札

2003/11/29

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