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eyemodule7月/のりもの特集

高安山駅停車中
7月13日/西信貴鋼索線

 今日は父のちょうど1年目の命日になります。

 休暇をとって実家へ出向いて、菩提寺である福井山慈願寺住職を迎えて位牌にお参りし、昼ごはんを食べたところで長らく参っていない墓地にも行くことにしました。母は体調がいまひとつなので、この真夏の午後に炎天下の墓に行くのはやめてもらって私ひとり高安山にある霊園を訪ねました。墓を掃除して花を供え線香をたいたらもう汗だく。蚊はからみつくし蟻は足からはいのぼってくるし太陽はぎらぎらだしもうたいへん。生前の親不孝を父に叱られているような気分で墓をあとにしました。

 この墓地は、信貴山と生駒山を結ぶ「信貴生駒スカイライン」の途中、信貴山ゲートから数百メートルのところにありますが、このあたりのスカイラインは、旧信貴山急行電鉄の線路跡を道路にしたもので、数キロ先にこの電鉄の高安山駅跡と、現存する近鉄西信貴鋼索線の高安山駅があります。

 このケーブルに乗ると信貴山口駅で近鉄信貴線に接続し、その盲腸線は2駅目で大阪線の山本に繋がり、乗り換えて1駅で実家の最寄り駅です。つまり、父の墓は自宅から見上げた山の中にあるというわけで、直線距離にして数キロ。生前に本人が確保していた墓地ですが、さすがというほかありません。

 しかし車では柏原市のほうにぐるっと回らなければならないので、けっこう遠回りになります。

 ひさしぶりにケーブルを見て、そのまま生駒へ抜けて帰宅。スカイラインの途中には、大きな航空無線アンテナがあって、この一帯は大阪空港の着陸経路の真下になります。スカイラインの途中の展望台からの眺めも絶好でした。

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全日空の777-300
7月8日/777−300

 大阪空港のターミナルビルに「アクタス」というインテリアショップができてから、飛行機を見にいくだけでなく、しばしば空港に行くようになりました。ちょっとおしゃれな家具やインテリア雑貨が豊富にあって、値段もそこそこ。私たちは主な客層よりかなり年をくってると思われる、若者に人気のある店です。

 しかしもちろん空港に行けば受信機でABL(航空無線を聞くこと)しながらケロシンの香りをかぎにでるのはとうぜんでして、今日も今日とて、JALのど派手なディズニー塗装のジャンボを目の前で見送ったり、全日空の最新機種777-300の涼しげな特別塗装に感心したり。しかしまあ、じっくり腰を落ち着けるには屋上は暑すぎました。

 引っ越してベランダから空港が見えるようになってからは、ターミナルビルにきて数時間も過ごしたり、離陸直下の下河原公園の芝生に座り込んで日光浴したりということが少なくなりましたが、それでもやはり近くで見る飛行機の美しいこと。

 いくら年をとっても好きなものは変わらんもんですな。

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先進的路面電車
7月4日(5) /グリーンムーバ

 で、さて帰路は必ず広電に乗らねばと思って狙ったのが最新のデンマーク製「グリーンムーバ」(5000系)。これは究極のバリアフリーになっていて、停留所から段差なく車内へ、車内もたくみな「連接構造」で床に段差がなく、写真での予習では感激ものの車輌でした。

 しかし、何列車か待ったもののなかなかグリーンムーバがこず、しかたなく一世代前の連接車(3900系)に乗車しました。しかし乗ってみてこれもすごい。なんという加減速感。先進的な欧州の路面電車の実力にはほんとに驚きました。

 車内で韓国から観光にきている若者グループとのトンチンカンなやりとりを楽しんでいるうちに広島駅前にあっという間に到着。そして降りてみてはじめてグリーンムーバがいまどこを走っているのかがインターネットi-modeで分かるシステムになっているのを知りました。すごい。

 広島は、気候がよいときに、ぜひ再訪しなければなりません。宿泊は瀬戸内沿いの魚の旨い温泉の旅館かなにかで…。

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典型的路面電車
7月4日(4) /広電

 広島市にきたのは、広島港沖にある似島(にのしま)で大学の部活の合宿をしたとき以来です。そのときも合宿という目的があったので、原爆ドームと平和公園を駆け足で見学しただけで、大阪からはけっこう近いのにトンと縁のない町になっています。

 今回も何度も書いたように日帰りですから、まったく見物の時間はありません。せめてということで、目的地の「リーガロイヤルホテル広島」が紙屋町にあるのを幸い、往復を広電に乗ることにしました。

 旧タイプの、私たちのような「オールド鉄ちゃん」が思い描く典型的な路面電車の写真を広島駅前で撮影したあと、さてどれに乗ればいいのかと探したものの、今日の広島はめっちゃ暑いし、紙屋町からホテルまでどれくらいの距離があるのか分からないし、時間は迫るしという、いわば「おのぼりさん」状態になってしまい、けっきょく安楽にタクシーに乗ってホテルに向かってしまったのでした。

 これは明らかに予習不足。私の「鉄度」もえらい落ちたもんだとハンセイしきり。

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500系先頭車
7月4日(3) /500系

 二階建てをちょっとした感懐を持ちつつ眺めていると、私が乗る「ひかりレールスター」の少し前に博多に向かう東京からの「のぞみ」が目の前に到着しました。そして、この「のぞみ」はJR西日本の500系。じつは、私は500系を間近で見るのは初めてです。

 700系に比べて車輌断面はもっと丸っこい印象であり、先頭車は700系の「顎の出たアヒル」と違って戦闘機にも似た精悍さを感じます。乗り心地は乗っていないので700系と比較できませんが、スタイルはJR東海が造った700系よりこちらのほうがぜったいいい(JR西日本を贔屓するわけではありませんけど)。

 かつて新幹線は0系だけで、古くからの鉄道好きであった私にはあまり興味をもてない線区だったのですが、40年近い歴史を経て新幹線も多様になって楽しい。

 つぎの機会には500系に乗るのだ。

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「こだま」の個室グリーン車
7月4日(2) /二階建て

 新大阪駅で下りの「ひかりレールスター」を待っていると、ふたつ向こうのホームに東京からの「こだま」が到着しました。みるとこれがかつては新幹線の人気者だった100系二階建ての編成です。食堂車と2人がけ普通車のついた「グランドひかり」タイプではなく、個室グリーン車の編成のものです。

 あれはいつのころでしたか、まだ仕事先の病院で出張にはグリーン車の旅費を出してくれていたころですから、バブルの前くらいだったと思いますが、東京への往復に何度か個室グリーンを利用したことがありました。長々とリクライニングできて3時間ゆっくり眠っていけるメリットがありましたし、なにかの作業をしようとすれば、大きなデスクがついていて能率が上がりました(いかに階下とはいえ揺れがあって酔いましたけど)。

 なんにしてもちょっとしたブルジョア気分を味わえる列車でした(ああ、私ゃ典型的な「プチブル」かぁ)。

 いまや出張にグリーン車どころか、そもそも旅費を出してくれる学会出張がなくなり、自費でいかなければならないのでときには日帰りしたり深夜バスを使ったりという涙ぐましいみみっちさです。ま、今回もその流れのなかでの日帰りだったわけですが…。

 鉄道車両というのは長持ちしますから、かつての花形車輌もそのまま、あるいは無残に改造されて低級列車に充当されるのは新幹線に限ったことではありませんが、しかしまあ颯爽とトップスターとして走っていた二階建てがいまや「こだま」運用。栄枯盛衰が世のならいとはいえ、ちょっと寂しいものがあります。

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ひかりレールスター先頭車の勇姿
7月4日(1) /ひかりレールスター

 仕事の関係の集まりのために広島市に行くことになり、午後早くに2時間半ほどの会議なので、じゅうぶん日帰り可能ということもあり、往復ともはじめて「ひかりレールスター」を利用することにしました。

 「ひかりレールスター」は、「のぞみ」用に開発された700系の車輌の編成を短くし、指定席の座席を4列にしてグリーン車なみの快適さにしたJR西日本の対航空機戦略列車です。サイレントカー(運行中は非常時以外いっさいの放送をせず、車内販売も無言で通り過ぎる)や簡易コンパートメント(4人用の個室)、オフィスシート(大きめのデスクと100ボルト電源がある)などのアイデアが組み込まれており、また通常の「ひかり」より若干速いのが特徴です。

 それなりに人気があるということでしたので、2週間ほど前に「サイバーステーション」(JR西日本の会員制サイト)で指定券を予約しましたが、これが大正解。往復とも満席で、この列車がたいへんヒットしているというのを実感しました。700系は300系に比べると乗り心地はかなりよくなっていて、この程度の揺れならオフィスシートでのパソコン作業もそれほど苦痛ではないだろうと思われました。

 最近はいろいろな列車ができてきて楽しいかぎり。阪神淡路大震災で橋げたが落ちたり、手抜き工事のトンネル壁が崩れたりという「怖いこと」があった山陽新幹線ですが、安全には気配りしつつ頑張ってもらいたいものです。

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