読みにくい題名のコ−ナ−ですが、「ばくはつさざえ の るかぬす けんきゅうじょ」と読みます。「ばくはつさざえ」は私の源氏名(解らない小学生の君はお父さんに聞いてね−。)「るかぬす」はミヤマクワガタ属の学名です。インタ−ネットのホ−ムペ−ジではオオクワガタ・ヒラタクワガタが圧倒的に多いのですが、爆発栄螺はミヤマクワガタが一番好きであります。70mmのオオクワガタも素晴らしいですが、80mmのミヤマができたらもっといいな−と思いこの研究所を開設します。けっして正しい方法でないかもしれませんが、ミヤマ飼育の参考となれば幸いです。もし貴方がミヤマを飼育してるのであれば是非メ−ルを下さい。情報交換しましょう。(近親婚防止のクワガタ交換もね!)

1.なんで今ミヤマなのか?

(1)以外と入手しにくい

関東平野で育った私にとってミヤマは貴重でした。普通種といえばコクワガタ・ノコギリクワガタばかりでした。デパ−トの屋上で売ってるクワガタはノコギリクワガタばかりで、ミヤマはごく稀にありましたが値段はやや高く数も少なかった記憶があります。白状してしまいますが生まれて初めてミヤマを採集したのはこの「日本の鍬形虫」を作る前の夏でした。普通種であるが故なのか情報が少なく、子供の頃の情報では山梨県日野春/東京都高雄山/埼玉県秩父正丸峠位でした。現在、ペットショップ・デパ−トで売られている普通種のクワガタムシは養殖ではなく採集されたものです。カブトムシのように容易.安価に養殖出来ないのが原因のようです。特に暑さに弱いミヤマは死亡率が高く、採算が合わないせいなのか扱う所が少ないようです。

(2)成虫は短命

成虫が越冬出来る種類と違うミヤマは活動開始後の寿命は3ヶ月位です。コクワガタやヒラタクワガタは非常に丈夫で長寿ですが、足が6本殆どとれても生きてる彼らを見るのは痛々しいものがあります。またミヤマは寿命が短いゆえ飼育に緊張感がありそれも魅力です。

(3)豊富な個体変異

大顎が違う・色が違う・毛深さが違うなどの変化が豊富です。同じ種類であってもあきることはありません。エゾ型・基本型・フジ型の発生についての原因は解明されていません。形から言うとヒラタのように亜種とされるべきと思うのですが、「クワガタムシ飼育のス−パ−テクニック/小島哲史氏著」によると飼育下ではエゾ型が殆どフジ型になってしまったとの記載がありました。また近年、新亜種とされたイズミヤマクワガタについてはあまり一般に知られてません。私にとってはマグソクワガタと並んで幻のクワガタムシであります。

2.ミヤマの飼育上の注意

(1)暑さに弱い

30度を越える場所では極端に寿命が縮みます。ク−ラ−のガンガン効いた部屋で飼うか、一番涼しい部屋で飼う必要があります。25度以下が望ましい気がします。

(2)体のバランスが悪い

ミヤマの特徴である頭が災いしてか、転倒したミヤマは起きあがれずに死にいたることが少なくありません。転倒しても起きあがりやすくする。転倒しないようにする必要があります。起きあがりやすくする方法としてはクヌギ・ナラなどの落ち葉を入れる・朽木からとった樹皮を入れることにより対応します。転倒しないようにする方法は1には低めの温度で活発な活動を押さえます。2にはケ−スの壁に立ち上がり転倒しないように、マットの高さを深くします。飼育容器の上を籠状にする方法もありますが、場所をとる為、私は行いませんでした。

(3)オスがメスを噛み殺す

交尾の終わったメスがオスを避けるのか、単なる相性なのか解りませんが他の類のクワガタと違いオスが交尾行動をとるとメスは必死で逃げます。その結果、オスはメスを大顎ではさみ噛み殺すケ−スが少なくありません。オスを定期的にロ−テ−ションさせる・交尾を確認したらオスを隔離する必要があります。

(4)朽木に産卵しない

オオクワガタ等と違い朽木に産卵しませんでした。私の場合は色々試しましたが、腐葉土をミキサ−で粉状にして朽木マットの底に10cm位敷きました。産卵は底の固くしまった腐葉土の中にされていました。メス9頭で約90個の卵を回収しました。回収は2回行いました。長い期間に渡り産卵するようです。全て採集したものだったので早い時期に採集したものであればかなりの産卵数と思われます。

(5)朽木マットの上を徘徊する幼虫

私の場合はミニサイズのプラスチック飼育容器を使用しています。幼虫の成長に合わせて朽木マットを継ぎ足し、交換はいっさいしません。他のクワガタと違い、ミヤマの場合マットの上の上に出てきて潜らなくなること多いです。その場合は乾燥防止の為、蓋にラップを挟んでるのですがそれを外し20回位霧吹きで水をかけます。1晩置くと潜ってるため、またラップを挟みます。卵から孵化するのが遅かったものが初齢の時死亡率が高かったのを除いて、2齢3齢での死亡はきわめて稀です。

3.現在進行中の幼虫飼育テスト

昨年8月から9月にかけて産卵されたものを以下の方法で比較飼育しています。

3月現在での状況です。羽化したらその結果もレポ−トの予定です。

(1)朽木マット(ナラ.クヌギ混合)+小麦粉10%添加+25度での温室管理

3齢でかなり大きい。体長7cm位が殆ど。

頭幅は約10mm

(2)朽木マット(ナラ.クヌギ混合)+常温(最低温度15度位)

2齢で大きくはない。体長3cm位が殆ど。

(3)朽木(クヌギ)+朽木マット(ナラ.クヌギ混合)+25度での温室管理

3齢でかなり大きい。体長7cm位。

朽木には入らない。彼には固すぎたかもしれない。

(4)菌糸瓶+常温(最低温度15度位)

オオヒラタケの菌糸瓶に2齢体長3cm位を投入。

容器底の部分でしばらく食い進んだが2週間位で活動が止まる。

その2週間後、体が黄色く透けてきたので菌糸瓶底より回収。

通常の朽木マットに戻し常温で管理。彼は蘇生し現在元気である。

またいつの日か違う菌糸瓶を試してみたい。もちろんまた彼を投入したり

はしない。ご苦労様でした。

(5)朽木マット(ナラ.クヌギ混合)30%+粉末状腐葉土+70%+常温(最低温度15度位)

2齢で大きくはない。通常の朽木マット(ナラ.クヌギ混合)より成長はやや遅いようだ

(6)朽木マット(ナラ.クヌギ混合)+小麦粉10%添加+常温(最低温度15度位)

3齢でかなり大きい。体長7cm位が殆ど。

頭幅は約10mm 温室に入れたものと著しい大きさの差は無い。