駄理雑言 '97/6月下旬



6月30日/ますます早起き

 ひさしぶりにカーーッと朝から晴れました。湿度が低くて気持ちのいい朝だったのですが、日差しが強ければ強いほど、寝ている部屋の明るさが強くなってきて、それでなくともゆっくりと寝ていられないのに、ますます早起きになってしまいます。

 今朝はじつに5時半に起きてしまいました。前日は当直が忙しくて3時間弱しか眠っておらず、早く寝ようと思いつつついいつもの午前1時すぎまで起きていましたのに、たった4時間あまりで目覚めてしまいました。ひぃー。

 で、起きてしまうと空腹がつらいので早くに朝食をとり、食事が早くすめば暑くならないうちに出勤しようかと思ってしまって、いつもより30分ほども早いバスに乗ってしまいました。

 うーむ。なんだかフラストレーションがたまる。

manager 上農哲朗(wando)

6月29日/大規模商業施設

 大阪市の西のターミナル駅前にある大規模な商業施設のあるビルに用があってでかけました。高層ビルが2棟、中層ビル1棟にアイデアのすごい大きな室内プールを中心としたスポーツ施設棟があるという、大阪ベイエリア開発の中心のような施設です。

 今日行ったところは、大阪市の市民のためのセンターのようなところで、これはかなり立派なもの。たいへん羨ましいけど、利用登録は市民か市内に勤務先がある者に限るということで私には資格なし。

 それはともかく、日曜日の午後早くだというのに、この商業施設には人影がまばらでした。大阪では次から次へとこういう箱モノができていまして、ま、それらの多くはバブル華やかなころに計画されたということもあり、賑わうのはオープンからの短期間だけなのではないかと思えます。だいいち、そういう施設のどこに行ってもほとんど違いがないのでありますね、私らおぢさんの目からみたら。今日は偶然にも我が家の女性たちもミナミに最近できた大規模地下街にでかけてきたようですが、やはりおなじような感想を述べております。

 無駄遣いというか、無益な消費というか、おりしも今夜のテレビ「特命リサーチ200X」ではヒートアイランド現象を扱ってました。バチがあたったんですな、都市の灼熱は。

6月28日/おどろいた

 季節はずれの台風がまたやってきて、たまたま私はひさしぶりの当直勤務、わさわさと落ち着けない晩だなあと思っていたら、いきなりの大ニュース。

 8時までの担当時間を終えて勝新さんの映画「続・悪名」を見ていたら速報が入りました。その後、容疑者が未成年者だというようにつぎつぎと驚きの連続になってしまったのでした。

 うーん、台風はどこかに飛んでいってしまった。

6月27日/ああああ

 えーと。

 職場のみんなと呑み会をして帰宅して遅いニュースを見てましたら、ななななんと私の職場のある川西市の市会議長が妻を餓死させて逮捕されたというではありませんか。

 弱っていたのに医者にも見せずというのですが、私のようになんとか困っておられる在宅の患者さんを…と思っている者にとってはかなりショックです。そういうケースを探り当てられていなかったという点、そのうえそれが市会議員であったということ。

 眠りにつけないまことに嫌な気分です。

6月26日/暑い暑いよぉ

 夕刻、職場を統括している部署にいつものように立ち寄りましたら、おもに渉外的な仕事をしているご同輩(もしくはすこし上)のおっちゃんが外から帰ってきまして、開口一番「暑い暑い暑い暑い」。彼のクルマはほとんど黒色のようなので、よけいに暑いんでしょう。

 幸いにも今日の私の勤務はほとんど院内、デイケアのお迎えには行ってましたが、ま、それは朝早いのでまだ暑さはそれほどではありませんでした。往診日ではなくてよかった :-)

 今日の大阪の予想最高気温は31度、これは7月中旬なみだとのこと。はーー、天神祭でありますな、それ。

6月25日/草の香り

 今日は梅雨らしい一日。なんだかベタベタとして不快このうえなし。そのうえ月にいちどの長距離往診日であり、日程の都合で昼食もそこそこにでかけなければならないほどの詰まりようでした。

 しかし、長距離日は北のほうの田園/山間を走る嬉しい日でもあります。

 なかなか効かないとはいえクーラーの入った往診車を降りるとムッとした湿気が襲う。が、湿気と同時にずーーっとなつかしい草の香りがします。40年も前に原っぱや川岸を走りまわっていたころによく匂ったあの香り。大和川の水練学校での脱衣場のテントの周りの香り。

 草は香るのですよ。

6月24日/キルト模様の歩道

 最近は街の美観を考えていろいろな試みがなされていますが、歩道や小さい道にしゃれたレンガを張ることがはやっているようです。

 この装飾、施行直後はなかなかいいのですが、時間の経過とともになんともいえぬ醜態をさらすところが増えていますね。

 私の職場のある街は、県道の歩道のそれが完成したすぐあとに震災が襲って、地面そのものが波打ってしまいましたので、これはしかたがないと思います。でも、今日も歩いていた大阪市内の某所では、そのレンガをばっさりと切り取って道路工事をし、そのあとは無粋なアスファルトで埋めてある、しかもそれが何重にもあるので、これはまるでキルトであります。

 いずれいっときに全面改修するんでしょうけど、いやーもったいないもんです。自分の懐が痛むなら、とてもこういう造作はできないもんだと思いました。

6月23日/めだか

 何年か前に知り合いのかたにいただいた日本酒の一斗樽がありまして、それでウオーターポピーを育てています。ボウフラがわいてはいかんので、めだか(*1)を買ってきて入れたままにしていました。もうすでに数回の孵化があって、毎年いまごろになると乳児めだかがぴこぴこと泳ぐ姿が見られます。

 そして、今年はその乳児めだかが、確認できただけでも10匹を越えています。毎年だいたい3、4匹なので、今年はかなり多いのです。

 ま、毎朝餌こそあげていますが、何年もほったらかしの樽、考えようによっては自然の小さな池のようなものかもしれません。今年はウオーターポピーが繁りすぎている傾向もありますし、そこに風来坊の蛾が産卵していったのか、つぎからつぎへと青虫が育って葉を食い荒らしていたりしますが、ま、自然のまま放っておいてみようと思っています。

 気がついたらとてつもないめだかの数になっているかもしれません。

    (*1)正確には「めだか」でなくたぶん「かだやし」。

6月22日/梅雨はいやだねぇ

 イベントが終わって、たまたま招待券をいただいていたのでビヤガーデンに行きました。今日は一日どんよりとした湿っぽい一日だったものの、宵の高層ビル屋上では気分のいい風が吹いていました。うむうむビールが旨い。

 でもこのビヤガーデン、午後9時で閉店ということで、それ、わしわしと店から追い出されそうになったまさにそのタイミングで、空から大粒の雨滴が落ちてきました。「はよ帰れや、われぇ」と言われているようで、そそくさと帰り支度になりましたが、それにしてもまあ、梅雨はいやですねえ。

6月21日/散髪した

 しばらく時間がとれず髪が伸びていましたので、今日の午後早くから散髪をしてきました。夏に向かって短い目に仕上げてもらって、気分もさっぱりとしました。機嫌もよくなったみたい :-)

 今日の台風一過はほとんど真夏の日差しでして、散髪に向かう道ではじっとりと頭にまで汗をかきましたが、髪が短くなってからは気のせいか暑さの感じもましになったようでした。

 ほんとうのことを言うと、丸刈りにしたいところですが、それではあまりにも人相が、ね。

6月20日/短気は損気でっしぇえホンマ

 会議がありまして、ごたごたとやってたのですが、うううう、おまえら煮えきらんのぉ、などとついキレてしまいまして、また仕事を増やしてしまいました。なぁに、増発しなければならないのに人手がないというので、デイケアの迎えの車の運転手はワシがやるっ、と言っただけですが ^^;

 どうせデイケアお迎え車の出発の時刻には出勤していますし、土地勘は往診で鍛えてある。状況が変わる予定の2ヶ月後まではワシがやる、と宣言しました。橋本首相だって「火だるまになっても行革をするっ」とおっしゃってるではおまへんか :-) 総理大臣が火だるまになるのに、デイケアの責任者が車の運転くらいしなくてどーする、というわけですね。あはは。

 しかしま、私ゃ年とっても短気は直らん。

6月19日/台風がきている

 季節はずれの台風が近づいてきまして、ベランダに置いてある鉢を風当たりの少ないところに移動しました。コスモスやユリなど、茎が長く伸びたものは、室内に移してしまいました。

 いまのところ雨はそれほどではありませんが、けっこう強い風が吹いてきました。窓を開けると風が吹きぬけてなかなか快適ではあります。明日の朝に最接近するようですから、悠長なことは言っていられないのでしょうけど。

 台風が通り抜けたあと、南から夏の空気がどっと入ってくるのではないかと思いますが、週末はいろいろと予定があるのであまり暑くなってもらっては困るんです。

6月18日/日が長くなった

 もうすぐ夏至だからしかたがないのですが、なんと日が長いこと。

 寝ている部屋は和室のしつらえでして、窓の内側には障子があるだけ、しかも窓は東向きなので、朝は早くから明るくなり、ただでさえゆっくりと眠れないのにさらに目覚めがどんどん早くなります。今朝は6時はるかに前に起床。

 そうして、夕刻はなかなか暗くならないために、油断して職場で何かをしていますと、つい遅くなってしまいます。

 なんだか損したような得したような…。

6月17日/お誕生日

 昨年の今日、長く家族の一員であったイヌのモモが亡くなりました。つまり、今日はモモの命日です。

 わがパートナーは今夜は夜勤で不在、しかし彼女は一年間ずっと続けているお供えの膳に今夜はケーキを上げてくれとメッセージを残していました。末期には病気のために苦しい闘病の日々を過ごしたモモが、楽になって再び生きることになった来世での、おめでたい一年目のお誕生日だという意味だと了解しました。念入りに遺影にお参りしたあと、娘と明るく乾杯してモモの新たな一歳を祝いました。

 ちょっとわがままさせてください。1年前の日記の引用。

|老犬の死/6月17日
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|
| 頑張って闘病していた我が家の老犬モモでしたが、今日の午前2時17分に亡
|くなりました。家族全員が見守っている中での死は、ペットとしてはたいへん
|幸せな旅立ちだったと思っています。
|
| われわれ家族と14年にわたって暮らしてきた彼の死は、しかしやはりわれわ
|れにはかなりの衝撃であります。一人っ子である娘は、ものごころついたとき
|から兄弟のように暮らしてきましたから寂しがりようもひとしおですし、自ら
|母親と称して恥じなかったパートナーは、ほとんど呆然自失といった状態であ
|りましたが、プロはプロとして今夜は夜勤についております。そうして私は、
|少年のころからたびたび家の犬の死を経験してきたものの、やはり同じ寝床で
|ひとつの枕を使うような仲であった彼の死には特別の感慨があります。
|
| いま彼の遺骸は、彼が好きな場所だったオーディオラックを祭壇にして安置
|してあり、明日午後から荼毘に付すことにしています。今日勤務を終えて帰宅
|する足が重くてまいりました。
|
|    【お詫び】たいへん私的な内容でごめんなさい。どうしても今日とい
|    う日を記録しておきたかったのです。どうかご容赦ください。
 そうだ、パートナーは昨年の今夜も夜勤をしていたんでした。うーん、もう1年たってしまったのか…。

6月16日/錆臭いおじや

 昨年末に転居してきたいまのマンションには、ガスの回路が作り付けのコンロ以外にはありません。安全性のためだと思いますが、引っ越してはじめは唖然としました。なにしろ、鍋物大好きな我が家、大きな土鍋を囲んで鍋をつつくという楽しみの危機だったのです。

 そういうわけで、電磁波の恐怖はあるものの、しかたなく電磁調理器と鉄鍋を手に入れて、以来これを使いつづけています。土鍋は関東煮に使うくらいの地位におちぶれています。

 暑くても鍋物寒くてもビール、というのが家訓ですから、昨夜も寄せ鍋で一杯やっていました。そしてエキスのよく出たダシを使って今朝はおじやを作ったのですが、まだ以前の土鍋の習慣が抜けないまま、鉄鍋に冷やご飯を入れておじやを作りましたら、たった一晩だけだというのに、このおじやが錆臭い。もっとも、ここのところの水道のカビ臭さよりはまだ辛抱できるもの、死にゃあせんと全部平らげてしまいました。でもうまくなかった。





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