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eyemodule10月

一心寺本堂
10月27日/一心寺

 大阪市南部、天王寺公園に隣接して一心寺という、法然が開祖とされるお寺があります。古くから大阪の人たちに信仰され、いつも参拝客が絶えない名刹です。 そのユニークな山門の写真を別ページにも掲載してあります。

 昨年亡くなった父の遺骨をこのお寺に納めるために、母や兄弟と訪ねました。大阪では、多くの人たちの遺骨がここに納められ、お寺では十年分のおご遺骨を使って仏像を製作し、納骨堂に6体が安置してあります。戦前のものは太平洋戦争の空襲で破壊されたので、その遺骨も含めて昭和23年に作られた仏像がいちばん古いものだそうです。

 土曜日だとはいえ、納骨に訪れる家族がひきもきらず、本堂ではずっと読経が続き、線香の煙が絶えません。ちょっと流れ作業的な法要になってしまうのはやむをえないでしょうが、ちょっと寂しいような後ろめたいような…。

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ラッピング電車
10月26日/ラッピング電車

 ラッピングバス、つまり、ボディに大きな広告イラストなどが書かれた路線バスが、おそらく大阪から始まって全国に広まってしまったようです。

 私の地盤(笑)である北摂で縦横に走っている阪急バスには、ずっと前からいろいろなラッピングがあり、なかでも見て楽しいし誰でも分かるという「チキンラーメンバス」、これは私の1999年の日記でも取り上げています。

 阪急電車といえば、ずっと昔から茶色一色の地味な塗装をずっと貫いてきまして、「阪急マルーン」という固有名詞さえできるほどのものでしたが、つい最近、写真のように前面から先頭車の側面にかけて腰の部分にラッピングした編成が走っています。で、この広告、自社である宝塚ファミリーランドのものですが、おそらく「こういうこともしますよ」というプレゼンテーションだと思います。

 JR西日本の攻勢で、関西の民鉄はどこもたいへんな状態のようで、阪急もいろいろな副業に力を入れています。阪急マルーンも風前のともし火なのでしょうか。

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夕暮れの長谷寺本堂
10月20日/大和長谷寺

 真言宗豊山派総本山長谷寺は、牡丹の花で名が売れています。シーズンには、参拝の人たちでとても賑うようですが、もともとここは真言宗の霊場であり、西国三十三箇所の第八番という由緒あるお寺ですから、牡丹の時期だけでなく参拝者が絶えません。

 先週の日曜日には第二十四番の花山院に偶然お参りしましたが、こちらは以前からいちどいってみたいと思っていたところです。土曜日の午後からでかけたことと悪名高い奈良の道路混雑もあって、現地についたのはもうだいぶ日も傾いた時刻でした。しかし、それで参拝客もまばらで、静かな境内をじっくりまわることができました。

 本堂の舞台からは宇陀の山並みが圧倒的なボリウムで迫り、眼下にはいかにも密教寺院の参道という風情の深い谷筋に沿った門前町が、すでに山の陰になって夕暮れの気配。しばしば写真で紹介される独特の登楼で無粋に流されている案内放送さえなければ、谷川の水音だけが聞こえてほんとうに深山幽谷の気分なのに、という点だけがちょっと残念でした。

 心を洗われた気分で長谷寺をあとにしたものの、しかし帰りはまた往路とは比べものにならないほどのひどい渋滞で、川西まで戻ったのは午後8時をはるかに過ぎていました。奈良方面はこれが困ります。


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HEPの観覧車
10月13日/ランドマーク

 梅田から天六のほうにすこし行くと中崎町というところがあります。大阪市営地下鉄の中崎町駅のすぐ近くのスリランカ料理のお店に先輩に連れていっていただいて、スパイシーな激辛料理を堪能したあと、梅田までなら歩いてもしれているということで、大阪環状線のガード沿いに西に歩き、まもなく東海道線の高架がみえたのでこれをくぐって阪急梅田駅に向かっていました。

 ガード越しにふと見上げると、HEPの屋上にできた観覧車が圧倒的な存在感を持ってそそり立っていました。暗いので写るかなと心配しながらの一枚。簡単なデジタルカメラにしてはなかなかうまく写ったようです。

 それはともかく、この観覧車、HEPの吹き抜けにある真っ赤なクジラのフィギュア(?)が屋内の名物になっているのとともに、いまや梅田の新しいランドマークの地位を確立したようです。昼間でもかなりの目だちかたですが、夜間のライトアップでさらに目をひく存在になっています。

 この写真には写っていませんが、地上ではカップルや若者のグループで賑わっていました。いろいろと鬱的ことばかりの昨今の世間ですが、ある意味ではこのあたりはそれとは無関係な時間が流れているように見えました。

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ご近所のキンモクセイ
10月4日/キンモクセイ  

 毎年忘れているのですが、外を歩くといやで気づかせてくれるのが、キンモクセイの満開の状態。

 ああそうか今がキンモクセイなんや、ああもう一年たってしもうたんやなあ、うーむ、月日のたつのは早いのぉ、とちょっとしんみりとするのは、春のサクラと違って秋の花だからでしょうか。

 自宅から駅までの道は、両側にけっこう大きなお屋敷があり、お屋敷というほどではなくてもそれなりの広さの庭のあるお宅がほとんどです(ええなあ、庭つき…)。で、なぜかたいていのお宅にキンモクセイがあります。庭木として扱いやすいのでしょうか。だから、いまの時期の出勤では、ずっとキンモクセイの香りのなかを歩くことになります。気分がいい。

 でも、職場のある町におりたつと、そこは相変わらずの排気ガスの臭う町。


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久多の犬
10月1日/久多の犬

 というわけで、明け方にかなりの大雨が降り、周囲にそびえる山々が濃く霞んだ朝。それはそれで私にとては風情のある非日常風景であります。

 あれだけ降ったのだから、宿のすぐ横にある沢はさぞ様相が変わっているのだろうと思いつつ、小雨が残るなかを外へ出ました。前にあるお宅の勝手口先に犬が一匹。私をびびりつつも尻尾を振って遊んでほしそうな雰囲気。おそるおそるそばにきたのがこの写真です(「おそるおそる」は私ではなく犬のほうです、為念)。うしろで傘をさしているのはこのお宅の奥さんらしきかた。で、このお宅の犬かと思ってたら、これはもうすこし先の、大阪から移り住んで木工を生業としておられるご夫妻のところで飼われているものだとのこと。でも彼は好きにそのへんをうろついています。つまり「ダン林」さんのある4軒(うち1軒は空家)集落の犬、というような感じです。

 犬さんも毎日が変化なく、たまに民宿に泊まりにくる客のうち、犬好きそうなヤツがいると遊んでみたくなるのでしょう。

 ところで、横の沢はといいますと、あれだけの大雨にもかかわらず、濁りが皆無なのはもちろん、水量そのものもほとんど変わっていませんでした。自然に近い森と、沢すじに作られた水田の保水力のみごとさにあらためて感激したことでした。


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