子育てキャンプも卒業して、妻と二人で大人のキャンプを楽しんではいるが、何か一つ物足りなく感じてしまう今日このごろ。ぼくらのアウトドアの原点「菖蒲が浜キャンプ場」に無性に行って見たくなった。あの時のピリッとした寒さ、目の前に広がる開放的な風景、終わりかけた紅葉。あの場面にもう一度浸って見たかった。
紅葉ももう終わりなので、日光もさほど込んでいないだろうと、たかをくくって9:30頃に自宅を出発した。しかしと言うか、やはりと言うか、東北道は事故渋滞もあり宇都宮までのろのろ運転。日光宇都宮道路では、出口付近が10km進むのに2時間かかる大渋滞。抜けたと思ったら、いろは坂がまたまた渋滞。けっきょくキャンプ場についたのが午後の4:30。日が落ちようとしていた。せっかく日だまりのなかでワインとチーズとフランスパンでのんびりランチを楽しもうと思ったのに。
「昨日はマイナス7度まで下がった」と管理人のおやじ。もちろん承知、その寒さを楽しみにきたのさ。車を駐車場に止め、リヤカーでキャンプ道具を運ぶ。湖のすぐ側にテントを張れるので雰囲気は抜群。いわゆるオートキャンプ場とはひと味ちがう自然に親しんだ素朴なキャンピングを味わうことができる。
湖からの冷たい風の吹くなか、速攻でテントを立てて、火を起こす。焚火の火が起きればひと安心。まずは
12年目の菖蒲が浜にビールで乾杯。夕暮れの中禅寺と紫色の山の陵線が絵のように美しい。やっぱり来てよかった。まもなく夜空は満点の星だ。酒がうまいぞ!!
夕食のメニューは、日本酒に合わせて「モツ入りチゲ鍋」と「室鯵のくさや(こんなところじゃないとにおいがあるにで食べられない)」、ワインに合わせて「ペンネゴルゴンゾーラもどき」と「アンチョビー&トースト」。
フリースの上からダウンのフィールドコート、焚火をしても背中が寒い。火に当たっている部分は熱い。裏になったり表になったり、するめをあぶっているみたい。