京都北白川から大原を抜けて北上し、若狭にいたる「鯖街道」が滋賀県朽木村に入ってまもなく、梅ノ木を左折して狭い沢筋を遡ります。 あるいは、鞍馬から花脊峠を越え、別所、大布施、広河原と林間道路をたどり、能見峠を越えて一気に山を下れば久多の集落にいたります。 ここは、京都市内といえども携帯電話も圏外の深い山里。 この久多の宮の町にある民宿「ダン林」に泊まったのは秋もようやく本格的になってきた9月末のことでした。 |
![]() |
|
![]() |
![]() |
よく手入れされた大きな萱葺き屋根。立派な門構え。あいにくの雨模様ながら、山が霞んで幻想的な風情。水の音しかきこえない静かな山里。 |
![]() |
![]() 掛け軸ごと傾いたり、視線がふと変わったりする不思議な僧の画。おそなえの榊の圧倒的な存在感。 |
|
夕食は地鶏の鍋がメインディシュ。ブランド地鶏やブロイラーに慣れた口にはちょっと驚きの歯ごたえでした。地鶏の肝や砂ずりの刺身も美味。 客室から縁側とスギゴケが美しい庭ごしに見える隣家の屋根は残念ながら萱葺きにトタン囲いをした屋根。 |
![]() |
|
![]() |
![]() |
橋は木を組んだ素朴なもの。対岸が「タ゜ン林」のある地区で、この橋は府道沿いにある農協や山菜加工工場への近道になります。 橋の向こう側のたもとの大きな家は空家でしたが、手入れはそれなりにいきとどいている様子です。 |
![]() |
![]() |
かなりの大雨が降り続いたのにもかかわらず、川の水にはほとんど濁りがないのはもちろん、水量もほとんど変化していないのに感心。自然に近い森と、沢筋の水田の保水、天然のダムの力をあらためて見せつけられた思い。 |
「写真とともに閑話休題」の目次へ戻る
湾処屋のホームページへ
20011005