正しい?
焚火の基礎知識.1

正しい焚火の楽しみかた

薪拾い  手軽に焚火をするならキャンプ場で売っている薪を使うのが便利だが、自然の中で本当の焚火を楽しみたいのなら、薪拾いから始めることをお勧めする。まわりが雑木林ならけっこう枯れ枝が拾えるはずだ。多少湿っていても良い。とにかく集める。ひたすら薪を拾い集める。
キャンプ場ならいちおう薪は売っているからそれなりに買えばいいと思うかもしれないが、これは金の問題ではない。焚火を楽しむためには、薪拾いが絶対必要なのだ。
森や雑木林のなかで薪を拾いながらネイチャーウオッチング。可憐に咲く野草、鳥のさえずり、四季それぞれの自然が楽しめる。(と、書いていたら妻に「嘘ばっかり、アナタいつも必死になって集めているじゃない。」といわれてしまった。)

薪割り  ナタやオノを使って薪を割る。手にあまる倒木などを手ごろな薪にしていくのは、日頃くすぶっているオノレの達成感を満足させてくれる。
できれば自分の手に合ったナタやオノを手に薪割りに挑みたい。
自らが集めた木を前に、ひたすらナタをふりおろす、ひたすら薪を割る。薪を作って焚火をする。ただそれだけだけの事だけど、これは夢中になれる。はまる!男の悦しみである。

 

料理  なんといっても焚火料理だ。自分が作り育てた焚火の炎がシェフであり調味料だ。
「それは遠赤外線のおかげだ」といっては夢がないが、焚火人の魂が素材の味を引き出すのだ。無骨だが旨い。肉や魚をただ焼くだけだが、どんな上手い料理にも負けない。もちろんコツはいる。
おき火を旨く使いこなせるようになったら一人前。火をコントロールするのはコンピュータゲームの比ではない。おもしろい。

焚火  薪を燃やして炎を眺める。そしてまた薪を燃やして炎を眺める。ひと時も同じ形ではいない。立ち上がる炎。ちろちろと燃える炎、愛おしいオレンジ色の宝石のようなおき火。
日々の鬱屈がす〜っと消えてゆくのが感じられるはずだ。こんなに楽しい遊びはない。これで酒でもあれば最高。至福の時!野生の時!(翌日の二日酔いは御愛嬌というものか。飲み過ぎに注意!)

さて、そろそろ焚火の時間しますか!