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題名 |
「夜よさよなら」 TEMPO |
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出演者 |
渡辺えり子・遠藤靖・内野智 |
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作 |
渡辺えり子 |
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演出 |
渡辺えり子 |
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作曲 |
深沢敦 |
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美術 |
渡辺えり子 |
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照明 |
宮野和夫 |
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音響 |
原島正治(囃組) |
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振付 |
菅原鷹志 |
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殺陣 |
矢車猛(オフィス風来坊) |
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歌唱指導 |
深沢敦 |
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宣伝美術 |
森山信一郎(ADEXinc.) |
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絵画 |
嶺井孝仁 |
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写真 |
室岡浩一 |
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舞台監督 |
内野智 |
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製作 |
おふぃす3〇〇 |
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惹句・挨拶 |
渡辺えり子が描く奇想天外な鎮魂劇、再演決定 (渡辺えり子による文章「解けない謎」掲載) |
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その他・ |
解けない謎 子供の頃、世界は、考えても考えても解けない謎で覆われいて、判らないことだらけだった。 そして、それは大人になれば判ることに違いないと思っていた。 けれど現実に大人になってみても、謎は増々深まるばかりだし、判らない事も増え続ける一方である。 判ったのは、判らない、知らない事が多すぎるとことだけだという気がする。 「死」とはなんだろう? 死ぬことが判っていながら生まれてきた私達は、それでもひたすら生きて、走っている。生きながら「死」に向かっている。 「死」とは何だろう? 人の心を狂わせる戦争も終わらず、いじめも自殺も、殺人も終わらぬこの世界の中の「本当の事」とは何なのだろう。 子供の頃から少しも解けない謎を、それでも解こうとするのも、私達が生の国を走る住人だからだろう。 この「夜よさよなら」は、昨年4月に新人公演として上演された作品「TEMPO」を改題したものである。 書いている最中、阪神大震災、地下鉄サリン事件が起こり、あまりのショックに筆が止まり、虚構のドラマを作ることにむなしさと絶望を感じずにはいられなかった。 公演の日時も迫まり、今の自分の思いを素直に描こうと決めた。それがこの作品「TEMPO-夜よさよなら」だった。昨年暮れに本公演に練り直し、大阪と山形で上演したが、予想以上の反響を得、被災した方々に「勇気を得られた」との感想をいただき、逆に私達がずいぶん励まされ、胸がふるえた。 あの時、一瞬にして止まってしまった時をこの夏、もう一度呼び起こし、謎を解く鍵を再び探してみたいと思っている。 渡辺えり子
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