日光クロカン 2002

(日程)
02年 2月10日(日) (前泊組は、9日に入山)

(テーマ)
従来、宿泊でやっていたものを今回は日帰りとしたが、初心者を始め希望者は前日に入山し、雪のフィールドを思う存分楽しむ。ツアー当日は、恒例の雪上ランチ(メニュー:NSA風ノルディックシチューのガーリックトースト添え、サイドディッシュに生ハム、チーズ、サラミの盛り合わせ)を初参加のメンバーに楽しんでもらう。

(参加者)
前泊組:平井隊長、松田、江畑、山本、長田、金子、金田(新会員)
当日組:畠田、康司、羽佐田、稲葉、森永、平野 以上13名

(行程記録)
7:00新丸ビル集合(当初IBJ前としたが、皆が寒かろうと思って中で待てる新丸ビルに変更したのだが何のことない、シャッターが締まって結局外で待っていた)。康司が一番後ろに乗り一路日光へ。

康司は車中の退屈しのぎにゲームボーイを持参し、イネと秀ちゃんは眠りにふけ(イネは前日まで白馬でスキー三昧の為お疲れ)、珍しく寝てないケンが康司に捕まり、二人で人生ゲーム対戦をやりだした。いろは坂にかかった頃から賢と康司がもうすぐ着くというのに眠りだす(子供は特に標高が上がって酸素が少なくなると眠気を催す)。

10時ちょうどに予定どおりアストリアに到着。 前泊組も既に到着(アストリアは満室で中善寺湖畔に宿泊)
していた。ホテルで共同装備を分配しみな積極的に受け持ってくれる。

10:40光徳牧場に集合し、ツアー開始。と、思いきやなんと飛来(?)隊長のビンディングが破損の
ため急遽レンタルへ(ツアー途中でなくてよかった)。いよいよ出発、コースは、湯滝を巡り、泉門池(いずみやどいけ)でランチ。

初心者は全員前泊で練習した成果があり、順調な仕上がり。多少、金田さんが難儀していた為、ぼくがサポートし、後ろにすってんころり、といくのでリュックをチェックしたら張り切って共同装備の持ち過ぎ。荷を軽くしてやって再スタート。

今日は、クロカン愛好者で結構混んでいてレールを通るとつかえる場面も、よってぼくは敢えてコースを外し新雪を選ぶ(つぼ足ではとても歩けない深い雪もクロカンはすいすい行ける)。戦場が原方面への分岐を越えたあたりから緩いアップとなり、ぼくがトップを務める。

ここも、結構人が入っていて、おまけに最近はスノーシューも流行っており、彼らはそれこそどんな雪の所でも歩けるのに、わざわざ歩き易い為、クロカンのトレースの上を歩きガタガタになっている所も多い。 なるべく後続者が歩き易いようにと自分でレールを作りながら新雪に入っていくが、いつしか鹿除けフェンス沿いに歩き少しアルバイトをしてしまったが、一気に本コースに上がる。

傾斜地が続くが、ステップソール(スキー裏のギザギザ)を噛ませて、スキーをプルーク(ハの字)にせずと
も平行のまま登れるところが、このスキーの驚異なのだ。

12:00ぼくと、エバ、さゆりさん、康司が先着し湯滝の瀑布を最初に仰ぐ。ほどなく、みな到着。フラスクからウイスキーを舐めたり、チョコ食べたり、休憩を楽しむ。全員揃って写真撮影をし、まっちゃんは寒いと言って茶屋の囲炉裏に逃げ込む。

12:10泉門池向けて出発、スキーのデポ地が先着のぼくらと後続のメンバーと違ったところだったので、分かれて行くことになった。ここからのコースはクロカンのレールも明瞭でなく、本当に森の中を歩けて、実に楽しい。エバ、さゆりさん、康司と4人で静まりかえった森を歩き、さゆりさんが野生動物の足跡をみつけ、ぼくは自然観察員よろしく講釈をたれる。本当は鹿とウサギ以外は少し自信がないのだが、サルだと言って、ごまかしておいた。ほどなく、戦場が原深北部からの分岐点で平井チームと合流、ここから湯川に下り橋を渡ってちょっとで泉門池。

12:50泉門池到着。さっそくランチの用意にかかる。うららかな陽射しを受けて最高のランチタイムとなる。
フランスパン、サラミをカットし、楕円形のオードブル皿に生ハム・チーズを盛り付ける。ワインで乾杯し、ガーリックマーガリンをたっぷりフランスパンにすり込んでノルディックランチを堪能する。

初参加の金田さんも、山の昼飯の概念を覆す、ぼくらのお洒落感覚に大喜び(山のレベル、行動時間等々を勘案して、TPOを考えた楽しみかたをするのがNSA。もちろん、ハード山行では各人行動食ですよ)。

14:20十分に昼食を楽しんで、ちどり足のままスキーを履き、次は温泉とばかりに泉門池を後にし、光徳牧場を目指す。途中 戦場が原深北部にでて、美しい北海道の大平原のような風景をバックに写真撮影。

15:30光徳アストリアホテルに戻りツアー終了。翌日は休日だし、ゆっくり雪を眺めながら、白濁の露天温泉に入る。康司は、完全に賢やエバを友達と思っているらしく、ぼくは風呂から上がっているのに、彼らといつまでも露天風呂に入っていた。浴後の休憩も、ぼくの所には来ず、イネの傍で何やら話していた。康司は、イネは友達ではなく、先輩か兄貴ととらえているようで見ていて面白かった。

17:00ゆっくり帰路に着く。途中、まっちゃん車が停車していてなにごとかと思ったら、星が美しく、また山の稜線が夕日の残照を受けなんとも異界の雰囲気を漂わせたところがあった。夕食は、少し遅くなるがコッコさんの所で焼き肉を食べようということになった。

(トピックス)

(総括)
当日は、強い寒波が予想され、日光湯元では最高気温がマイナス7度と予報では言っていた。前日東京は強風
で宿泊組が心配だったし、実際当日朝東京は、どんより曇りかなり寒かった。

しかし、当地では、風も穏やかで、薄日も差す極めてよいコンディション(温度はかなり低かったが、山では風の有無の方が重要)、さらに前日も晴れていたそうな。平井(飛来)隊長も、今回は、2日間とも過去最高のコンディション、といっていた。、

康司が2〜3日前から気管支喘息がでていたので心配だったが、マスクをしての参加で、山の空気を吸って治った。

今回、初心者が全員気合入れて前日泊で十分に練習し、当日ツアーにうまく参加できた効果はひじょうに大きい。 アルペンスキーとはまったく質を異にするノルディックスキー、まさに推進の為の手段であり、初参加の5人も、歩く、滑る、登るが一つのスキーでできるその機動性に驚き、スキーハイキングを十二分に楽しめたものと思う。

おしまい