恐るべし!グレンスフォシュ・ブルークス斧

薪割りに欠かせないのが「斧」。 僕はスエーデン製のグレンスフォシュ・ブルークスを愛用している。
メインは薪割り鎚(Splitting Maul)。グレンスで一番大きいモデルだ。ヘッド重量 は2.4kg、ヒッコリー材の柄80cm。これはクサビのように上からたたいて木を割ることもできる設計だ。大型薪割り斧(LargeSplitting Axe=1.6kg/70cm)もあるが、ラージという
割に思ったより小さく、直径40cm超の材を割るには心もとなかったので、薪割り鎚にした。

サブで小型薪割り斧(Small Splitting Axe=0.9kg/50cm)を使っている。これは、焚き付け用の細木や忠薪を作りのに片手でも両手でも扱えるので便利だ。
グレンスの凄いところは、斧なのに刃が付いていることだ。刃先がナイフのように鋭い。そして胴の部分が太くなっている。割るという感覚より、切り裂くといった方が良いだろうか。
グレンスの斧にはひとつひとつに職人さんのイニシャルが刻まれている。
僕の場合、 鎚がRA=ルーネ・アンデションさん。スモールがLP=レナート・ペッテションさんだ。その刻印にプロの自信と誇りがうかがえる。
職人さんの温もりが感じられるようで、いっそうの愛着が湧いてくるから不思議なものだ。

上の写真は、僕が使っている歴代の斧だ。
左が最初の一本。カナダ製のgarant社のグリズリーという斧だ。4980円。格好は良いのだが、全体が薄い作りなので、材に食い込みやすい。直径 40〜50cmクラ スの材には歯がたたない。地元の人に「これは枝打ち用」だと教えられた。 形から入ってはいけないと反省しきり。

左から2番目が、米国製WOODING VERON社の薪割り鎚(Wood splitting Mauls )。たぶん8ポンド(3.6kg)。 これはハンマーと斧を合体させたような形をしている。ヘッドを効かせて打ちおろすとかなりの破壊力がある。しかしグレンスの薪割り鎚ほどの鋭さはない。フシそのものを断ち切ることはできない。

左より
●カナダ/garant社製のグリズリー斧 (Grizzly Axe)

●米国/WOODING VERON社製の薪割り鎚(Wood splitting Mauls)
●スエーデン
/グレンスフォシュ・ブルークス社製薪割り鎚(Splitting Maul)
●同/ 小型薪割り斧(Small Splitting Axe)