プロジェクターで出力しよう

プロジェクター(exe)ファイルで書き出すと、Flash Player やインターネットブラウザーが無い環境でも、Flash コンテンツを再生することができます。
つまり、インターネット上から、Flash コンテンツを排除しようという世の中の流行に影響されること無く、デスクトップ上でゲームなどのインタラクティブコンテンツをプレイするような場面で大活躍するというわけです。

プロジェクターとは

パソコンに Flash (ソフトウェア)をインストールすると、swf ファイルを再生できるアプリケーションも同時にインストールされます。
そのため、swf ファイルをデスクトップ上で再生できるようになり、ゲームなどのようなインタラクティブなコンテンツを、ブラウザー上と同じようにプレイすることができます。
ところが、Flash がインストールされていない一般的なパソコンでは、デスクトップ上で swf ファイルを再生できません。
そこで、どのようなパソコンでも swf ファイルを再生可能にして、デスクトップ上でインタラクティブコンテンツを楽しむことを可能にした便利なファイル、それが『プロジェクター』です。
プロジェクターは、swf ファイルに、再生用アプリケーションを組み込んで書き出したものというふうに考えると、わかりやすいです。

プロジェクターの書き出し

プロジェクターの書き出しは、他のファイルの書き出しと同じように、『パブリッシュ設定』で行ないます。
まずは、メニューバーの『ファイル』から『パブリッシュ設定』をクリックして、『パブリッシュ設定』ダイアログボックスを開きます。
次に、『形式』タブにある『Windows プロジェクター』(Windows用が必要な場合)または『Macintosh プロジェクター』(Mac用が必要な場合)にチェックを付けます。
パブリッシュ設定では、同時にいくつものファイル形式にパブリッシュすることができるので、必要なものにはすべてチェックを入れて、不必要なものはすべてチェックを外しておきましょう。
最後に『パブリッシュ』ボタンをクリックすると、プロジェクターファイル(exe)として、指定したフォルダ内(デフォルトの場合は flaファイルが保存されている場所)に保存されます。

プロジェクターの使い道について

プロジェクターファイルは、どのようなパソコンでも再生できるため、さまざまな使い道が考えられます。
例えば…

など、いろいろとありますね。
特に、タッチパネルのモニターと組み合わせると、ビジネス方面にも活用の幅が広がります。

プロジェクターを全画面表示させるには

上記のような使い道を考えると、プロジェクターファイルを起動させた際に、全画面表示(フルスクリーンモード)になったほうが望ましい場合が多いです。
全画面表示させると、制作したコンテンツを画面いっぱいに広々と使うことができるため、オリジナリティな雰囲気が高まります。
プロジェクターを全画面表示をさせる方法は、fla ファイルの編集の際にアクションスクリプトを使用します。

具体的な方法としては、まずは1フレーム目(できればアクションスクリプト記述用のレイヤーを使用)に空白キーフレームを挿入します。
空白キーフレームを選択した状態で『アクションパネル』を開いて、以下のアクションスクリプトを記述します。

fscommand("fullscreen","true");

これだけで完了です。
この作業により、プロジェクターファイルを起動して、再生ヘッドが1フレーム目に到達した瞬間に、全画面表示になります。
全画面表示になると、通常のウィンドウとは形状が異なるため、例えばファイルを終了させたい時などに、本来のステージサイズに一度戻す必要があります。
Windows の場合では、キーボードの左上周辺にある『Esc (エスケープ)』キーを押すと、全画面表示が解除され、本来のステージサイズに戻ります。
ファイルを終了させたい時は、そのままウィンドウの『×(閉じる)』ボタンで終了します。

さて、プロジェクター(exe)ファイルでの書き出しはいかがだったでしょうか。
使い方によってはおもしろいことができそうなファイルだと思いませんか?
Flash Player が袋叩きに合っている今だからこそ、プロジェクターの活用を、ぜひとも検討してみましょう。