私の住んでいる市は、財政がかなり苦しくて、全国的にみても貧乏な市になっているらしい。市道の整備など、遅々として進みません。しかしこの市は、市立の植物園を持っているほど、大阪近郊にしては緑について贅沢な町です。
金はないけど緑は多い、のがいいか、緑はないけど金はある、というのが正解なのか、私には分かりませんが、しかし、府道が万年渋滞でクルマの音がたいしてうるさくないこともあいまって、私には緑の多い町であるのが住み心地がいいなあと思うのでありました。
この踊り場に独特の香りがいつも漂っています。地階食料品売場からのいろいろな食べ物の混ざりあった香り。不快ではありません、すくなくとも私には。
この香りは、私が高校に通っているころからずっと同じです(私は大阪天王寺から西宮の高校に通ってたので梅田は毎日通過? してたのだ)。要するに阪急百貨店の香り。で、お隣の阪神百貨店の香りというのもあるのですが、それは歴史の違いというか、私の記憶のなかでは新参なんです。
梅田に行くたびに、その漂い香を確認して、なぜか安心するのでありました。
私は毎朝一駅だけ電車に乗ります。それも大阪とは逆方向ですから、車内はガラガラです。ホームの反対側の大阪行きのほうでは地獄のような混雑電車が出入りしています。
大阪への満員電車がひっきりなしに出ていくのですが、でも大阪へばかり行くわけでは、当然ながら、ありません。大阪へ着いた列車は、また大阪から出る方向に同じ頻度で走ってこざるをえません。ですから、私が乗る列車は、そういう大阪から反射してきた :-) 電車。それはまだまだ混雑の名残を生々しく残して走ってきます。寒い日にはガラスが曇ったまま、天気がいいときは南側の窓にはすべてブラインドが降ろされている、雨が激しければ床がボトボト…、という具合。
そうして、ここしばらくのように変に蒸し暑いような日には、車内になんともいえない悪臭が残っているのです。うーん、汗と香水と整髪料と、ま、たとえばシッコなども、そういうものがゴッタになっているのでしょうね。
私にはちょっとかなわんことではありますよ。でも毎日まいにち大阪への混雑を我慢なさっている人たちのことを思うと、嫌がっていてはバチが当たるかもしれんと思うのでした。
もともとネツトの公開日記は、こういう「いつもの一日」のなかにも何かを見つけようという気持ちで始めたわけですが、それも5年にもなりますと、うーん、見つけられない日もあるわな ^^;
これで、ま、元気でいれば、まだ数十年も続くのでしょうね。などということを考えるとき、私はちょっと鬱ぎみなんです。こういうときはあせってはあきまへん。できたら仕事はサボりたいんですが、ま、仕事してるときは元気だからそうも言ってられませんか。
起きたのは8時ごろでしたが、寝床の中で新聞や本を読んでゴロゴロし、朝食をとったのがもう10時すぎ。買い物がてらの外出をして、無目的にホームセンター(DIY 店)でいろんなものを買ってしまい、さらにマーケットでわんさと食材を購入。
ふと気がついたら昼ご飯を食べ損ねていました。
なんだか無駄な一日だったような…。
最近のテレビではちょっとついていけないコント風の若手漫才が少なくなくて、私のように昔からの大阪人間には寂しい思いもしています。しかし今日はなつかしいコンビも多く見ることができて退屈しませんでした。あ、そういえばこのトリオのリーダーはもう亡くなったんだった、とか、ひぇーえらい歳とりはったなあ、とか、若手だと思ってたのになかなかオモロなっとるやん、とか…。
それにしてもやはりベテランの「間」。大阪の会話の原点、勉強になります。
たかだか5年ほど前までは、おつきあいでもしっかり飲み食いしていたのですが、最近はさっぱりそういう割り切りができなくなりました。ま、我(が)が通せるような立場にいることもありますが、いつまでも人にばかり合せているわけにはいかんという気持ちがないといえばウソになる(なんと持って回った言い回し…)。
こんなんは寿命を延ばすのか縮めるのか…。
幸い、私は今日は往診の予定はなく、午後はずっと事務作業でパソコンに向かっていました。先日書きましたように、医局は涼しいので、パソコン作業には何らストレスがない私、日中は楽な勤務をさせていただきました。
しかし、帰宅するときの駅までは一気に地獄でした。ただでさえ風が強くて傘が役立たないうえに、ビルの横ではいわゆる「ビル風」が猛烈に吹いていて、これはもう「ビル暴風雨」です。たった5分ほどの歩きで靴とスラックスはすっかりボトボト、ジャケットの袖口も絞れば水が出てくるくらいになってしまいました。
ま、最初のビル暴風雨の洗礼は、なにあろう、自分の職場の建物だったので、文句もいってられないのでありました。
しかしそれにしても、なんだか今年はえらい天候がしばしば襲ってきますね。
今日は所用があって午後から大阪へ出ていたのですが、行く先々で暑くてまいりました。昼食もほんとうはひさしぶりに地下街のカレーライスが食べたかったのですが、行き着くまでの暑さにまいってトロロソバ(冷)に日和ってしまったくらいです。
身体がまだ春なのに周囲がいきなり夏になると、やはり体調は変になるようで、午後から歩き回ったためもあって、帰宅したらもうぐったりしています。雨が降ってきたので少しは涼しくなりそうですが、もうエエわ。
乗ったバスも電車も、冷房が入っていて気持ちがいい。しかし、職場に着いたら、やはりまだ5月初旬ということで冷房に切り替わっていません。午後から会議のため市役所へ出向きましたが、とうぜんのことながら冷房ではない。会議を終えて出てきた外は、これはもうまさに夏。さもあらん、最高気温はほとんど30度だったようです。
職場に帰ったら、数少ない単独エアコンの可能な医局は快適な涼しさ。ぞろりと医者連中がだらけていました。なんで医局だけ別回路やねん(って、医局長をしていたときに私が手配したのであった)。これから暑いときに訪問診察に出るたびに、涼しい医局でのほほんとしてる若い医者を見てキレそうになる季節なんであります。とほほ。
ひさしぶりに、というか、こちらに引っ越してきてから初めて自転車を引っ張りだしてきて遊びにいってきました。川西の山間部にあるお寺まで往復、電子地図で計測してみたら約18キロ。4キロほどは歩きでしたので、なかなかの運動になりました。
ちょっとあせったのは、帰りの途中でいきにりパンクしたこと。以前だったらパンクのリペアキットは持っていたのですが、いまや「安楽自転車乗り」になっていてなすすべなし。ちょうど自転車屋さんがあったので修理していただいたのでした。
さ、気候もいいし、自転車通勤も考慮しよう。
今夜、あるチェーン居酒屋で夕食をとりました。居酒屋チェーンといえば、若者御用達の安価なそれがありますが、正直なところそういう店ではこれまた食べるものがありません。贅沢といえばそうかもしれませんが…。でも今日の店は少し違いました。値段はたしかにいままでのチェーン居酒屋より少し高いですが、食べ物は「ちょっと舌の肥えたおっちゃん」にも耐えられるものでした。店のブランドの地ビールもなかなか旨かったのが嬉しい。
で、この店、よく見てましたら、家族連れがたいへん多い。じいちゃんばあちゃん連れも目立ちました。従来のファミレスだと行きたくないというオトーサンが少なくないようですが、こういう店だと抵抗なくついてこれるのでしょう。酒も飲めるし。そして、従業員はファミレスと同様にみんなたいへん若い。注文した料理が出てくるのが早い。おそらく調理直前の食材が用意されていて、簡単な調理で完成するという、ファミレスのテクニックを使っているのだと思いました。
そういう見方で観察しますと、最近はターミナルにこの種のファミ居酒屋、幹線道路沿いにはファミ料亭が目立っています。業界はどちらもたいへんなんでしょうね。
で、ローカルニュースに切り替わって、大阪周辺の道路事情がレポートされましたら、こちらはなんといつもの日曜と大差なし、画面には名神の渋滞名所の天王山トンネルの監視カメラの映像が出ていましたが、まったく混雑なし。この東西の差はなんなんでしょう。今日の関西はなにやら不安定なお天気でしたから、そのせいなのでしょうか。夕刻には激しい雨にもなりました。
で、私はひさしぶりの休日日直当直勤務であります。
いまでこそ私はニフティにどっぷりですが、パソコン通信を始めてしばらくはニフティとともにアスキーネットにも同等のアクセスをしていましたし、自分で開設した草の根ネット(わんどねっと――現在も細々と稼働中)はアスキーネットの環境を移植したようなホストプログラム "mmm"を愛用しています。
商用ネットはインターネットとどういう関係で続けていくかということにかなり苦悶していそうだとは思っていましたが、うーん、アスキーがあっさりと撤退するとは…。ま、日本のパソコン通信は、ニフティとビッグローブの超大手と、独特の運営の朝日ネットに、先月から AOLが参入してきたりして、混沌としていることは確か。これからどうなるのでしょうね。
今夜はちょっといつもと違う駄里雑言。
ほんとうはいま日本の国で生きるというのはつらくて不満もいっぱいある状態なのだと思うのに、でもかつて私が知っている労働運動の時代の迫力がないのはなぜなんでしょう。そんなに満たされているか。気力がないなら、メイデイだからといって動員かけて集まるというのも無意味だと思うのであった。
などと、若いころの青臭い突っ張りがふと頭をもたげかけた皐月の初日なのでありました。ちゃんちゃん。