まずは薪を集める焚火をするキャンパーは少ないから、雑木林があればだいたい薪は拾える。薪は落ちた枯れ枝だ。かりに枯れてても立ち木を折ってはいけない。あくまでも落ちている枝を集めること。太陽の方向を見て、南斜面など日光の良く当たる場所を選べば、比較的乾燥した薪を集めることができる。 よく乾燥している薪だけを集めたいのはやまやまだが、そう思いどおりにはいかない。だいたいが多少なりとも湿気っている。足で踏み付けて折れるものならとりあえずは大丈夫。太いものでもぐずぐずに腐っていたり、やたら水分を含んで重いもの以外はなんとかなる。とにかく集めよう。ひと晩、焚火をしつづけようとしたら、思った以上の量の薪が必要だ。 集めた薪は40cm程度の長さに折る。足で踏みつけて折るのが手っ取り早い。折れないものは鉈などを使っておおまかに長さを整える。(すべて拾った枝でやるのはけっこうたいへん。市販の薪を用意しておき、火の起こし初めはこれででやるという手もある。キャンプ場以外のところで焚火をする時や、遅い時間にキャンプ場についた時など便利) 燃えやす薪と燃えにくい薪 反対に、木質の柔らかい木は火付きが良く一気に燃えるが、煙が多く火持ちが悪い。しかもおき火もできにくい。燃え上がる炎が大きいので火力はあるが、燃えつきるのも早いので絶えず薪を追加しなければならない。 常緑樹、針葉樹のマツ、スギ、ヒノキ、シラカバ、カラマツなどがこの仲間。煮物やシチューなど鍋を使った料理や、飯ごうなど炎で包み込むように調理する料理にむいている。
理想的には、焚火の燃やしはじめは火付きのよい柔らかい木を使い、火が大きくなったら硬い木を加えて行くのがベストだ。 焚火料理をひとつの焚火ですべてをまかなう場合は、最初に火付きのいい柔らかい木で煮物やご飯などを作り、その後、硬い木をくべて焼き物をするのがよいだろう。焚火料理のポイントはなんといってもおき火が上手くできるかどうかだ。おき火というのは、焚火が炭火に近い状態にになることで、安定した強い火力が持続する。このような状態になると、焼き物にはぴったり。煙りも少なく遠赤外線でじっくり焼くことができる。
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