世紀末・わんど覚え帳/7月上半期




小樽運河(いっぱいの観光客が見えないような構図)1999/06/26

7月15日(木)/ギラギラ

 ひるから積乱雲が出てにわか雨になるという天気予報などどこ吹く風。今日の午後の北摂は雲がなくなり、強烈な太陽光線に紫外線も全開ではないかという天候だった。

 病院での予約診をすませて施設まで帰る数百メートルの徒歩。日差しはやや西に傾いているものの、帽子をかぶっていないテンプルを直撃。たった数分歩いている間になんだかメマイがして気分が悪くなってしまった。

 毎年毎年、こういう時期の太陽光線に対して、わが町の空がなんとなく無防備になってきているのではないかと思うのだが、これは自分が若くなくなってきているためだけなのだろうか。

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7月14日(水)/やっぱりタバコは…

 仕事と関係のない会合があって、宵の口に会食をした。

 最近は、それほど親しくない人たちとの会食のときには、喫煙/非喫煙をある程度気にすることに慣れていたもので、今夜の集まりもその点にはあまり気にしていなかった。

 しかし、実際に始まってみると、ああ、本邦の男性主体の集まりはまだまだこのレベルなのかと失望するような、めっちゃしんどいタバコ環境。非喫煙者への配慮は皆無。幸か不幸か、私は狭視野な嫌煙主義者ではないので、とりあえずその場であれこれ言うことはしなかったものの、いやはやあまりの無神経、配慮の行き届いた喫煙者は逆にキレてたのではなかろうか。

 帰宅してすべての着ていたものを洗濯機にほりこんだものの、さすがにネクタイはどうしようもない。しばらく晒してニオイを抜くしかないようだ。愛用の京都一澤帆布製のバッグについた臭さも腹立たしい。つい先日洗ったばかりなのに…。

 緩やかな禁煙提案者が過激な嫌煙主義者に変身するのは、こういうことの積み重ねなのかもしれませんぜ>いつまでもタバコを離せぬご同輩のみなさま

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7月13日(火)/惨状

 数日前の早朝、職場のある市内の災害復興住宅(阪神淡路大震災の被災者のための県営の団地)で火事があり、幼い子とその母親が焼死、父親が重態という痛ましい事件があった。

 今日、その現場の隣の棟にある訪問診療先を訪ねたおり、ふと見上げてその火元の部屋が目についた。ベランダ側からは2層分上のお宅まで黒いコゲあとが生々しく残っていて、火事のときの惨状がすこし想像できたような気がする。

 震災を生き延び、仮設住宅での苦労を乗り越え、やっと落ち着いたとたんのトラブル。なんとも気の毒なことである。

 人間の運命とは、ほんとに分からないもんだ。

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7月12日(月)/人間のすること

 先日らいの山陽新幹線トンネルが壊れたことといい、首都高速の標識の自然転倒といい、今日の日本原電敦賀原発2号機の一次冷却水漏れといい、いかにハイテク、巨大システムであろうと、しょせん人間のやること、「絶対」だとか「100%」だとかいうことはありえないことがまた分かったわけである。

 私はもともと飛行機に乗るのは嫌いであるのはもちろん、新幹線もあまり信用しておらず、すくなくとも「のぞみ」には乗らないようにしている。今回ははからずもそれを実証したようである。

 医療もけっして例外ではない。医療行為のなかで「絶対安全」とか「100%」などという説明があったときには、眉にツバして冷静に判断しなければならないことも、私には常識だと思えるのである。

 人間のやることって、ノストラダムスの予言よりも不確実なものに違いない。

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7月11日(日)/結婚披露パーティ

 職場のスタッフどうしが結婚して、今夜その披露パーティがあった。

 隣の市のシティホテルでの会費制のパーティ、若い人たちが企画したこともあって、なかなか楽しい型破りのパーティだった。もっとも、誰がいちばん楽しんでいたのかちょっと不明なところがあった。

 しかし、それにしても、私にとっては、ちょっとみんなの「ノリ」についていけないところがあった。いささか寂しいのだが、ま、しかたがないのだろう。

 結婚したふたりは、自分の子どもといってもいい年。うーむ。

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7月10日(土)/けっきょく眠にくい

 寝ている部屋が東に開いているうえ、窓はカーテンやブラインドではなく障子なので、早朝から朝日を浴びて健康的に目ざめる。いや、「目ざめる」というより、目ざめさせられる。

 だから、ゆっくりと朝寝できるときでも、いまの時期だと午前5時すぎには目がさめてしまうのである。

 今朝、とつぜん、そういえば「アイマスク」なるものがあったことを唐突に思い出して、カッッと照りだしたお天道さまの光線に腹立ち視線を発しつつあたりを探る。ほとんど目がさめてしまいそうなくらいの探索のあげく、ようやく白黒の細かいチェック柄のアイマスクを発見。

 それを装着して明るさが封じられてあと3時間ほど安らかに眠れそうかな、と思ったものの、長らく放置されていたアイマスクは、いやはやたいへんホコリくさい。眠気はあるのに臭いに辟易して、なんとも複雑な惰眠状態の週末の朝。

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7月9日(金)/深酒(2)

 昨晩のように深酒をして寝不足になった翌朝は「もう酒は飲まん夜更かしはせん」と思うのであるが、昼ごろになってなんとなくスッキリとしてくると、もうそういう殊勝な気持ちはずっと後ろに追いやられるのが常である。

 とくに今日は午後のいちばん暑いときに臨時の往診依頼が入り、アツアツに焼けた訪問看護ステーションの車で出かけたもので、夕刻には冷えたビールの待望感が究極。いつものように晩酌ビール。

 で、早く寝ればいいのに、今夜は「探偵ナイトスクープ」の日。

 長生き、でけまへんかな。

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7月8日(木)/深酒

 夕刻から職場の送別会、盛り上がって22時ごろまで飲んだあと、別の約束のグループに江坂で合流し、その呑み会は店の看板でさらにもう一軒。

 最近はたいてい日付が変わる前に切り上げていた外での飲酒だが、今夜はひさびさに帰宅したら午前2時。シャワーを浴びたりネットにアクセスしたりしていて、就寝は3時を回った。さすがに日誌を書く気力なし。

 これを書いている朝、二日酔いはないが寝不足がつらい。ああ、今夜は早く寝よ。

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7月7日(水)/晴れた七夕だが…

 パートナーの弁によると、七夕に晴れることは少ないのだそうだ。昔からおっさんである私には、七夕さんという行事にあまり思い入れがないので、そういう記憶というか印象すらないのである。

 で、今夜はおそらく晴れている。しかし裏のベランダから見た空は、かなり明るい星がいくつか見えるだけで、街の光と、そしておそらくうっすらとかかった霞か靄か埃か塵か、そういう邪魔もので天の川どころではないのである。

 車を出して能勢のほうまで行けばいわゆる星空が見えるのかもしれないが、残念ながら今日パートナーが買ってきたぐい飲みですでに何杯か奈良の地酒「春鹿」を飲んでしまった。

 横からパートナーが曰く「見にいこうね」。「いやまあでももう飲んでるから…」と私。しかし彼女が言ったのは、星は星でも「エピソード・ワン」、スターウォーズのことだった。嗚呼すれちがい ^^;

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7月6日(火)/てくのストレス

 幸か不幸か、私はシャープのポケコンPC1500が入門というくらいパソコンとのつきあいが古く、もともと機械が好きなこともあって、テクノストレスとは無縁といってもいい。

 ところで、先日の「よけない人が多い」でもグチったように、人通りの多いところでは、私は人との接しかたでストレスを感じてしまう。また、今夜のように、大阪のビジネス街を歩いていると、なんと歩行喫煙者の多いことかとたいへん気になる。歩く足元はせっかくの意匠歩道が吸い殻で汚されて見るに耐えない。ともか、人の多いところを歩くストレスを、このごろとみに強く感じるようになっている。歩いているとともかくイライラしてしまうのである。

 ある意味では「人嫌い」が病的になりかけているのかもしれない。困ったもんである。

 歩くとストレスになる。つまり、「てく」のストレス…。

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7月5日(月)/湿中に涼感あり

 昨夜と今夜、東西に開け放ったベランダから涼しい風が室内を吹きぬけて、いったいいまはどーゆー季節? という北摂である。

 数日前の激しい雨や、一昨日の、飲んだあとに駅から歩いて帰って気持ちの悪い汗をかいた蒸し暑い夜がウソのようだ。

 外では虫が鳴いていて、なんだか初秋の宵のような…。

 ああ、また酒が進む ^^;

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7月4日(日)/自宅の仕事机

 私がいま自宅で使っている机(がわりのもの)は、以前にリビング4点セットのテーブルとして買ったものの流用である。畳に座って使うので、長時間のキーボード操作などはちょっとつらい。

 狭いマンションなので、カサの高い机は使えない。インテリアを考えればライティングデスクということも考えられるのだが、ノートパソコンにプリンタやTAなどが繋がっていて現実的ではない。

 パートナーがパソコンを使い出しそうなトレーニングに入っているので、以前に使っていたノートパソコンを彼女に譲った。私はチャンドラ君を自宅とモバイル兼用にしたので、狭い机にシンクパッドとチャンドラが並ぶことになった。とても同時に使える状況ではなく、では机をなんとかしようということで、今日は何軒かのお店をみて回った。

 もちろんというか、やっぱりというか、われわれは単なる机を買うという気はなく、1800mmくらいの長さで 500mmくらいの幅の一枚板を使ってアレンジしようということになっている。東急ハンズで朴や胡桃の、切り出してざっと表面加工しただけの自然木の板を見るとやはり1万円くらいはする。脚にはやはり中空木の丸太を半分に割ったのがいいなあと思ったが、これはたいへん高価。丈夫に作られた木製の脚ならセットで 17000円。

 今日のところは前向きに検討ということで購入しなかったのだが、しかしよく考えてみると、デスクが 27000円というのは、これは決して高いものでもないような気がしてきた。ただ、材料は、それなりのところへ行けばもうすこし安く手に入りそうな気がするので、再来週にでも奈良県の川上村あたりへ行ってみようかと思っているのだった。

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7月3日(土)/蒸し暑いなあ

 大阪で軽く飲んで帰ってきた。

 今日は朝から豪雨、雷雨、驟雨、突然の晴天、どんより曇りという、妙な変化のある一日だったが、しかしずっと湿気の強い蒸し暑さが続いていた。

 駅を降りてバス停に向かっていて目の前でバスが発車してしまった。急行が着くのだからちょっとは調整してほしいものだと思いつつ発車時刻表を見ると、土曜日はバスが少なくて15分後しかない。いらちの私としては待つのはつらい。

 けっきょく20分あまり坂道を歩いて家まで帰ったのだが、この蒸し暑さ、帰りついたときにはきもちの悪い汗でべっちゃりねっちょり。すぐに風呂に入れたのでよかった。

 蒸し暑いなあ。寝苦しいだろうなあ。

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7月2日(金)/宮崎アニメ

 テレビで「おもひでぼろぼろ」をやっていた。

 好きずきだろうが、宮崎アニメはいい。「もののけ姫」は一度見ただけでは把握が難しかった(年のせいかと情けなかった)が、そのいい年をしていまだにトトロやネコバスなど、じつは身近に置いておきたいくらいなのである。

 このまえデパートでトトロのネクタイを見つけてとても欲しかった。まあ一種のプランドものであるからか、あるいはロイヤリティの問題か、私のネクタイの価格の感覚から遠く離れた高価なので諦めた。もうすこし安ければ間違いなく買って締めていただろうけど。

 いかついおっさんがトトログッズを身につけている滑稽さが自分で分かるのでかろうじて我慢しているのだが、もうすこし開き直ることができるくらいになったらどうなるかわからないなあ、などと思っているのであった。

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7月1日(木)/大雨のあと

 広島県などで悲惨な被害が出た大雨のあと、今日は午後から北部の山のほうに訪問診療にでかけてみると、やはり道路や山に小さな傷痕が多発しているのを見た。

 ある道路では幅の三分の一ほどが崩壊していたし、訪問先のあるお宅は、栗林の山すそに建っているのだが、庭先を山からの水が川のように流れ、床下も川になっていたという。心配で午前2時すぎまで見ていたというのだが、ひとつ間違うと山が崩れていたかもしれない。広島のように枯れた松ばかりの山ではなく、元気な雑木林の山だったから流れてきたのが水だけだったのかもしれない。

 帰りに通ったのは、険しい谷筋を削って作った道。今にもガケの底が抜けて土砂が吹き出すのではないかという恐怖にかられたのだった。

 自然の力を馬鹿にしてはいけない。

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