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Akbesの標本(Staudinger抜粋, 1912, Boileau-R, Didierコレクション)は90-91mm
にも達する。これはコレクションの中でも最大のものである。最も小さい、Adana
産のものは(Staudinger, 10-1901)38mmしかない。Planet(専門論文p.48,62)の
定義に従うならば、恐らくはsyriacusという名はより大きいものの為にとっておき、
小さいサンプルについてはakbesianusという名前を使っておく事もできるだろう。

18.-Lucanus cervus syriacus Planet, 1897, Bull. Soc. ent. Fr., p.64 及び
専門論文, p.51(No91).

Lucanus c. akbesianus 同様、オオアゴを3分割した真中部分あたりは非常に
細長くなっており、L. judaicus同様中歯と末端歯の角度は非常に大きく広がって
いる。上唇は非常に深く切れ込んでいる。前胸背板は短く、周辺は丸みを帯びている。
鞘羽は、中央部にはっきりとした2条の筋が見える。

この記述は、L.M.Planetによって命名され、その後H.Boileauによってマークされた
1つの亜種に当てはまるもので、これはまた博物館のBedelのコレクション中に見出す
事ができる。この副基準標本(コタイプ)はシリア産のものである。

Maurice Girard の言葉が当てはまるのはこの二つのタイプ標本においてである。
「博物館のコレクションには、二つの(L.cervusの)巨大な個体のものがあるが、
これはシリアへの最後の採集旅行で得たものである。ある分隊を率いる隊長の
軍帽に強い力で当たってきたものだったが、彼はこれは最初石でもぶつけられた
のかと思ったという。」Merveilles叢書、「昆虫の変態」(Hachette, 1870/1878
p.127)。博物館のコレクション中でも特に古いものになるこの二つの標本は、
一つは1914年より前に失われ、もう一つも1932年頃失われた。これは(Fig.7)
akbesianusの名の下にPlanetによって描かれた最後のものである(Didier, Atlas, pl.V)。


後にPlanetはakbesianus-syriacusの同定に関しては、M.Nagelの表明した見解に
同調している。

19.-Lucanus cervus laticornis Deyrolle. -(Pl.XV, 図.5)(No91).

akbesianusのバリエーションとして、同様に触角に6葉を持っているが、オオアゴは
非常に華奢である。

20.-Lucanus cervus Poujadei Planet.

L.c.akbesianus の局所的なバリエーションで、触角にはやはり6葉ある。

21.-Lucanus cervus smyrniacus n. var.(No91).

Chirotype.- Didierのコレクション中で、turcicusの小さな標本がこの名前で
呼ばれている。触角部分にはPoujadei同様やはり6葉がある。オオアゴの形状は、
平均的なpentaphyllusjudaicusの標本のそれと全く同じである。オオアゴは
Poujadeiバリエーションのものと比べるといくらか頑丈そうになっている。この
smyrniacusは小アジア産で、H.Boileauによって集められたE.Borelの古い
コレクションから抜き出されたものである。

22.-Lucanus cervus judaicus Planet.-(Pl.XXIV)

触角先端は4葉。Planetの考えによれば、cervusの第二の亜種である。

このタイプはR.Didier(H.Boileauのコレクションより)のコレクション中に
見出されるもので、Ain Tab (古いAntioche de Taurie?)産である(pl.XXIV,図.2)。

a.タイプよりも少し大きい個体は、また博物館のコレクションに見出す事もできる。
これはAdana産で、アジアのトルコ、Seicham周辺からのものである。これはM. Ch. Demaison
によって持ち帰られたもので、M. Babaultによって成されたM. Maindronコレクション
の一部となっている。

b.パリの博物館のAbeille de Perrinのコレクション中にも他に二つの同じような
サイズの標本が同様に見出される。これらはLattakie(古代Laodicee)のもので、
E. Philibertによってもたらされた。最も大きな標本のピンには、E. Abeille de Perrin
はn.sp.と書き記していた。a及びbの標本は消失している。

c.Oberthurのコレクションの中にも、またAin Tab産の別の大きな部分を持つ個体がある。
これを調べたSelon Planetによれば、このクワガタ虫は他の地方産のものに比べると、
終端の分岐した歯がそれほど長くなっていないようであるという。

d.最後に第6番目の標本であるが、これはThomsonのコレクションからのもので、現在では
R. Oberthurのコレクション中に保持されている。この標本は、「Lucanus vrais(本物の
クワガタ)」、M. R. Oberthur著、の写真集の中のpl. VIII bisの最初の図に該当する
ものである。この標本は触角が折れているのだが、3つのラベルがついている。一つは
「Asia minor」もう一つは、「Turcicus major」となっていていずれもEmile Deyrolle
あるいはGilnickiによって書かれたものであるが、第3のものはReicheの手になるものの
ようで、次のように書かれている(多分ラテン語):Spina basali laterali nulla costa
apicali sublateralis. Epistomo marginato. Tibiis 4-posticis 5-spinosis, spinis basim
3-conjunctis. Elytris minus nitidis. Carina occipitali magis rotundata postice
producta. Thoracis angulis posticis muticis haud reflexis.

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