宇宙堂第3回公演「りぼん」



 



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何のために人は生きるのか?何度も何度も間い続けてきたこの疑問符を、また繰り返さなくてはいけなくなりました。
イラク戦争がぼんやりと終わり、放心状態になりながら新作に取り掛かっています。
攻撃が終わっても、人々が受けた心の傷は癒えることはなく、未だに死に続けている幾多の魂があることは想像に難しくはありません。
戦争で命を奪われるのは、常に弱者たちです。子供や老人、妊婦。そして貧しい人たち。カを持った少数の入々のためだけに戦争はあると言っても過言ではないでしょう。
けれど、推もが愚かだと判っていても、繰り返され、止めることができないこの「戦争」という怪物のあまりの大きさと不確かさに向かい続けているところです。
「演劇」に何ができるのか?それを考えているのです。
人の心を描かなくては、記憶を描かなくては、と、改めて思うのです。
ひとりひとりの命、生活のひとつひとつの大きさを描かなくてはと思うのです。
関東大震災の後に建てられた「同潤会アパート」が次々と取り壊されています。
戸川昌子さんが書いて江戸川乱歩賞を受賞した「大いなる幻影」のモデルになっているのも、その女子アパートです。
戦前戦中戦後に渡って女たちの暮らしを見守ってきたこのアパートを軸に、女たちが肌身離さず守ってきたものの象徴、「りぼん」で繋げるオムニパス式の物語を書こうと思っています。
大正生まれの老女たちの現実と記憶が入り乱れる物語です。幾度か消えた街。
それでもしたたかに生きてきた女たちを描くことで、改めて、戦後を考え、この先に生きていく希望をみつけようと考えるのです。

渡辺えり子

2003、8/30(土)、31(日)横浜赤レンガ倉庫一号館
開演時間 30
(土)
31
(日)
14:00
18:00

☆終演後、渡辺えり子と出演者によるトークショーあり!!

2003、9/2(火)〜11(木)青山円形劇場
開演時間 2
(火)
3
(水)
4
(木)
5
(金)
6
(土)
7
(日)
8
(月)
9
(火)
10
(水)
11
(木)
14:00
18:15
19:15
☆終演後、渡辺えり子と出演者によるトークショーあり!!
9/8(月)14時--永井愛 9/10(水)14時--鈴木裕美
9/11(木)14時--木野花

出演

北原雅樹  観世葉子

北村岳子  高谷あゆみ

坂本岳大  土屋良太

杉嶋美智子 近藤達郎

川波幸恵  小崎友里衣

矢沢庸   渡辺えり子

坂本仁美  奥山隆

野笹由紀子 秦慎二郎

木村絵里  吉田裕貴

落合哲郎  佐々木耕平

多賀健祐  藤澤太郎

岩城淳也  梅原晶太

木嶋久実  熊倉一美

柴田寛子  田辺愛美

谷口幸穂
作・演出:渡辺えり子

音楽:近藤達郎
振付:菅原鷹志

美術・衣装・小道具デザイン:
 加藤ちか

照明:宮野和夫

音響:原島正治

ヘアメイク:馮啓孝

歌唱指導:深沢敦

演出助手:河合範子

舞台監督:榎太郎

宣伝美術:JOYS

宣伝スタイリスト:矢野恵美子

宣伝写真:政川慎治

宣伝協力:ポスターハリス・カンパニー

大道具制作:(有)C−COM

制作協力:ぷれいす 熊谷由子

企画・制作:(有)おふぃす3○○宇宙堂

・チケット料金    
前売
5,500 当日5,800
 
(全席指定・税込み)



チケット取り扱い 

ぷれいす     
03-5454-2133
http://www.place-net.co.jp/

チケットぴあ    
0570-02-9988
03-5237-9966 (Pコード327−096)

ローソンチケット  
0570-00-0403 / 0407
0570-06-3003
(Lコード横浜公演⇒ 35271
       東京公演⇒ 35274)

e+(イープラス)
http://eee.eplus.co.jp


お問い合わせ
(有)おふぃす3○○宇宙堂.
TEL.03-5458-2605 FAX.03-5458-2607

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