世紀末・わんど覚え帳/6月上半期


今年も咲いたハイビスカス(1999/06/04)


6月15日(火)/空梅雨

 どうせ蒸し暑いならいっそ降ってくれればいいのに、日は照るだけ照ってほこりっぽいことこのうえなし。窓を開ければ風が通ってあるていど涼しいのに、砂ぼこりで室内がザラザラになるので冷房を入れざるをえぬ。

 ちゅーとはんぱな今年の梅雨、こういう年にはきっと冷夏になったりするに違いない。もっとも、夏が涼しいのは私は嬉しい。が、またぞろ景気に冷や水というようなことになるのだろうか。

 降るなら降りぃや。

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6月14日(月)/疲れた一日

 今日は予定していた面談を含め、電話や飛び込みの相談などが立て続けあって、疲れた一日であった。面談や相談そのものが疲れたのではなく、そのそれぞれの内容が疲れたのである。

 曰く、癌の手術を受けて経過観察を受けていたが再発、しかし、治る見込みのない人を入院させるわけにはいかないと、なかば放り出されて困惑しているという相談。

 曰く、脳外科の手術を受けたあと感染して再手術、そのまま寝たきりになりつつあって、それでもなおかつ病院には遠慮して言いたいことを言えない状態でどうしたらいいか分からないという相談。

 曰く、ボランティア活動を熱心になさっているグループの、医療機関や福祉施設に対する批判的な思い。

 曰く、在宅ターミナルケアに関わるとはどういうことなのか、あらためて私に考えさせてくださったケース。

 そのうえ、マスコミでは宮城県の脳死臓器提供のニュース。

 具体的なことは書けないので伝わりにくいとは思うが、たった一日のうちにこれだけ問題の多い状況を次々に知ると、ほんとにちょっと暗澹たる気分になってしまうのだった。

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6月13日(日)/布引ハーブ園

 

 ラベンダーが満開だというので、ひさしぶりに神戸の布引ハーブ園に行ってみた。

 平成3年の開園、時間の経過から円熟した植物園になりつつあるように思った。活断層が近いはずだが、阪神淡路大震災の影響もそれほどなかったよう。

 

 かつて、バブル期に「神戸市株式会社」と揶揄された神戸の商売のひとつとして開園したと私は思っているが、同じような状況でオープンした農業公園から「神戸ワイン」ブランドが定着したように(フルーツフラワーパークでは何かブランドができていただろうか)、ハーブ園もそれなりの地位を確保したようである。最近でこそハーブやアロマの流行であちこちにハーブ園ができているが、布引は大きな規模のハーブ専門植物園の嚆矢ではないだろうか。

 布引の滝を見ながら新神戸駅裏へ30分ほどかけて歩いて降りて、もういちど神戸という町の懐を感じた一日。

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6月12日(土)/眼鏡

 夜に運転すると見えにくくてつらいので、意を決して眼鏡を新調した。

 いまの眼鏡は2年ほど前に、このときもエイヤッとばかりに遠近両用にしたのだが、これがたいへん見にくいのである。遠近それぞれのフォーカスの合うエリアが狭いので、慣れればなんとかなると頑張ってきたものの、やはり遠方は市やが狭く、至近距離は視線が不自然。けっきょく本を読むときは眼鏡をはずすことになっていて、これではなんのための遠近両用かということで、今回は遠方視力だけを考えたセッティングにした。

 以前になにかの雑誌で、眼鏡の上にそのままかける老眼鏡というのを見たことがあるので、いずれそれを探し出してやろうと思っている。

 そして、これまでの眼鏡とはガラッと趣の違う枠にした。イソジの変身が続行中 :-)

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6月11日(金)/ホタル

 毎年いまごろになると北部山間部のホタルが話題になる。何年か前、まだイヌさんが元気だったころ、能勢町のキャンプ場のロッジに泊ったとき、雨上がりの靄の中にものすごい数のホタルがいた景色が忘れられず、仕事がすんでから夕食もとらずに猪名川町の阿古谷にでかけてみた。

 現地に着いたのはもう午後8時近かったがまだ薄暮という感じ、暗くなるまで待っていると、川に生えた草から光が漏れだした。ひさしぶりに見るホタルでちょっと感激したが、しかし三面コンクリート張りをした川は深く、ホタルは私たちの高さまでは上がってこないのであった。

 週末とあって子連れが多く、ざわざわと騒がしい谷筋を離れて小さな峠を越え、能勢町長谷の人のいない旧棚田地区に行ってみると、おお、これや、という状態で畔横の小さな流れの周囲を元気よく飛び回るホタル。そしてふと空を見ると一面のみごとな星。しばらくぼんやりとホタルと星を眺めていた。

 国道を通ってうどん屋さんで夕食をとり、家の近くまできてふと空を見ると、ぼ〜っとかすんだところにかろうじて数えられるくらいの星が…。

 不健康なところに住んでいるのだと再認識したのであった。

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6月10日(木)/旅行の計画

 再来週にちょっと長い国内旅行に行く計画をしていて、航空券などを断片的に確保、今日は馴染みの旅行代理店の営業マンと会って旅館の情報をもらい、それをもとに日程を組み立てるという、いわばいちばん楽しみな時間を過ごしている。

 こんどの旅行の前半2/3はお年寄り同伴なので無理をしない、残りはパートナーと二人なのでけっこう破天荒に考えている。とはいえ、経済的なことが重要なので、公共の宿を狙ったりしているのだが、なかなかうまくいかないものである。

 旅行もいいが、ひさしぶりにかり長期に休めるのが嬉しい。

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6月9日(水)/呑み疲れ

 ここのところ、深酒ではないものの、けっこう続けて呑み会が続いていてちょっと疲れてしまったようだ。

 酒を呑むことは自宅でも毎晩やってることであるから、つまりは「人に疲れた」ということなのかもしれない。誘いでは明後日もその次の日もあるのだが、いまはちょっとセーブしておこうかなと思っている。

 気の合う仲間との呑み会は明日の糧になる楽しいものではあるが、やはりあまり密にはしないほうがよさそうである。

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6月8日(火)/ホームパーティ

 わが家にパートナーの友人を招いて15人くらいのホームパーティをした。

 もちろん、私は仕事の関係でほとんど準備にはタッチしていない。しかし、パーティの初めからずっとおつきあいし、酒をくらい、食べるだけ食べた。

 午後10時をすぎたころ、懸念していたとおり、階下のかたから「もうすこし静かにしていただけませんか」という申し入れがあったりしたが、おおむね楽しくにぎやかなパーティであった。

 0時過ぎにみなさんが帰って、後片づけをした虚脱の時間、でもほんとに楽しいものであった。願わくばいくら騒いでも近隣にご迷惑のかからないような家が欲しい。

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6月7日(月)/書店が閉まった

 最寄りである阪急池田駅の周辺には大きな書店が3軒もあって、書店の充実度はその町の文化の指標のひとつであると思っている私としては、それなりに自分の町に満足するところがあった。書店ではないが、駅から歩いて10分ほどのところには「池田文庫」という図書館や「逸翁美術館」がある。

 その池田駅前の大きな書店が先月末で閉鎖されていた。しばらく前を通らなかったので気づかないでいたのだった。この店は某大手スーパーの系列のはず、ひょっとしたらリストラ最中のスーパー本体の影響を受けたのかもしれない。

 いずれにしても、鄙には希な品揃えの書店だったので、ちょっと残念である。

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6月6日(日)/だらけた休日

 ひさしぶりに何も予定のない日曜日、ゆっくり朝寝をしようと思っていたのに、またもけっきょく7時半には起きて活動しだしてしまった。第一日曜日は町内会の廃品回収の日で、朝早くに古新聞古雑誌を出しておかなければならないので、間に合うようにとりあえず起き出したら、そのまま起きてしまったのである。

 で、梅雨の合間の好天を予感する朝、だからといって目的・予定もなく、朝食をとってなんとなくテレビを見てたりしたら、もう昼前。

 なんともだらけた休日、あ〜あ、もったいないなあ。

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6月5日(土)/野生の部屋

 朝フトンをたたんでいたら、掛けブトンから突然体長10cmあまりもあるムカデ?が走り出してきた。

 いつも奇抜でコテコテのCMをしている殺虫剤メーカーが最近流しているCMに登場している茶色の体と橙色の足を持ったアイツである。さすがに足が多いだけあって逃げ足がとても早い。叩くものを探しているうちに見失ってしまった。

 アイツといっしょのフトンで寝ていたと思うと、あらためて背筋が寒くなる。けっきょくテーブルの下に隠れていたのを退治することができて、とりあえず今夜は安心して眠れるのでやれやれである。

 昨年はベランダから台所に飾ってあった変わりトウモロコシまで延々10メートル近くにわたるアリの行列を退治するのにたいへん苦労した。あまり見たことのない昆虫が床を歩いていることも多い。

 おそらく以前は畑か雑木林であったと思われるこのマンション、部屋が野生に戻ったということか ^^;

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6月4日(金)/梅雨入り

 「もう梅雨入りなのか」と「まだ梅雨は明けないのか」と、よく考えたらじつに毎年思っているのである。

 私の中では、梅雨は6月中旬から7月初旬くらいの間という、なんとなく先入観のようなものがなぜかあって、だから昨日もう梅雨入りと言われると「えっ、もう…」と驚いてしまうのだった。

 雨は嫌いではない。しかし、蒸し暑さは非常に苦手なので、この時期、体調も気力もおそらく低調になる。滅入って鬱的になりやすい傾向にもなるので、気分を反らせるな忙しさをキープしておかなくてはならない。

 6月19日に職場が実質上主催し、私がコーディネーターをするシンポジウムがあるので、とりあえずはそれに向けてのヒートアップで乗り切ることにする。

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6月3日(木)/地ビール

 とてつもなく気を遣ったり神経をすり減らしたりしたわけではなかったが、なんとなく重荷になっていて参加した日はぐったりと疲れた「介護支援専門員実務研修」が今日でようやく終わった。晴れて私も介護支援専門員になる。

 で、同じ職場から参加していた看護婦さん二人と打ち上げをしようということになって、研修会場と職場のちょうど中間にある伊丹市の地ビールレストランにひさしぶりに行ってきた。

 以前にきたとき2種類だつた地ビールはいつのまにか4銘柄になり、平日とはいえたいへん繁盛していた。微妙な味わいの違いのある地ビールは、ビール好き人間の大きな楽しみである。よく考えたら、前の日曜日にも、関空からの帰路、大阪梅田の地ビールレストランで夕食をとったのであった。

 地ビールの第一次ブームが終息して、成功した蔵とそうでないところが明暗分けたとも聞いているが、みんながんばってほしいものである。

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6月2日(水)/すっとする錠剤2

 今日と明日は介護支援専門員実務研修で朝から夕刻まで缶詰でグループ・カンファレンスである。6人が一グループで各自の実習ケースを討議するというプログラムで、いろいろな職種の人がいるのでそれなりに刺激的で、まあ眠気のスキはなかった。

 しかし、最後に主催者が諸注意などしゃべりだすとちとあやしくなりかけ、思わず例の錠剤を取出したのであるが、ふと見ると同じグループのメンバーのおひとりも同種のものを摂取中。

 「眠気を飛ばしてくれるなら、添加物の塊だろうが何だろうが、すがりついてしまいます」というご賛同を昨日の発言に対するコメントとしていただいて、意外にも愛用者が多そうだと思ったのだが、いきなりそれが証明されたようなもの。

 ついでながら、この錠剤を舐めたあと、冷えたミネラルウォーターを飲めば、痛みを伴う強い刺激にとりあえず目が醒めること請け合い。しかし、不健康なことしとるなあ。

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6月1日(火)/すっとする錠剤

 いつのころからか、錠剤状の粒が50ケほど入ったのがコンビニや駅売店で売られるようになっていて、なにかの機会に口にして、不覚にも溺れている。

 ポケットから取出して、ジャラジャラいわせつつ2錠ほど取出してなめる。そこにミネラルウオーターなど含むと強い刺激がなんともいえぬ。

 添加物が含まれた食べ物をできるだけ避けるような生活をしているのに、添加物だけでできたような得体の知れぬ錠剤を愛用している矛盾。しかし、この刺激がいつもいつも眠気の残る目を醒めさせ、我に帰る作用をさせる。ちょっとヤバいかなと思いつつ、また明日もおそらくコンビニに立ち寄るのである。

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