世紀末・わんど覚え帳/5月上半期


草津市立水性植物園のハスの花(1999/05/02)



5月15日(土)/ビッビッビッビィーールウ

 土曜日だが午後から訪問診療に出かけて、しかも今日の北摂は蒸し暑かった。施設に帰ってから、周囲の植込みの植物たちに元気がないのが気になって、これは「脱水」だ。思わず水やりなどをしてしまった。

 よけいなことをしたせいで仕事が残り、退勤のタイムカードを押したのはもう7時を回っていた。喉が渇いていた。アルコールに飢えていた。パートナーは夜勤なので、帰宅してもひとりで食事しなければならないという弱みが、つい足を馴染みの居酒屋さんに向けさせたのである。職場から歩いて3分ほどのいい酒が置いてあって肴も旨い店である。

 「お、今日はお一人ですか」という亭主の声にかぶせるように、ともかくビールビールなまちゅうぅぅ、と叫んでいた。

 ずっとこういうことをしてはクセになると思って辛抱していたのだが、とうとうやってしまった。クセにならなければいいのだが(まるで人ごと)。

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5月14日(金)/暑い

 暖かくなってきた天気がいい初夏だ青葉だといっているうちに、ちょっと暑さを感じるほどになってきた。

 私の職場の建物は南北に長く、事務部門などが西側にあるので、午後からはとても暑いのである。それだけではなく、高齢者や脳血管障害の後遺症のかたは体温の調節が不調になっていることが多くて、急に気温があがると体温も高くなることがある。

 それでさすがに今日は午後3時前から冷房運転ができるようにセットせざるをえなかったのである。私はかなりの暑がりなので、それは嬉しい。しかし経営を考えるとむやみに空調を多用することは望ましくないわけだ。

 これだけ好天が続いていると埃っぽくて窓を開け放つこともままならないので、数ヶ月はしかたがないのだろう。市街地の便利さと引き換えなのである。

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5月13日(木)/下着まで臭い

 匂いシリーズである。

 市が主催する会議の年に一度の懇親会があって、昨年に引き続き参加してきた。市内の料理屋さんでの宴会で、食べ物はまずまずおいしくいただいてきた。いつものように私はアルコールはビールだけをいただいて、二次会にもちょっとだけ顔を出してうまく抜けて帰ったのである。

 宴会のあといつもつらいのは、服や頭髪にタバコの煙の臭い。今夜も帰宅の電車の中ですでに感じていたのだが、帰宅して風呂に入ろうとしたら、下着にも臭いがこびりついている。

 おミズのおねえさん(だけではないのだが)の「匂い」も困るが、喫煙者がなにも感じておられないらしい「タバコの煙の臭い」というのも、これはこれでえげつないものだ、ほんま。

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5月12日(水)/梅ワイン

 じつは今日一日和歌山県で遊んでいた。連休を避けた休暇に白浜温泉で知り合いのリゾートマンション泊を頼んで安上がりの温泉旅行なのである。

 昨日の発泡酒は、仕事を終えて深夜にマンションに着いてからのことなのであった。

 で、今日は「南紀熊野体験博」につられて中辺路町まで出かけてきた。いわゆる「熊野古道」である。以前にこの方面にきたときの印象と違って国道の整備が進み、中辺路はもう辺境ではなくなっていた。いいか悪いかはともかく、気軽に熊野の深い懐まででかけることができるのは、時間のない私にはありがたいと思う。

 それで、収穫がひとつ。梅ワイン「SUPER KINOKUNI」。梅酒を発酵させて造るというこのワイン、たいへんさっぱりして梅酒の(私のような酒飲みには堪えがたい)甘みが消え、硬派の口当たりになっています。値段も安くてたいへん気にいりましたが、おそらく当地でしか入手できないようです。私自身の覚えのためにも醸造元を記録しておきます。

    和歌山県西牟婁郡中辺路町小皆560 木の国酒造(株)0739-64-1310

 いやはや、毎日酒の話題ばかり、申し訳ない。

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5月11日(火)/発泡酒

 ビールが切れていたのでコンビニでなにげなく缶ビールを買った。いつも飲む銘柄がたまたま目につかなかったので、よく見もしないで手にとったのだが、風呂上がりにまたラベルも見ずに栓を抜いて飲んでみると、これがなんだかたよりない味。

 よく診てみると「発泡酒」とあるではないか。うーん。こだわりのビール飲み人としてまことに恥ずかしいものを飲んでしまった。

 それにしてもなんともいえぬ甘みというかなんというか、これはちょっと私の飲むものではないと思ったのだった。いやこれは偏見かもしれないかなあ。

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5月10日(月)/カメラ

 デジタルカメラにばかり目がいっていて、ここのところ普通のカメラにちょっとご無沙汰であった。以前から持っていたコンパクトカメラは娘が北海道に持っていったので、AF以前の一眼レフが2台。これらはカサが高くていつも持ち歩くわけにはいかない。交換レンズ一式の中には反射式 500mmなどというすさまじいものもある。

 で、昨日の梅田行きは、手軽に持ち歩けるカメラを買いにというわけであった。で、いま買うならやはり APSやね、ということで、ではなるべく小さくてそれなりに機能の豊富で安いもの、と歩き回ったのであった。

 それにしても、技術の進歩はすごい。たかだか 100枚入りの名刺の箱くらいのサイズでズームレンズ。そして何よりも、それが定価の半額だということ。

 またしばらく遊べそうである。

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5月9日(日)/匂い

 午後から買い物に梅田まででかけた。

 気温が高いので、街のひとびとはもう夏の装いである。私自身、下着のシャツなしでカッター一枚にジーンズという軽装で盛り場をうろついていた。

 ところで、10年あまり前にタバコをやめてから、私は匂いにたいへん敏感になっている。タバコの臭いはかなり遠くでも分かるし、おいしそうな匂いや花やハーブの香りもよく感じる。つまり、これは善し悪しである。

 今日の梅田歩きで、辟易したのが女性の香料。ご自身はよかれと思っていらっしゃるのだろうし、ひょっとしたら上等のブランドものなのかもしれないが、ああいうものはかすかに感じられるのがいいので、地下街の雑踏やけっこう混んでいる電車の中でプンプン匂うような使いかたでは、ほんとに品が感じられないのである。
 ま、都会のいろいろな匂いの混ざった中で自己主張しようとするとそうなるのかもしれないが、ひょっとしたら鼻がお悪いのかなとも思ってしまう。それとも喫煙なさるのだろうか。いずれにしてもお近づきにはなりたくないものだ(あちらが近づいてくれないか)。
 は? 私の匂いですか? そりゃあ、おっさんくさい、に決まってまんがな :-)
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5月8日(土)/モデルルーム

 通勤途中の空き地に突然とんでもなく大きなプレハブ建物が建ちだした。

 これはいったいなんなんだと思っているうちに、その正面側に建物とは不釣り合いなタイル装飾が施され、前の荒れ地が舗装され、汚れた金網の柵が取り払われてしゃれた木の柵に替えられる。

 そのうち、室内も小ぎれいにレイアウトされて、正面に切り抜き看板。ふうむ、近くで間もなく着工されるマンションのモデルルーム兼相談事務所なのであった。

 しかし、どう考えても、いかにプレハブとはいえ、エクステリア/インテリアにこれだけ凝れば、一千万くらいはかかっているのではないだろうか。マンションが全50戸として一軒あたり20万円。けっこう大きい(と私は思う)。

 作りはじめから見ていると、こんなバラック建てで表面だけ飾りたてて、それで商売できるなんて、などと憎そいことをつい考えてしまうのであった。

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5月7日(金)/夏日

 昨日が立夏だったからでもないのだろうが、今日の北摂は完全に夏日。北近畿の豊岡では30度近かったらしい。

 昼間にすこし外出する用件があった。1時間ほど出かけて帰ってきたら、喉がからからになってしまっていた。事務所の冷蔵庫を開けるとビールが目に入った。真っ昼間から思わず飲みたくなってしまったのだった。

 それから帰宅して飲むまでの時間の長かったこと。ようやくビールを飲んでほっとした今。

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5月6日(木)/身体がだるい

 途中で職場に出たとはいえ、さすがにこれだけ「休みの日」が続くと、職場復帰に抵抗があるような感じが強い。目ざめて食べて着替えてバス停に向かう足が重いのである。

 新聞やテレビニュースでもサラリーマンのみなさんの「だるさ」が話題になっているが、こういう気分になるくらいなら、べつに海外旅行にいくわけでもないのだから、やはり仕事をしていたほうが疲れないのかもしれない。

 こんなことを言うと休みをとれなかったかたには申し訳ないとは思うのだが…。

 さ、つぎの祝日は秋か。いや、海の日とかいうのがあったかな。

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5月5日(水)/実家2

 というわけで、飲んだくれて泊った実家の朝。迂闊にもこの家には「雨戸」というものがあるのを忘れていたのだった。自分の家の窓はカーテンか障子なので、朝になればきっちりと部屋が明るくなるのだが、この家は雨戸のために室内は完全に外光が遮断されているのである。

 で、ふと目ざめて、あれれまだ暗いんかと思いつつ腕時計を見ると、これはこれはもうなんと9時前。私の早起きグセは単に部屋が明るくなるからだったと判明(つまり年をとって早く目ざめるのではないのだ)。

 それでもまあ9時では落ち着かずに起きていって洗顔歯磨きをして、すでに3時間ほど前から起きている老親に朝の挨拶をしたのであった :-)

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5月4日(火)/実家

 兄弟家族の予定がうまく一致して、実家で大集合することになった。正月にも集まらないほどの面子が、夕刻から広くもない実家のリビングダイニングでわいわいとやりだしたのだった。

 私はパートナーが夜勤なのでどうせ「にわかチョンガー」で明日も休日という気楽な気分、すぐ下の弟は実家の向かいに住んでいるし、ついつい酒やビールが進んで老親にはちと負担の大きい午前1時まで。

 何十年ぶりかの記憶もない実家泊りの夜が更けているのであった。

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5月3日(月)/まだ休み

 前の勤務先だと連休に必ず一、二回の当直勤務が入っていたものだが、老人保健施設ではそれがないのでほぼ暦どおりの休みになっている。パートナーが勤務で朝から出勤したので、ゆっくりと朝食をとり、グリーンに水をやり、昨日買ってきて水を張ってある水盤にウオーターポピーの一部を植えかえた。この水盤には、いまは一斗樽に棲んでいるメダカを移す予定なのだ。

 10時半ごろから出かけて連休特売で安く出ているSCSIハードディスクを買いに寄ってから職場に顔を出した。休みとはいえ、さすがに途中で一、二度は様子をみにいかなければ不安である。

 午後遅くまで職場でウロついて駅前のデパートや書店やレンタルビデオショップを覗いて帰宅。明るいうちから風呂に入っていやはやいい気分だ。明日もまだ休みである。しかしなんだか身も心もダラけそうではある。

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5月2日(日)/交通集中による渋滞

 連休や年末年始の、休日が続くときには、いつもと違う場所で違う時間に渋滞しているので困ることがある。

 今日もラジオの交通情報を聞いていると、名神や中国道では、いつもの場所以外にもなんでやねんという所が先頭で渋滞していたようであった。名神では天王山/梶原トンネル付近が車線増設でほとんど渋滞しなくなったぶん、上りの京都東や下りの茨木などがネックになっているようである。

 町のなかでも唐突に混んでいてイラつくことも多いのだが、ま、いつものように電車か徒歩がやはり正解なのかもしれない。

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5月1日(土)/エスニック料理

 なぜか滋賀県大津市のアミューズメントビルにあるエスニックレストランで夕食をとることになった。

 タイ料理は大阪キタによく行っていたお店があり、そこはスタッフがみなさんタイのかたで、ほぼネイティブなタイ料理を食べることができるのだが、最近すこし足が遠のいている。

 で、今夜のお店は、タイ料理だけでなく韓国や香港を含むアジア料理全般をカバーするお店であった。料理はなかなか旨かったけれども、やはりちと万人向けにカドを削ってあるような印象を持った。


浜大津港の夕暮れ

 それでもまあ、窓から大津港のライトアップされた噴水とディナークルーズの「ミシガン・ビアンカ」の明かりを見ながらの夕食はなかなか満足するものであった。ゴールデンウイークのささやかな贅沢。





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